【54話】恋愛双六 2
好みのタイプを『おとなしい子かな』と答えたら、何故か女性陣が一斉に黙り込んだ。
『あれ?どうして、みんな急に黙ったんだ?』
『ふっ、恭弥は、相変わらず女心というものが分かってないね』
何故か遼に呆れられてしまった。
『なぁ、雪音』
雪音までだんまりだった。
あれ?もしかしてみんなで無言ゲームでもしてるのだろうか?
『雪音?』
雪音にもう一度喋りかけた。
『ぱぱ…ゆき…おとなしい?』
『え?』
雪音のやつ、急にどうしたんだろう。
雪音が大人しいのは、いつものことじゃないか。
『あぁ、雪音は、大人しいよ』
『いちばん…?』
『あぁ!』
もちろんこの面子の中じゃ、だんとつで雪音が大人しい。
『やった…(ぽっ)』
『それって、何か意味がっ……ぐっはぁー‼︎』
頬への衝撃と共に壁にぶち当たっていた。
『恭弥!こんな幼気な少女をたぶらかすとは!この守護者の俺が許さん!』
俺の頬に衝撃と痛みを与えたのは、普段温厚な遼であり、その遼が何故か憤慨して戦闘態勢を取っていた。
『八城遼さん、お待ち下さい!あなたを幼守護者と見込んでお話があります』
『なんだい、水神くん。大好きな恭弥を庇うのかい?』
『もう一度、仰って下さいですわ!』
『え?』
『ですから、先程仰ったことをもう一度仰って欲しいのですわ!』
『だから、恭弥を庇うのかい?』
『違いますわ!先程と台詞が違いますわ!』
『なんて言ったっけ⁉︎』
『しっかりして下さい!私たち、まだピチピチの10代ですわよ⁉︎』
『えぇと…そうだった!大好きな恭弥を庇うのかい?だ!』
『えぇ、大好きな!恭弥様を庇いますわ!大好きな!』
どや〜〜〜〜
美水が、何故かドヤ顔を俺に向けて来た!
『八城遼さん、ちょっと、私の近くにいらっしゃって下さいですわ』
『なんだい?』
『ごにょごにょごにょ…』
『なんだってー⁇』
遼が、急に大きな声を出した。
『恭弥、今日のところは、多めにみてやろう!』
美水のやつ、遼に何を吹き込んだんだ?
『水神くん、さっきの話は、本当だね⁉︎』
『恭弥様の正妻に二言は、ありませんですわ』
いや、なんの話だよ。




