改宗、叙位 ~公爵令嬢、ルーシ=リューリク帝国の臣民、貴族になる~
良い景色ね...
右に近衛兵、左にも近衛兵。
後ろにはフェルト騎士団、前にはお城。
ああ...馬車から見る眺めは最高ね。
...って、何があったのよ?!
―――昨日の夜
...疲れたぁ...明日は...あぁ、あの子達とお話し会...やっと休めるわね...
あ、もう眠気が襲ってきた...
「お嬢様、お話が...」
「ん~...何かしら...?マーリン」
彼女はマーリン。私の専属メイド。
...出会いは、不思議な出会いだったわね...
今ト〇ロの曲思い出した人居るかしら?...あ、居るのね。
「明日はお茶会ですので少々早く起きて、御着替えをさせて頂きますのでお願い致します」
「ん...分かったわ...それじゃあ...」
「...1週間本当にお疲れ様でした」
あぁ、やっと寝れる...
...あれ?お茶会...?確かお話会じゃ...あ、あぁ...睡魔が...私を...
―――
...で、今に至るわ。
...お茶会、ね...多分他の貴族令嬢もいらっしゃるのよね...
...あ、...そういえば私まだこの国では貴族になってないわよね...改宗もしてないし...
一体どうするのよ。
「シャイデル嬢が来られます」
...まぁそうなるわよね...そうするしか...あれ?方向転換した...?
...そういえばここゲオルギ教会が隣接して...
「シャイデル様、お降りください」
「あ、ええ...分かったわ...」
...やっぱりそのまさか...?
私は目の前に見える『ゲオルギ教会』の中へ歩みを進めた...
――
ここが『ゲオルギ教会』の中...
「頭を下げなさい」
「っ...!」
私はその声を聞いた瞬間、頭を下げ跪いた...
その直後、荘厳ながらも美しい歌声が聴こえてきた...
ああ...これがルーシ正教会の聖歌...楽器を使わない声だけの古典的な聖歌...
...ザワザワザワ...ザワザワザワ...
...あれ?皆いきなり騒ぎだした...?
何か上にあるの...?
皆、上を向いているので私も上を向い...え...?あれは...天、使...?
「まさか...聖人『ゲオルギウス』様...ですか...?」
『...その通りだ、ルーシ=リューリク帝国皇帝、「ミハイル・リューリク・ロマイエ」よ』
え...えぇ?!聖人『ゲオルギウス』様?!
あのルーシ正教会の聖人の1人の?!
『ミハイル・リューリク・ロマイエよ。これからも善政を行うが良い』
「あ、有難う御座います...」
『して、シャイデルよ』
「は、はい。何でしょうか...」
『...この国を繁栄させる事を神に誓えるか?』
「...誓います。この国の為ならこの命も惜しくありません...」
『...そうか。...今日、今をもって、ルーシ正教会の信徒であることを許す。そして...汝に名前を授けよう』
「「?!」」
『汝の名は...『ジョージア・ヨセフ・エカチェリーナ』。
大切にするが良い』
「は、はい!」
『我らの神の御加護を...』
「「...」」
「...ジョージア・ヨセフ・エカチェリーナよ」
「...はい」
「汝をゲオルギ教会名誉公爵に叙位し、ゲオルギ教会領に封し、エカチェリーナ家を永久封土とする」
「「?!」」
「え...へ、陛下...?」
「...私からもお願いします、陛下」
っ...?!い、今誰が賛成した?!
私は声のした後ろに向いた。
「貴方は...」
「私はゲオルギ教会管区の司教です、ジョージア・ヨセフ・エカチェリーナゲオルギ教会名誉公爵様」
「貴方が...あ、名前だけに省略しても良いわよ?...長いから...」
「...有難う御座います。
...私は約40年、聖人、ゲオルギウス様を、創始者アンドレイ様を、ヨセフ様をこの教会で崇拝しております」
「うむ」
「...そして、この教会の管区に関しての文献を全て知っておりますが...このような出来事は初めてです」
「...」
「...ですので、今回は陛下の御言葉通りにした方が宜しいと思います」
「...」
「...私は血統が無ければこの地位になれなかった平凡な男だ...」
...え?陛、下...?一体何を...
「...だが。同時にこの地位は祖父の死、父の...いや、先代の皇帝の善政によって得られた地位だ。
このルーシ皇帝という地位の称号は全ルーシ、モスクワ、ヴラデーミル並びにノヴゴロドの皇帝及び絶対君主。
カザンの皇帝であり、プスコフ及びスモレンスクの大公。
東カンニナ、トヴェリ、ぺルミ、フルイノフ及びブルガールその他の公。
ニジニ・ノヴゴロド、ロストフ、ヤロスラフ、ベロオーゼロ、ウドリアの領主並びに大公及び、北方国家の最高君主である...!
」
陛下...
「皇帝は、帝国臣民と共に帝国の繁栄を築く事が神より許されている。
それ故に...!それ故に皇帝には帝国の全権限を保持し、行使する事が許されているのだ。
だからこそ!北方国家の最高君主、皇帝なのである!
これを侵す事は帝国臣民と私への反逆であり、神への反逆である...!」
「...」
ここまで言われたら何も言えないわね...反対したら最悪破門が待ってるから...
「...改めて叙位を行う。
『ジョージア・ヨセフ・エカチェリーナ』、前へ」
「はい」
私は改めて、陛下の前に歩み出た。
「...汝は余とルーシ=リューリク帝国臣民と共に、ルーシ=リューリク帝国の繁栄を築いて行く事を誓うか」
「誓います」
「...うむ。
...汝をゲオルギ教会名誉公爵に叙位し、ゲオルギ教会領に封す。
又、ゲオルギ教会名誉公爵及びゲオルギ教会領はエカチェリーナ家が永久に叙位、封土とす。
...エカチェリーナ家に神の御加護があらんことを」
その瞬間、鐘が鳴り、私達を祝福しているかのようだった...
...神よ、そしてゲオルギウス様、本当に有難う御座いました...
必ずや、この国に繁栄をもたらす事を誓います。
...作者の信濃よ。
...本当に遅くなってごめんなさい!
...言い訳はしないわ。
まぁ、連載やめる気は無いから...もう少し我慢してて頂戴...?
...うん、お願いね!




