表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱勇者は最強魔王  作者: 村正/正宗
第三章 グラン森林
22/23

第10話 偵察作戦 1

こんにちは!こんばんは!村正です!(* ̄∇ ̄)ノ

短いですが宜しくお願いします!

今日は肉を食べた。とてもどうでも良い情報でした("`д´)ゞ

「よし、三班も全員揃ったな」

「あんたがバイスさんか、俺はウルガムドのヒドゥニームだ宜しく頼むよ」

「あぁ宜しく」


挨拶をしてきたのは同じ班になったヒドゥニーム。身長は低くバイスの肩ほどだ。

彼らのチームは男女二人ずつの四人パーティーだと聞いた。


村の東門前には探索に出る一班から三班までのメンバーが揃っていた。

一班は通常ルートを進む、二班は西から回り込み、バイス等の班は東側から回り込む。


「それでは作戦を開始する!下級のゴブリンだからといって油断をすることは無いように!」


一班リーダーが開始前に声をあげる。

それで気を引き締める者は居るが笑う者は居ない。


「作戦開始!」


一班のリーダーの掛け声と共に全員が森に向かって進み始める。


「バイス」

「ん?支部長?」


もうすぐで森に入るというときに声が掛かる。

後ろを見るとムオタルクが居た。

ムオタルクはギルドの支部長ということもあり村に残り防衛の班の指揮を執る事になっている。


「今はムオタルクでいい、それより無茶はするなよ?」

「えぇ、分かってますよ」


他の防衛に就く人達の視線を受けながらバイス達は森へと入っていった。





「やぁああっ!」


「グギャア」


「はぁああっ!」


「ギャアアアッ!」


洞窟へ向かい作戦通りに別れる地点に着くまでにそこらかしこから剣を振る音に声、ゴブリンの悲鳴等が響いていた。

それは進むごとに多くなっていた。


「やっぱりゴブリンが多いな」

「あぁ。しかしなんでこうも急に」


ゴブリンや他の魔物が多くなると探索が出される。

毎日この森に潜っている冒険者は森の変化に気付く事が出来るしここまで異常な事態になるまで気付かないということはない。

しかし今回は気付く事が出来なかった。というよりも増えたのは急なことでここ二日前までは少しも増えてなど居なかった。

そんなことを考えながら進んでいると一班のリーダーが声をあげる。


「これより作戦通りに別れて行動する!各班リーダーにしたがって動いてくれ!」


その指示にしたがい一班は今まで同様に進んでいき二班三班は迂回する形で進んでいく。


「こっちはどうなっているのだかな」

「バイスさん前方にゴブリンよ」

「何体だ?」

「五体ね」


そう伝えるのはバイスのパーティーメンバーの一人シーフクラスのキールだ。


「バイスさんここは俺たちがやりますよ」


次に声を掛けてきたのは一緒に行動しているパーティーのヒドゥニームだ。


「よし、それじゃぁ頼む」


先程まで後ろを歩いていたせいでロクに腕を見ていないためここで見ておくのが良いだろうとヒドゥニーム達に任せることにする。


「テール!リーシャ!エルベテラ!いつも通りに!」

「おう!」

「任せて!」

「やるわよ~」


そうこう話をしながら歩いていると前方からゴブリンの鳴き声がする。


姿が見えると同時にテールが前に出てスキルを使う。

タンク特有の挑発だ。


「おらぁああああ!!かかって来いやぁあああああ!!」


腰を落とし盾を前に出す。剣の柄頭でその盾を叩き大声と共にゴブリンの居る前方に向け自分の存在をアピールする。

挑発にも色々と種類があるがテールのスキルは自分をアピールする方のようだ。


ゴブリン達の目がスキルの効果もありテールに釘付けになる。


詠唱をその間に唱えていたエルベテラが魔法を発動する。


「マッドバインド!」


「「「グギャギャ!」」」

「「ギャギャギャ!」」


ゴブリン達の足元が泥水に変わりドロドロとした地面とは言えない地面に足を取られている。


「はぁあああ!」

「やぁあああああ!」


ザシュッ!ザシュッ!


その時を見計らい気配を消し近付いていたヒドゥニームとリーシャが攻撃をする。

二体の首を即座に切り捨てる。

地面に足をとられバランスを崩し倒れて居る二体のゴブリンの背中から剣を差し止めを刺す。

もう一体にリーシャが斬りかかるが剣身に付いたゴブリンの血油で肩から斬りかかった剣が半ばで止まる。


「グギィギギギイ!」

「うっ!と、取れない!」


焦ったリーシャは剣を抜こうとするが引き締まった肉によって取ることが出来ない。


「くっ!」


リーシャがゴブリンが振り上げた棍棒を目で追うなか、近くにいたヒドゥニームが背後から斬りかかり止めを刺す。


「焦るんじゃない」

「ご、ご免なさい」


ヒドゥニーム達が今の戦闘の意見を言いながらゴブリンから魔石を取りだし此方に戻ってくる。

その様子を見ながらバイスは最後は少し危なげだったが剣筋や連携等十分に実力があると感じこれからの成長が楽しみだと思うのだった。



―――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――

―――――――――



その頃ハドソン村では


「漏れが出てきたな、シーナ狙えるか?」

「大丈夫です!ここからなら十分に!」

「なら任せた、アウトレアはせめて座らず立ってろ」

「煩いわね!少しは気を使うことを覚えた方が良いわよ?」

「へいへい」


探索班が森に入り十数分後、森からは何体かのゴブリンが出始めていた。

数はそう多くなく一体一体では弱いゴブリンを難なく倒す事が出来ていた。


「よし、シーナよくやった次も頼むぞ」

「は、はい!」


シーナの弓の技術も上がりいい練習になっていた。


「このまま大きな事がないと良いですね」


そう、目に見える範囲のゴブリンを倒したシーナがボソリと口にする。


「おい、フラグ....」

「フラグ?ですか?」


この世界には未だ意味が浸透していないようで本気で分からないシーナがコテンと首をかしげ不思議そうな顔をする。


「バカなこと言ってんじゃないわよ、シーナを毒さないで!」


そんなシーナをみたアウトレアが急に立ち上がりシーナを抱き抱えこちらを睨みながらそう言ってくる。

シーナは訳がわからずアウトレアに抱き締められながら頭にはてなマークを出している。


「はぁ、ん?また来たな。次は俺が行こうかな」

「は、はい!え、援護します!」

「早く倒しなさいよ~」


何処か真剣になれないながらも森から出てきたゴブリン達を倒していくのだった。






















グラン森林ハドソン村近く───


「っはぁはぁはぁはぁ!はや、くっ!伝えない、と!」


木の根や草木が邪魔をする地面を懸命に蹴り走る一人の男がいた。


「はやく....!はぁはぁはぁはぁっ!」


事は密かにゆっくりと、しかし急激に進み迫ってきているのだった。



最後まで読んでいただき有難う御座います!

これまたどうでも良い話なのですが網戸ってとけるんですね、付けてたチャッカマンの先が網戸に当たってることに気付かず、気が付いたときには穴が...因みにチャッカマンかガスライターどっち呼びですかね?皆様は

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ