着物の少女 2
ITCSが拾い上げるのは強いイメージだ。よく、子供の頃の記憶は鮮明に残るって聞いたことはあるが……まさか、この記憶だったとは……。
「じゃあサヤ、質問」
「何なりとお申し付けください、マスター」
「他の皆は?」
「私用があるそうなので、今はここにはいません。昼頃には戻るとメッセージを預かっております」
「そうか……」
仲間銃の呪縛がなくなったから、みんなは自由に動けるようになったんだな……。
少し、寂しい気もするが、しょうがない。
「腹が減ったんだけど、何かある?」
「非常食用のサンドイッチとスープなら、すぐに用意できます」
「それでいいや」
「かしこまりました」
サヤは、すぐに食事を運んできてくれた。
俺は、サンドイッチを口にして空腹感を満たす。
ふと、サヤの態度が仲間銃で支配していた時のそれと似ていることに気付いた。
仲間というより従者だ。精神支配……俺は、なんてことをしていたんだ……。
罪の意識で押しつぶされそうだ。こんな時、罪に対しての罰が欲しくなるんだろうな……。
「どうか、なされましたか? 気分悪いのでしょうか」
「少し寝る。皆が来たら起こしてくれ」
「かしこまりました」
俺は、芋虫のように布団にくるまった。
このまま引きこもってしまいたい……合わせる顔がない……。
だが、もうそんなわけにはいかない。俺は、覚悟を決めることにした。




