第8話 模擬戦
こんにちは!こんばんは!村正です!(* ̄∇ ̄)ノ
夏の暑さ故か、思考回路が遣られ言語力語彙力が皆無になっています。御容赦を!
バイスの試合開始の宣言と共に、模擬戦が開始される。
「こい」
試験官という立場になるアドルフから声が掛かる。
「すぅ~っ」
大きく息を吸い込み前に出る。
アドルフはその場からあまり動かない。防御に徹する様だな。
「はあっ!」
先ずは様子見と大きく振りかぶり叩き付けるように振るった剣はカンという軽く乾いた音と共に簡単に弾かれる。
ステータスで大きく離されているからか、アドルフの軽く振るったであろう剣も重く、スピードも桁違いに感じる。
剣を弾かれた為、すぐにそに場から逃げようとするがアドルフの序でとばかりに振られた攻撃を避けられずに腹部に喰らってしまう。
「ぐっ!」
その攻撃で手加減されていることを悟るがそれでもその威力は馬鹿にならない。
地面をおもいっきり蹴り距離を取り体勢を整える。
アドルフが居る方を見れば動かず此方を見据えている。
もしこれが本番なら即座に殺られていたことだろう。
ステータスの差がここで大きく出ている。
「ふぅ」
息を吐き呼吸を整える。
左足を前に出し、腰を落とし、剣を両手でもち右手を引き剣と肩のラインを平行にする。
右足で地面を蹴り姿勢を低くしてアドルフに近付く。
「ふぅんっ!」
俺が攻撃範囲に入ったことでアドルフが剣を振るってくる。
「っ!」
当たる寸前に左足を前に突きだしブレーキとし少し速度を落とす。
振られた剣は頬をスレスレで撫でていく。
外したことに驚いているのか動きが少し止まっている。
直ぐに持ち直すが既に懐に潜りこむことに成功している。
引いていた剣を肩のラインに合わしながら押し出すようにし剣を突き出す。
「はああっ!!」
突き出された剣はアドルフをとらえる。
カン!
乾いた音がなると同時に手元が痺れる。
(くっ!硬いなっ!)
ここでもステータスの差を突き付けられる。
相手は革の鎧を着けているが感触はほぼコンクリートに剣を突き付けたのと同じ固さだ。
突き付けた剣をそのまま上に振り顔に当てる。
二度のヒットを奪った後、左足をアドルフの体の横におき、それを軸にして体を回転させアドルフの後ろに滑り込む。
「なにっ!」
アドルフが振るった剣は空を切る。
驚いている隙に攻撃させて戴こう。
アドルフの背中に向き直り足、腰、背中を連続で流れるようにして叩いていく。
「そこまで!」
ヒットポイントが五になりバイスの試合終了の合図が出る。
「やるじゃないか」
「腕も十分ですね!バイスさん!」
バイスとメリアが十分な力があると認めたみたいだな。
「ふぅ、危なかった」
「...お見事だ。ここまでやるとは思っていなかった。すまない」
俺に向き直りアドルフがこちらに向き直り頭を下げてくる。
「いや、大丈夫です。もし手加減されなければこんな痛みじゃすみませんから」
「君は....」
そう笑いながら言うとアドルフは何か聞きたそうにし、だけど言葉にすることはなかった。
「次はアウトレアさんだな」
バイスの言葉に隠しもせず嫌そうな顔をする。
「ほら、アウトレア次だぞ」
「わかってるわよ!....なんで私まで..」
小さく不満を漏らしながらも前に出ていく。
見た目は小さく役職はヒーラーだというのに見た目に反した力を持つアウトレア。
アウトレアはメイスを使うみたいだな。
「それでは始める、両者構え!」
バイスの声に両者構えの姿勢を取る。
アドルフは今度も動かずに対応するつもりみたいだな。
「始めっ!」
バイスの合図が下る。
アウトレアはこの期に及んでまだ文句をぶつくさ言っていた。
更に歩きかがらアドルフに向かって行ってる。
嫌ならばこなけりゃ良かったのにと思うのは俺だけなのだろうか。
「あ、アウトレアさん!頑張って下さい!」
俺の横ではシーナがアウトレアに応援している。
が、この場でそのシーナを抜いた全員は苦笑いを浮かべている。
アウトレアがアドルフの攻撃範囲に入った。
「ふぅっ!」
アドルフは容赦せず攻撃をする。
アドルフは斜めに上から叩き込むみたいだな。
アウトレアは今だに文句を言い続けそのままアドルフに向かって歩いている。
俺とシーナを除いたバイス等がその姿に固唾を飲んで見入っているようだが。
(あいつ、気付いてないな....)
俺とシーナは少しとはいえここまで来るまでに過ごした仲だ、あいつの性格は知っている。
「アウトレアさん!危ないですよ!」
シーナがアウトレアに注意を促す。
それに気付いたのか漸く視線を下から上に上げ、自分に迫る脅威に気が付く。
そのとたんに顔を真っ青染め上げる。
「ひ、ひぃっ!」
アウトレアは瞬時に前に飛ぶことでその攻撃をなんとか避けることに成功する。
「あ、あっぶないわねっ!」
そう言うと誰が見ても理不尽な怒りに任せてメイスを振り、それはアドルフの態勢、アウトレアの身長も合わさり幸か不幸か、アドルフからすれば確実に不幸なのだけれども、メイスは革鎧を着ているとはいえ、鳩尾辺りへと入り、その衝撃は少女から与えられたとは思えない強さであり、喰らったアドルフは腹を押さえ倒れこみそれを成したアウトレアといえばそれを避けめんどくさそうな顔をして此方に戻ってきていた。
「アドルフさん!大丈夫ですか!?」
シーナはシーナでアドルフを誰よりも先に心配し駆け寄っており
「はっ!アド!大丈夫か!!」
「アドさん!しっかりしてください!」
それを見て漸く動き出したバイス、メリアによって介抱されるのであった。
その風景に女神自称疑惑が俺の中で高まっていくのであった。
「いでっ!!」
「ちっ」
場所は少し移動し、的のある広場へとやって来ていた。
シーナの弓の技術を見るためだ。
先程のグラウンドからはそう離れておらず、また広さもそこまで大きくもない。
まわりに家はなく広々と感じられ、的は全部で6つ、大体歩幅三歩程開けて設置されている。
打つ場所の手前には石のブロックを積み上げて造られた塀があり大体腰程の高さに揃えられている。
「それじゃあここに立ってください」
そう説明されシーナは右から三番目の的に向かう位置へと移動する。
バイスは後ろで俺達と共に見学している。
アドルフはあのあとは別れ配置へと戻っていった。
今はメリアがシーナに説明している。
「それではシーナさん、この弓と矢を使ってここから全部の矢を放って下さい」
そう言いメリアはシーナに木の弓と五本の矢を渡す。
「的に当たった場所、次の矢を番える時間、番え放つまでの時間を見ます」
「分かりました」
そう言うとシーナは弓に矢を番える。
「では始めます!構え!」
その声にシーナは弓を構える。
「始めっ!」
シーナは矢を放ちすぐさま矢を番える。
一射目はやはり流石と言うべきか真ん中近くに当てている。
放ち次の矢を番えるまでの時間、狙い放つまでの時間を大体三秒から四秒程におさめている。
すべての矢を放ち終わる。
最初の以外で二本真ん中に入りそれ以外はバラバラではあるが全て的に入れている。
「素晴らしいですね!何処かで師事を受けていたり?」
「いえ、今回はたまたま上手くいっただけですよ!」
この結果にはメリア、バイス共々驚きであったらしく、バイスは横でぶつぶつとパーティーに勧誘しようか悩んで居るようだった。
「よ、よし。全員の実力を見させてもらった。想像以上に力となるようだ。有難う」
「有難う御座います」
二人がこの村の危機に一緒に戦ってくれることに対して感謝の言葉を述べる。
そのあとこのあとの動きについて説明を受ける。
どうやらこの村を守る部隊と繁殖しているであろうコロニーを見つける部隊に分けるようで俺達は守るがわの陣営になるそうだ。
一度この戦いに参加するパーティーのリーダー等を交えた作戦会議で俺たちを紹介するので来て欲しいとのことだ。
俺達は(アウトレアを除き)その事を快く受け引き受けこれから人が集まってくるギルドへと向かって行った。
最後まで読んで頂き有難う御座います!
この前ユニーク3000人越えました!有難う御座います!これからも精進していきますのでなにとぞ宜しくお願い致します_(_ _)_




