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精神病院に入院した  作者: 幸(ゆき)
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障害年金をもらうための法律家探し

1週間後に病院から


「診断書が出来た」と連絡があって取りに行って内容を見ると、


以前より点数が良くなっていて、日常生活能力の判断と言う項目の所は8個ある項目で、


(自発的に出来る・適切に出来る)と言う項目の所に7つ〇が付いていて、

(他人との意思伝達・対人関係)と言う所だけ(おおむね出来るが援助が必要)に〇が付いていた。



それを見て、本当にこれで手帳や年金が降りるのだろうかと思いながら家に帰り、

 

明日、市役所に行こうと市役所が何時から空いているのかをネットで検査していると、障害者相談室と書いている欄を見つけて電話を掛け、電話に出た女性に、これまでの事を話して翌日の11時に市役所で会う約束をした。

 

市役所での待ち合わせの10分前に行くと、中年の女性がこっちを見ながら歩いて来て「松本さん」と、声を掛けられ「はい」と返事をした。


自己紹介をしてくれて名刺を渡され簡単な挨拶をして、持っていていた診断書を見せると


「これはひどい」と、怒った表情になり「前の診断書も見せてもらいましょう」と言われて、一緒に障害福祉課に行き、受付でその事を伝え前の診断書を見てもらった。


「この点数で、この診断書はひどすぎる。どんな医者が書いたんだ」と、怒ったように言うと


受付の女の人も「私もひどすぎると思っていたのですが」と、首を傾げながら話し、相談員が持って来ていた診断者を見せて「これで手帳は通るのかな」と、少し怒った口調で話した。

 

受付の女の人はそれを見ながら「これも酷いですね。分かりませんが出して見るしかないですね」と言って、その診断書を手渡した。

 

 

2週間後に市役所から電話があって、

「障害者手帳の3級が降りたので取りに来てください」と連絡があり、


手帳を取りに行く前に障害者相談員に電話を掛けて、障害者手帳の3級が降りた事を話して、

 障害者手帳を受け取った後に障害者相談室に行き、相談員と会う約束をした。

 

 

障害者手帳を受け取り、相談室に行くと笑顔で

「良かったね」と言ってくれ、頷きながら「はい」と返事をした後に、「障害年金を貰いたい」と言う事と、前に入れていた社会保険労務士の事を話した。


「いろいろと運が悪いですね。診断書の書き方を知らない医者や知識のない社労士も沢山いて、ホームページには良い事ばかり書いているけどあまり信じられないから」


「そうですよね。今回の事でよく分かりました」


「手帳の2級、3級と、年金の2級、3級は別の物で違うけど、今回はあの診断書の内容だから正直年金は難しいと思う。ただ諦めたくないのだったら社労士か弁護士を捜すしかないでしょ」と言われ、複雑な気持になりながら家に帰った。

 

 数日間は何もする気になれなかったがこのままでは駄目だと思い、社労士と弁護士をネットで検索して捜していると友達から電話があって、これまでの事を話した。


「それって1番大事な時に病院について来なかった社労士が悪いんじゃないのか」


「そうかな」


「当たり前だろう。いくら以前に話をしていたからって、診断書を書いて貰うと言う大事な時には着いて行かないと駄目だろう。

 それからネットで調べてホームページを見るだけじゃなくて、無料の弁護士相談もあるみたいだからそれも調べて片っ端から相談に行って見ろよ」と言われ、それも含めて検索をした。


(障害年金、社会保険労務士)(障害年金、弁護士)で検索すると沢山出て来て、どのホームページを見ても良い事ばかり書かれていた。

 

10数件の労務士と弁護士の名前と電話番号を控えて、無料の弁護士相談を検索して、何時やっているかの日にちを確認し、それの電話番号を控えた。

 

ホームページで調べた所は全て(相談料は無料です)と書かれていたが、電話を掛けてこれまでの事を詳しく話すと、ほとんどの所には断られ、

「1度事務所まで来てください」と言ってくれた所でも、事務所に行って内容を話すと断られた。



市役所の無料相談に行き、弁護士にこれまでの事を話すと

「この件は難しいから並の社労士や弁護士だったら無理だろう。

私は国立大学法学部の非常勤講師をしていて、市の顧問弁護士もしていた事があり、政治家やタレントなどの人達にも会った人がいないぐらい顔が広いから、1度事務所に来なさい。

 ここではゆっくり話も出来ないし。」と言われ、名刺を貰って前の社労士から送って来た書類を持って事務所に行く事になった。


ネットで調べて事務所に向かうと駅前の大きなビルで、ビルの中に総合受付があって、受付を済ませてから少し緊張しながら事務所に向かった。


事務所の扉をノックすると若い女性が出て来て、中に入って直ぐ右隣の広い10人位が座れるテーブルがある部屋に案内され「少しお待ち下さい」と言われ、少し待っていると女性が来て、奥の左側の部屋に案内された。

 

中に入ると左側に本棚があり、法律の難しそうな本が沢山並んでいて真ん中に4人掛けのテーブルとソファーがあって、弁護士が右奥の机に向かって何かをしていた。

 

弁護士に「座って」と、ソファーの方に指を指され座ると、ゆっくりと移動して来て向かいのソファーに座り、

「障害年金の事だよね」と、少しニヤつきながら言ってきて「はい、そうです」と答えた。


「前の社労士から送って来た書類です」とコピーをして来た書類を渡すと、それを手に取り簡単に見て


「これだけの量の資料は直ぐには見れないから後でゆっくり見るのと、私が付き合いをしている社労士にも見てもらうようにするから、それで良いですか」


「はい」


「できる限りの事はするから」と言われ、こんな大きなビルの大きな事務所にいて肩書のある弁護士だから大丈夫だろうと思いながら「はい、お願いします」と答えた。


「今日の相談料は5千円でいいよ、普段は1万円貰うのだけど。」と言われ、


今までの社労士や弁護士での相談でお金は払った事は無かったのと、無料相談に行った時に「相談料は要らない」と言われていたけど、有名な弁護士だから仕方がないのかなと思いながら5千円を出すと「消費税も掛かるから」と言われて、それを払い事務員から領収書を受け取り、


「書類を見たら連絡をするから。後、今度来た時には相談料は要らないから」と言われ、家に帰った。

 

 

1週間後に事務員から電話があって、弁護士が『1度来て欲しい』と言っているので、松川さんと日にちと時間を決めたいのですが」と言われて、日にちと時間を決めた。

 

 

事務所に行きソファーに座ると、鋭い目つきで威圧感を出し


「書類を社労士に見せたり、いろいろ手を尽くしたけど、この件は無理だね。

 あなたも色々な所に相談に居ていると言っていたから分かっているとは思うけど、私が手を尽くして無理だったのだから他を当たっても無理でしょう」と言われて、諦めて家に帰った。


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