第6話 これがワールドカップだよ
ワイルドカップを思い描いてごらん。ワイルドなカップさ。ほら、そのワイルドな部位でワイルドしているのが、ミニポンだよ。
ミニポン、憤慨しています。激おこぷんぷん丸です。懐かしいね。
どうしたんだい? って聞いてみよう。せーの、で聞いてみよう。せーの、導指探大?
なになに、ふむふむ、ほうほう・・・・・・なんだって!? ワールドカップの時だけサッカーを見る連中と一緒にされるのが我慢ならないんだって!? べらぼうだね、そいつは!
ミニポン、ずっと侍ジャパンを応援していたそうです。テレビが大谷翔平選手しか報道しない平時から、応援していたそうです。SNSが芸能人とインフルエンサーを叩きまくっている平時から、応援していたそうです。
アジア地区予選から応援していた誇りが、そこにはある。確かに、それでミーハーなファンと一緒にされるのは心外だね。
ああ! ミニポンったら、知らない車のフロントガラスに味噌を塗りたくっちゃった! いくら憤慨しているからって、やって良いことと悪いことがある! まあ、知らない車に火を付けちゃう人類よりはマシだけどさ。
ミニポン、やんちゃして少しは落ち着いたようです。今なら話を聞いてくれそうだ・・・・・・ミニポンや、ミーハーなファンを許しておやり。彼らが生み出す経済効果が、結果として、君の大好きなサッカーを助けてくれるんだから・・・・・・ありゃりゃ、ミニポン、憤慨のボルテージがマックスに戻っちゃった。感情の問題に正論をぶつけられたのだから、しょうがないね。
ミニポン、暴れまわっています。うーん、どうしよう。どうしようもないね! しばらく放っておこう。
そうして、町が味噌塗れになりました。
酷い有様だね。雨が降ったら味噌汁で町が流されてしまうよ。フーリガンを放置したらどうなるかを暗示しているかのようだね。
ミニポン、すっきりした顔をしています。これだけ好き勝手やったんだから、当然だね。
おっと、フライングでチュニジア戦が始まってしまったぞ。テレビの前にダッシュだ。
テレビの前には先客がいました。ピンク色のミニポンです。野球のユニフォームを着てワールドカップを応援しています。WBCからそのまま来たのが明白だね。これでミーハーを疑うなっていうのは無理があるね。
ああ! ミニポンがまた憤慨した! ピンク色のミニポンのお尻の穴に味噌を塗りたくる構えだ! やめろ、無痛コンテンツだぞ!
んん!? どこからか口笛が聞こえてきたぞ。哀愁が半端ないメロディだ。これは、荒野の果てへ! なるけみちこさんの名曲だ!
地平線からやって来たのは、オレンジ色のミニポンです。口笛が上手です。
オレンジ色のミニポン、ミニポンから味噌を取り上げます。ナイスディフェンス!
オレンジ色のミニポン、ミニポンから事情を聞きます。なになに、ふむふむ、ほうほう・・・・・・それで、君をミーハーと一緒にする奴らはどこに居るんだい?
ミニポンはスマホを取り出しました。そのスマホを取り上げて、太平洋の向こう側へシュート! 超エキサイティング!
これで君をミーハーと一緒にする奴らは居ないよ、とオレンジ色のミニポンはアイコンタクトでミニポンに伝えました。
心が軽くなって、ミニポンはみんなと仲良くワールドカップを楽しみました。




