表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ブラコン※ブリザード】   作者: 雨雪琴音
【五章】 妹(マイ)デートタイム
73/78

【55話】恋愛双六3

くいくいっ

急にシャツの裾を引っ張られた。

『ぱぱ…つぎ…ゆきの…ばん…』

『あぁ、次は、雪音の順番だな』

『ぱぱ…』

雪音のやつ、ちょっと困った様な顔をして、どうしたんだ。

『これ…』

雪音は、ゲームのコントローラーを握ったまま首を傾げていた。

『あっ、使い方がわからなかったのか。ちょっと、待ってろ、教えてやるから』

そう言って、俺は、雪音の後ろにまわりこんで、コントローラーを握っている雪音の小さな手の上に俺の手を重ねた。

かっ!!!!!

その瞬間、周囲の女の子達が、目を大きく見開いたっ!

何事だっ⁉︎と雪音の顔を覗きこんだら、ちょっと頬が赤く染まっている以外、まったくいつも通りの普通の雪音だった。

まったく、雪音以外の女の子は、気分屋すぎてついていけないよ。

『恭弥!機械のことなら僕の方が詳しいから、シルバーエンジェルに教えるという大役を僕に変わってくれないかい⁇』

遼が、笑顔で聞いてきた。

『私も詳しいわ!』

何故か乙女川さんも雪音に教える役目を買って出た。

『ぱぱが…いい』

雪音が俺を指名してくれた。

乙女川さんは、がーん!といった表情をしていた。

『しかたないわね…』

と呟いていたので、どうやら諦めた様だ。

まぁ、雪音に直々に指名されたんだから俺が教えるしかないよな。

『だがっ‼︎しかしっ‼︎』

どうやら、遼の方は、まだ諦めてない様だった。

『遼さん、モゴモゴモゴ…フォト…』

ん?よく聞き取れなかったが、美水が遼に向かって、何かを呟いた。

『ぐぐぐぐぐ…仕方がない…この大役は…譲ろう…』

何故か、遼がおれてくれた。

普通は、言い出したら聞かないやつなのに。

美水のやつ、遼を説得するなんて凄いな。


『それじゃあ、ゲームの続きをやろうか』

『うん…』

雪音と一緒にコントローラーを操作した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ