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タカシの異世界無双計画 ~銃と仲間と異世界と~  作者: 夢奏 舞P
第2章 依頼をこなそう
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第13話 緊急事態

 リザードドラゴンは、300匹はいそうな集団になっていた。恐ろしい形相で俺たちを睨み付けてくる。


 俺は、恐怖でどうにかなりそうだった。だが、鞘をしっかり握りしめることで、恐怖に耐えた。そして、震えながらもがむしゃらにイメージを重ねた。


「斬撃……衝撃……破壊……爆裂……殲滅……」


 鞘の形状が、イメージする度に変化し、メカメカしい鞘に変貌を遂げた。


「信じてるぜ! 霊剣ファントム!」


 ──俺は叫んだ!


「【覇王疾風斬】!」


 俺は、技名を叫び、鞘から刀を抜いた。すると、金属音とともに横一閃の衝撃波が放たれた。


 衝撃波は、リザードドラゴンを襲う。さらに、岩や木をも巻き込んで、リザードドラゴン達を真っ二つににした。


 覇王疾風斬の威力は、一瞬にしてリザードドラゴンの約1/4を肉の山にした。正直、俺はびっくりした。イメージの力だけでここまで出来るとは、異世界の剣恐るべしだ。


 刀を鞘に戻す。鞘を握り、もう一度イメージを重ねた。だが、鞘は、大技後のクールタイムだと言わんばかりに水蒸気のような湯気を出し、イメージを受け付けなかった。鞘が回復するまでは、2人にこの場を任せる事にした。


「大将、やるっスね、あっしも負けてられねーっス」


 ファリスは、大剣を構えて溜めの姿勢を作る。そして剣を振りぬく。爆風と一緒に衝撃波が放たれる。その技は、俺が最初に放った技、クイックスマッシュの豪華版だった。一撃で20匹ほどのリザードドラゴンを粉砕した。


 そしてメイデンは、魔法のステッキ(鈍器)で、蝶のように舞い、鬼の様に殴る。リザードドラゴンの血しぶきは、まるでバラの花びらの様に飛散した。


「忙しくて、魔法が出せないです」


 メイデンはそう言ってはいるが、呼吸一つ乱れてはいない。彼女の場合、魔法を使わなくても平気そうだ。


 リザードドラゴンとの乱戦は続く。2人は、猛獣のように戦ってくれている。だが、俺はクールタイム状態だ。はやる気持ちを抑え、クールタイムの終わりを待つ。しばらくして、俺の鞘は鐘の音を奏で、元の形状に戻った。


「よし、2発目、いける!」


 リザードドラゴンは、2人のおかげで半分にまで減った。あとは、俺の攻撃で減らせばかなり楽になる。俺は鞘を握りしめ、イメージを重ねる。鞘は、先程と同じように変形した。


「メイデン! ファリス! いくぞ!」


「わかりました、タカシ様!」


「まかせるぜ、大将!」


 メイデンとファリスは、俺の攻撃の射線を空けた。リザードドラゴンは、ここぞとばかりに襲いかかかってくる。だが、奴は隙だらけになっていることに気付いていない。俺は、この瞬間を見逃さず、抜刀した。


「【覇王疾風斬】!」


 甲高い音と一緒に放たれた横一閃の衝撃波が、リザードドラゴン達を50匹程度、真っ二つに切り裂いた。リザードドラゴンは、確実に減ってきた。


「もうちょっとだ、頑張ろう」


 リザードドラゴンは残り150匹前後だ。後は彼女達の力押しで殲滅出来そうだ。


 メイデンとファリスが再度、戦闘を始める。だがその時、突然、大地が揺れた。


「じ、地震か?」


 地面にひびが入り、俺達に向かって伸びてくる。そのひびはメイデンを飲み込む。


「メイデン!」


 俺は、とっさに地割れに飛び込み、メイデンに手を伸ばした。地割れに飲まれるメイデンを、俺は落ちる寸前で捕まえた。だが、捕まえただけだった。そのままメイデンと一緒に自由落下を始める。


「駄目です! タカシ様!」


「くそう、これまでか!」


──このまま底に激突してジ・エンドか──


 突然、地割れの底の方で爆発音が聞こえた。次の瞬間、爆風が俺とメイデンの体を上に押し上げる。


「押し……戻……され……てる」


 俺達は、地上まで爆風で戻ることが出来た。奇跡的に助かった。とにかく戻れてよかった。


「ありがとうございます! タカシ様!」


「マジで、死ぬかと思った……」


 地上で待機していたファリスが、心配そうにこっちを見る。


「大将! びっくりさせんでください! 心配したじゃないっスか」


「ああ、悪い。ところでリザードドラゴンはどうなった?」


「それが、地震の後、一目散に逃げだしやがったっス。なんか、やばい気がするっス」


 ファリスの言う通り、リザードドラゴンは、姿を消していた。一瞬、自然災害の発生が頭をよぎったが、そんな感覚はすぐに吹っ飛んだ。地面が崩れる。そして、地中から体長20メートル程の巨大なドラゴンが、地面をぶち破り目の前に姿を現した。


「グ……グランドドラゴンっスか」


「お、大きいです。タカシ様」


 まるで壁があるかのように、グランドドラゴンは俺たちの前に立ちはだかった。


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