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37話 ルージの過去、揺らぐ心

クロノファミリー

ゼオ  ハンド  レイカ  マスターシャル

ライ  メディー


ホワイトフェザー

ララ ネル


タイター家

アルカ ルージ ミヤ メルーア テリッシャ


バルサ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



アルカ「ルージ!!」


ルージ「アルカ様、、、」



ルージが今にも消えてしまいそうな声で話し始める



ルージ「私は、、、私は、、、」


アルカ「ゆっくりでもいい、話を聞かせてくれ、、」


ルージ「私には『テローナ』とゆう1人娘がいました、、、」



〜〜〜ルージの過去〜〜〜

テローナ「おはようお父さん!!」


ルージ「おはようテローナ、今日も元気だね」



当時私は36歳、テローナは10歳で丁度アルカさまと同じ年頃だったのです

妻は娘が4歳の頃病気により他界してしまった

私と娘2人で平穏な毎日を送っていました


この頃はまだタイター家様に使えておらず町の靴屋として働いていました

その日もいつもと変わらない日だった、変わらない平穏な日だと思っていたのです


普段通り店に行きいつも通りの業務をしている時だった

顔見知りの常連様が血相を変えて店に飛び込んできたのです



常連「ルージさん!テローナちゃんが!!」



テローナが病院へ運ばれたと聞き急いで駆け付けた

ベットには苦しそうに横になっているテローナ、顔にはあざの様なモノがあった

よく見てみると古い文字の様に見える



先生「テローナちゃんは朝学校へ向かう途中急に倒れたみたいです、友達の子が急いで近くの家の人を呼んでくれて病院へ運び込まれてきました」



ルージ「先生、この痣の様なものは、、、」


先生「詳しくは私にはわかりませんがおそらく〝呪文〟かと、、」


ルージ「呪文、、、」


先生「この手に詳しい人を呼んでもらっています、もう着く頃かと」



そう話した直後でした

ドアが開き白い服を着たご老人が入ってきました



ルージ「あなたは?」


ジンバ「古代呪文を研究している『ジンバ』と申します、娘さんを見てもよろしいですかな?」


ルージ「はい、、、」



そう言ってジンバと名乗る老人は娘をゆっくりと見る



ジンバ「娘さん、呪いに体を蝕まれておりますな、、、」


ルージ「呪い!?なんで娘が!?」


ジンバ「、、、」


テローナ「お父さん、、、」



テローナが私に話しかけました

苦しそうに話す娘の手を強く握り



ルージ「テローナ!!」


テローナ「お父さん、、ごめんなさい、、、」


ルージ「どうして謝るんだい?テローナは何も悪くないよ?」


テローナ「私ね、、、〝死者の蘇生呪文〟をやったの、、、」


ジンバ「!?」


ルージ「死者の、、、蘇生呪文、、?」


ジンバ「それは禁忌呪文ですぞ!どこでそれを!?」


テローナ「名前は分からないの、、でも突然話しかけられてね?『お母さんに会いたくないかい?』って、、、」


ルージ(私達のことを知っている者か!?)


テローナ「呪文とやり方を教えてくれたの、、、」


ジンバ「、、、」


テローナ「ダメな事なんだろうなって思っていたの、、、でもね、、」



テローナが私の手を強く握り返す



テローナ「お母さんに、、、会いたかったの、、!」



テローナは泣きながら私に話してくれた

その言葉を聞き私も涙が止まらなくなった



テローナ「ごめんなさいお父さん、、、ごめんなさい、、」


ルージ「テローナは悪くない!何も悪くないから大丈夫!!」



娘を抱きしめる

寂しかったんですね、、私にその寂しさを埋めてあげれる事はできなかった

なんて不甲斐ない父親なんだと自分を攻めました



テローナ「私お父さんが大好きだよ、、、暖かくて優しくていつも私の事考えてくれるお父さん、、、」


ルージ「テローナ、、、?」


テローナ「お父、、さんの、、、娘で、、、良かった、、、よ、、、」



テローナから力が抜けた、、、



ルージ「テローナ?起きてくれテローナ!!お願いだテローナ!!逝かないでくれ、、、」



テローナは目を開ける事はありませんでした

私は泣き続けました、大切な人を2人失い、娘を守る事もできず、自分の愚かさ、情けなさに、、、


。。。。。。



娘の葬儀が終わり私は家で抜け殻の様に窓の外を見つめる日々を送っていました

知り合いの人達は心配をして下さり家に来てくれていましたが私は返答もろくに出来ずにいました


気持ちの整理が全く出来ず娘を思い出しは泣いて、、、

そんな日々を過ごしていたある日私の家にジンバさんが訪れてきてくれました



ジンバ「少し話がしたいのですがよろしいですかな?」


ルージ「、、、」


ジンバ「娘さんの体に浮かび上がっていた呪文、あれが何かわかりましたぞ」


ルージ「、、、なに?」


ジンバ「禁忌呪文はやり方を間違えると呪いが自分にくるのです、娘さんは恐らく間違ったやり方を教えられたのです」


ルージ「、、、誰がそんな、、」


ジンバ「〝闇ギルド〟とゆうのが存在する、そいつらは古代呪文や禁忌呪文を探し集めているとゆうのを聞いた事があるの」


ルージ「そいつらが?」


ジンバ「可能性は高いかの、だが関わるのはよした方がいい、、、奴らは極悪非道、目を付けられれば何をさせるか、、、」


ルージ「、、、何故それを私に教えた?」


ジンバ「復讐に行くかもしれないから隠した方がいいかとも考えた、だが闇ギルドの奴がルージ殿の弱った心を狙い何かしてくるかもしれない、、、それなら知っていた方が良いかと思っての」


ルージ「、、、」


ジンバ「ルージ殿、皆が心配している。たまには顔を見せてやってくだされ?娘さん達もあなたを心配しておられるはずですぞ」



そう言ってジンバは椅子から立ち扉の方へ向かった



ジンバ「ルージ殿、どうか命を大事にしてくだされ」



そう言って家から出て行った


いつまでもこのままじゃダメなのは分かってる、、、

分かってはいるが、、、



次の日私は久しぶりに外へと出てみたのです

行くとこもないからフラフラと歩いていました


ドンっ


下ばかり向いて歩いたせいで人とぶつかってしまいました



ルージ「あっ、、、すみません、、、」


サージュ「ん?どうしたんだ??」


ミルナ「あなた、、ちゃんとご飯食べてるの?」


サージュ「顔が死んでいるぞ!ちょっとウチにこい!!」



これがアルカ様の父サージュ様と母ミルナ様との出会いでした


タイター家様へ入るとご飯を用意して下さりました



サージュ「丁度昼ご飯の時間だったからな!さぁ好きなだけ食べるんだ!!」


ミルナ「ウチの料理人方が作るお料理はどれも美味しいのよ?」


ルージ「、、、」



私はあまり食欲がなく食べる気になれませんでした



サージュ「はっはっは!どれ私が食べさせよう!はいどーーん!!!」


ルージ「ムグゥ!?!?」


ミルナ「ふふっ無理矢理食べさせるのはダメですよ?」


サージュ「どうだ!美味しいだろ!!」



久しぶりに食べるまともな料理、味も分からなくなっていたのに、、、



ルージ「、、フッ、、フグッ!ハグッ!」



私は気づくと無我夢中になって料理を食べていました

そして涙が溢れ出ていたのです



サージュ「泣くほど美味しいだろ!」


ミルナ「まだ沢山あるからゆっくりで大丈夫ですよ?」



久しぶりにお腹が一杯まで食べ、泣き止むまでお二人方は待って下さりました



サージュ「落ち着いたか?話を聞かせてくれないか?何かあったのだろう?」


ルージ「、、、はい」



私はサージュ様とミルナ様へすべて話した

久しぶりに会話をしすべて打ち明けると心がスッと軽くなった気がした


話し終えお2人の顔を見るとお二人方もボロボロと泣いてくださっていたのです



サージュ「あんた、、そんな事あったのかよぉ!!」


ミルナ「うぅ〜、、、」


サージュ「ぐすっ、、よし決めた!あんたここで働いてくれよ!」


ルージ「、、、ゑ??」


ミルナ「そうね!そうしましょう!お部屋空いてたかしら?」


メイド「はい、空きはあります」


ミルナ「良かった!」


サージュ「よろしくな!!」



サージュ様もミルナ様も私の意見はガン無視でしたね、、

でも靴屋も閉じ何もなかった私にはそれは救いでもありましたね


その日からタイター家様で働かしていただけるようになりました

最初こそわからない事だらけで良く先輩の方達に怒られましたがそれでも徐々に楽しくなっていったのです


サージュ様もミルナ様もよく私を気にかけてくれ嬉しかった、、、



その裏で私はやはりテローナに蘇生の呪文を教えた闇ギルドを許す事など出来ず〝闇〟へと足を進めていました


そして今から半年前、とうとう近づけそうだったのです


「娘さんに呪文を教えたやつ、もしかしたらわかるかもしれないぞ?」


そう言っていたのは闇ギルドに属していると言う若い男でした

名を名乗る事はありませんでしたがその男は教えるのに条件があると言ってきたのです


【タイター家を潰せ、サージュとミルナを殺してくればいい】


私は頭に血が上りましたが堪えて落ち着こうと深呼吸をする


少し考えさせてくれ、、、


そう言ってその場を後にしました



私はずっと考えていました、、、

しかもその男は「妻と娘にも会える蘇生の呪文、正しいやり方も教えてやる」

そう言ってきたのです


頭では分かっているのです

恩人を殺すなんて事あってたまるか、妻も娘ももういないんだ!

そう、頭では、、、、、



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