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作戦会議 ~女公爵、方針を話し合う~

果香(10月)、18日 午後4時5分

ペテログラード、ゲオルギ宮殿、赤の間


「...本当にごめんなさい。呼んだのに会議に参加させず...」

「大丈夫です、エカチェリーナ様。忙しいのは分かっていましたから」

「...本当にごめんなさい。...とりあえず財務、農業、工業参議長の皆様、足を運んでいただきありがとうございます」

「いえいえ」

「大丈夫ですぞ」

「...」

「...では、会議を始めさせて頂きます。まず財務参議長から説明をお願いします」

「分かりました。...今回は全軍団に動員が掛かっています。

総員、45600人ですね。更に近衛軍団の馬に、輸送用の馬、馬車もあります。

これで計算したところ、この兵力を支えるには一日、大金貨が5枚必要と試算しました」

「大金貨が5枚...?50万ミール必要って事...?」

「はい。現在軍事費は白金貨を2枚程確保しています。この軍事費は今年度の軍事費ですので、3月までこれで持たせないといけないでしょう」

「...あと5ヶ月、ね。って、ちょっと待って?今2千万ミールあるの?」

「はい」

「...どうやって2千万も絞り出したの?」

「...それは秘密です」

「いや、そこは話しなさいよ...」

「しかし...」

「...命令よ」

「...実は皇后陛下が貴女の為に、と要らなくなったものを全て売り払い、皇室予算もこちらに相当流してくださいました...」

「...相変わらず、この国の人達は...」


私は頭を抱えた...


「本当に、その通りです...」

「...取り敢えず1千万で行くように計算するわよ。一日に50万ミールだから100日間ね」

「はい」

「因みにこの額は食費など入れての値段よね?」

「勿論です」

「良かったわ...で、農業参議長?この国の農作物の備蓄量は?」

「約13万トンです」

「...この国で良く、その量が貯蓄出来たわね」

「先帝がこの領土は肥沃ではないから何かあった時の為に貯蓄しておくように、とありまして」

「...本当に良い国ね、この国は。...まあでもまだ少ないわね...

...そういえばその備蓄量は政府が管轄しているものだけかしら?」

「え...あ、はい。貴族が管理している備蓄分は含めていません」

「...じゃあ今回の件で更に増えるわね?」

「...流石です。その通りです、エカチェリーナ様」

「...早く鎮圧しなきゃね...

そして、工業参議長」

「はい」

「...どう?生産状況は」

「正直厳しいです」

「やはり人手が足りない、と?」

「いえ、人手は何とかなるのですが...」

「が?」

「生憎職人の数が少なくて...」

「あぁ...そこはもう、仕方無いわね...」

「更に製鉄技術もまだまだですし...」

「...大改革を起こさないといけないようね」

「申し訳ありません...」

「ううん、大丈夫よ。...さてと、では纏めます」

「「「はい」」」

「財務参議長、鎮圧した貴族から金になるものを全て巻き上げなさい。彼らは最低でも、奴隷に落とすつもりだから。

また、この一連の出来事が終わったら新しく国家の金融機関を作ります。その為に必要だと思うもの全て資料に纏めておいて頂戴」

「分かりました」

「農業参議長、鎮圧した貴族から全て農作物を巻き上げなさい。ただ、農奴が作っているものに関してはそのままで良いわ。また、この一連の出来事が終わったら新しい作物、または新しい肥料を開発しましょう」

「分かりました」

「そして工業参議長」

「はい」

「...貴方に関しては一連の出来事が終わらない限りあまりする事がありません。

が、終わりましたら製鉄の技術や職人育成などをやっていきましょう。

工業の発展はこの国を変えます。頑張っていきましょうね」

「有り難きお言葉...」

「...では、解散と致します。各人為すべき事を為してください」

「「「分かりました」」」


各参議長が退室していった。


...はぁ...意外に疲れるわね...で、次は...


コンコン!


「エカチェリーナ様、作戦会議は...」

「...ええ、参謀総長。今すぐ行いましょう」

「え、休憩は良いのですか...?」

「...今国家存亡の時にあるのに休憩なんて出来ないわ、今すぐ始めましょう」

「分かりました」


本当は何人か作戦参謀が居たら良かったのだけど...あ、そうすれば...でも魔力が怪しいわね...まぁやってみる価値はあるわね。


「エカチェリーナ様...?」

「ちょっと待ってね...」

「分かりました」

「...はぁ...El They Access」


っ...成功したようね...


宙に各軍団長とエカチェリーナ騎士団の大隊長らの上半身が映像として出てきた。


「こ、これは...」

「忙しいところご免なさい。ただ作戦会議は人が多い方が良い作戦が思い付くかも、と思ってさせて貰ったわ」

「い、いえ。第一軍団長、大丈夫です」

「第二軍団長、大丈夫です」

「第三軍団長、大丈夫です」

「第四軍団長、大丈夫です」

「第五軍団長、問題ありません」

「近衛軍団長、こちらも問題ありません」

「大隊長、承知しました」

「...では、会議を始めるわ。さて、まず質問するけどノスエウロパ同盟の動員はどの位掛かると推測するかしら?」

「はい」

「参謀総長」

「おそらくですが10日は掛かると思われます」

「...それは何故かしら?」

「まずノスエウロパ同盟の国の大きさが関係しています。スオミ王国だけでしたらおそらく2、3日で動員は終わると思いますが、ノレグ王国、スヴァリエ王国までとなりますとある程度国土が広い為こうなるかと...」

「成程ね。他に意見は?」

「はい」

「はい、大隊長」

「申し訳ありません。あまりその同盟国の情報が無いので聞きたいのですが、スオミ王国だけで初動は動く可能性は無いのでしょうか」

「はい」

「はい、近衛軍団長」

「少なくとも今までスオミ王国が先走った事は無い。おそらく全員揃ってから始めるように決めているのではないかと思う」

「分かりました、有難う御座います」

「...今の状態だったら貴族優先で良いわね。各貴族は5家だけど、どの位で鎮圧出来るかしら?」

「伯爵貴族でしたら2、3日で陥落させて見せましょう。しかし、侯爵家となりますと少々手こずりますが...」

「...どの位?参謀総長」

「彼らも相当数の私兵を持っていますから4、5日は掛かると考えてよろしいでしょう」

「...せめて大砲があれば...」

「そうですね...大砲があれば簡単に城壁も破壊出来るのですが...」


バタン!


「エカチェリーナ様!大砲が出来ました!」

「...えぇ?!な、何ミリの?」

「どちらもです!」

「...何門あるの?」

「各5門ずつです!」

「良くやったわ!...という事でこの砲の管轄、運用は帝国軍の方にするわ。

ただ運搬は近衛軍団がして頂戴。...重いからね」

「分かりました」

「使用方法は楽よ。弾の装填ね。

まず左に握りやすい棒があるからその棒を右に回して頂戴。そうしたら今度は薄い棒を引っ張って。そしたら砲内部が見える筈よ。

そこに弾を入れて今さっきとは反対に行ってしっかりと閉めて頂戴。

あとは...もう面倒だから書類に纏めて転送するわ」

「あ、はい...」

「砲は小さい砲と大きい砲があるわ。

小さい砲は城にも有効だけど基本人に対してね。そして大きい砲は完全に攻城用よ。大きい穴を開けられるから陥落も早まる筈よ。しっかり使って頂戴」

「「「「「分かりました」」」」」

「そして...ちょっと軍の編成を変更するわ。近衛軍団長と大隊長」

「何でしょう(か)」

「貴方達の部隊を5分割してくれるかしら?」

「...理由は何故でしょうか」

「貴殿方には帝国軍が入城する前に出てきた私兵を徹底的に潰してもらいたいのと、大隊には大砲と砲弾の運搬をお願いしたいのよ。貴殿方なら、出来るわよね?」

「「勿論です」」

「じゃあお願いするわ。...では今から貴殿方が担当する貴族の名前を言うわ。

アレクセイ侯爵、第一軍団。

セルトロヴォ侯爵、第二軍団。

プーシキン伯爵、第三軍団。

モロデジュノエ伯爵、第四軍団。

ガチナ伯爵、第五軍団。

以上よ。

そして、これから反乱貴族鎮圧からノスエウロパ同盟までの作戦名を『裁きの鉄槌』作戦とします。

...行動を開始しなさい!」

「「「「「はっ!」」」」」

...まさか更新が10日も掛かるとは思わなかった、作者の信濃よ。


...えっと、多分この話の数字は変わると思うわ。

...何故って?...まだ一部計算不足なのよ...

まぁ基本的にこれで行くわ。



...因みに次回はまだ出来てないわ。

...リアルに追われてるのよ。仕方無いじゃない...

でも、書くのは楽しいから大丈夫よ、うん。


それじゃあまた次回も、お願いします...!

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