第25話頼もしい仲間達、背中を預ける
今回の討伐任務は、討伐レベル30のゴーレム。
全長約8メートル。岩石のような外殻に覆われた大型の怪物で、胸には赤色のコアがあり、艶かしく光っている。
両腕が発達しており、その拳は建物の壁すら簡単に破壊する。
俺たちは街外れにある採掘場跡地へとやってきていた。
「ゴーレムっすか。初めてっすねー」
凪が愛用のライフルを肩に担ぎながら言う。
「なんか硬そうだよねー」
凛がサブマシンガンの調子を確認する。
「今回も私頑張ります!」
ましろもライトマシンガンを持ち気合が入っていた。
「よし。それじゃあ作戦通りにいこう。無理はしないこと。何かあったらすぐに下がってね」
「了解!」
3人の返事を聞き、俺は少し後ろに下がった。
今回は俺が戦うつもりはない。
みんなの今の実力を見てみたいと言うのがあった。
やがて、採掘場の奥から地響きが聞こえてきた。
ズシン……ズシン……
「来たっすよ!」
巨大な岩の塊のような怪物が姿を現した。
ゴーレムは俺たちを見つけると、地面を踏み鳴らしながら突進してくる。
「凛さん!」
「分かってる!」
凛がマシンガンを構え、ゴーレムの脚部に向けて連射した。
ダダダダダッ!!
硬い外殻に弾かれるものの、同じ箇所に銃弾が集中し、少しずつ亀裂が入っていく。
「今っす!」
凪が側面から飛び出した。
手にしたバーサークライフルを構え、亀裂の入った脚部に向けて一斉射撃。
ドドドッ!!
脚部の装甲が砕け、ゴーレムの身体が大きく傾いた。
「ましろちゃん、お願いー!」
「はいっ!」
ましろは落ち着いて照準を合わせた。
以前なら緊張で手が震えていた場面だろう。しかし、今の彼女は違う。
一度息を整え、弱点である胸部の赤いコアに狙いを定める。
ダダダダダダダダッ!!!!!!
ましろの持つバーサークライトマシンガンは重量こそあるが、3人の中でも威力と連射性が高い。
殲滅力は無類だ。
放たれた無数の紫色の銃弾は、ゴーレムの赤いコアへ衝撃と破壊を行なった。
ピシッ……!!
ゴーレムのコアに亀裂が走る。
「やった!」
ましろが小さく声を上げた。
しかし、まだ終わりではない。
ゴーレムは最後の力を振り絞り、ましろとの距離を詰め、巨大な腕を振り上げた。
「危ない!」
凛が叫ぶ。
「大丈夫っすよ!」
凪は素早く、ライフルを構えた。
「これで終わりっす!!!」
凪の銃撃が胸部のコアを直撃する。
次の瞬間、ゴーレムの身体が大きく揺れた。
ズガァァン!!!!!!
巨体は地面に崩れ落ち、周囲に砂埃が舞い上がった。
「討伐完了〜!やったー」
凛が笑顔で声を上げた。
「おおー!やったっすね!」
「や、やりました〜!」
三人が嬉しそうに顔を見合わせている。
俺は少し離れた場所から、その様子を眺めていた。
「隊長ー!どうでした?」
凛がこちらに駆け寄ってくる。
「うん。すごく良かったよ。連携も取れていたし、ましろも落ち着いて撃てていた」
「……ありがとうございます」
ましろは照れくさそうに俯いた。
「いやぁ、僕達も強くなったっすねぇ〜」
凪が満足そうに笑う。
「ああ。本当にそう思うよ」
以前なら、討伐レベル30の怪物を相手にするとなれば、俺が前に出る必要があった。
だけど今は違う。
3人だけで、しっかりと依頼をやり遂げてくれた。
もう一端の隊員だ。
「隊長ー、今日は私達だけで強い怪物を倒せましたから、帰ったらお祝いしましょうよ〜!」
「いいっすね!焼肉とかどうっすか?」
「私も行きたいです!!お肉食べたい」
「ははっ。じゃあ、そうしようか」
若い3人が楽しそうに話している。
その姿を見ていると、なんだかこちらまで嬉しくなってくる。
正直、最初の彼女達はとても頼りなかった。
それがこんなにも成長するとは……
若者の成長スピードは恐ろしいものがあり、頼もしくもある。
もう背中を預けても大丈夫だろう。
まさかこんな気持ちになるとは、俺はいつも1人だったから……
……戦いも仕事も。
俺は3人の後ろ姿を眺めながら、静かに笑った。
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こちらは金髪美少女TSものになります。




