断罪、そして恩赦... ~女公爵、会議に参加する
...今回から日時付ける事にしたわ。
ただ日時の書き方で何か意見があれば頂戴?
果香(10月)、18日午後3時12分
首都ペテログラード、ゲオルギー宮殿、控室
「はぁ...」
「お嬢様...?」
「...侯爵家と伯爵家。全部が敵と内通してるのよね...」
「...はい、お嬢様」
「全部で5家、ね...カメーネフ?」
「何でしょう」
「今回出席する予定の方はどなたかしら?」
「は。リーン公爵家のセルゲイ・イヴァンノヴィチ・リーン殿下とアレクセイ侯爵家のクレメント・サネキア・アレクセイ閣下。
そして近衛軍団長及び副近衛軍団長。そして帝国軍参謀総長及び各軍団長が出席なされます」
「...財務参議長は来ないの?」
「ええ。今回は事実上の帝国国防会議ですから」
「...分かったわ」
...困ったわね。どこまで継戦出来るか分からないじゃない...
「...呼びましょうか?」
「...出来るの?」
「はい。証人として帝国国防会議に召集は可能です」
「...じゃあ工業参議長と農業参議長も呼んで頂戴。今すぐに、ね」
「分かりました」
「...お嬢様、そろそろ時間です」
「...分かったわ。じゃあ、打ち合わせ通りに、ね?」
「はい」
「了解しました」
...さ、頑張らなきゃ。
ゲオルギー宮殿、会議室
ギイイィ...
「...申し訳ありません、遅くなりました」
...当たり前だけど空気が張り詰めてるわね...
「早く座りなさい」
「は、はい...」
今のは...多分参謀総長ね。
「では、始めるとしよう。陛下、開会のせ」
「待ってくれ」
「何でしょう?侯爵殿」
「何故こんな小娘が帝国国防会議に出席しているんだ。しかも軍服で」
...そう、こんな小娘が出席してるのよ。
「それは彼女が帝国軍顧問であるからです、侯爵殿」
「...は?...帝国軍も落ちたものです。こんな小娘を顧問にするなど...それなら私の方が」
っ...今帝国軍を馬鹿にしたかしら?陛下に忠実で優秀な彼らを、『馬鹿にした?』
「黙れ。ゲオルギ教会名誉公爵領主にどんな口の利き方だ」
あ、セルゲイ様が...
「...はい?この小娘が、ですか?」
「...如何にも。彼女は私が任命した公爵だ」
「っ...!」
「...ご紹介遅れて申し訳ありませんわ、アレクセイ侯爵様」
私は一拍置いて、『笑顔』で話し始めた。
「私はゲオルギ教会名誉公爵、ジョージア・ヨセフ・エカチェリーナと申します。
...そして、『優秀な』ルーシ帝国軍の顧問として帝国軍の全権限を持ち、近衛軍団の副指揮権を持っております」
「そ、それは凄いですね...」
「有難う御座います。...しかし、あまり仲良くは出来ませんわ」
「な、何故ですかな?」
「貴方様にお会いさせたい人がいるのです。...来なさい」
「はい、お嬢様」
「?!」
「...こんにちは、アレクセイ侯爵様」
「な、何故お前がそこに...」
「やはり面識があるのですね?安心しました。...カメーネフ」
「はい、お嬢様」
「...お前は...確かエカチェリーナの文官の」
「やはりお分かりになられないのですね、安心しました」
「な、何が...」
カメーネフの顔つきが真剣なものに変わったのが見てとれた。
「...アレクセイ侯爵閣下。貴方には外患罪及び反逆罪及び国家転覆罪の疑いが掛かっております。御同行いただけると有り難いのですが?」
「なっ...い、今は会議中だぞ!会議中はそんな事は出来な」
「はい。会議中なら、ですね」
「え...?」
「...アレクセイ侯爵。私はまだ開会宣言はしていないぞ?お主に遮られたからな」
「はっ...!」
「おお。では不敬罪も上乗せですね。...ゴホンゴホン...では、陛下。命令を...」
「連れて行け」
「なっ...!」
「では」
「そ、そんな!陛下!へいかぁ!!」
ヒュー...パタン...
「...申し訳ありません、陛下の目を汚してしまいました」
「いや、帝国内の白蟻の王が消えたのだ。問題無い」
「...有難う御座います」
「...あの、陛下...私は...」
「ん?何だ?」
「いえ、私も...断罪されるべきなのでは...ないかと...」
「...何を言ってる、マーリン。お前は我々の諜報官だ。良くやってくれた」
「え、あ...」
「...早く座れ。先にお前の説明からだ」
「...はい!」
...えっと、作者の信濃よ。
...感謝しか出てこないわ。
...何故かって?
...前回との間にブックマークが二件増えてるのよ。...こんな駄作小説なのに...
...本当にありがとね?
私頑張って書くわ。
それじゃあまた次回に。