精神病院への入院
訪問看護師から説明を受けて、鞄の中に入りそうな物を入るだけ入れて病院に向かった。
自転車の前のカゴに鞄を入れてフラフラになりながら病院に着いた。
今までに色々な病院に入院した事があったが精神科は初めてだったので不安を感じながら病院に入り、受付に行くと2人の女性がいて、少し太っている女性に声を掛けた。
「今日、9時に来るように言われていた斎藤ですけど」
「少し待ってください、斎藤さんですね。確認します」と言われ、パソコンで検索を始めた。
受付から少し離れた椅子に腰掛けていると、前に来ていて書類を書いている人が終わり名前を呼ばれれ、席に着いた。
入院費や持ちこめる物などの簡単な説明を受けた後、看護師が来て処置室の様な所に荷物を持って行き、尿や血液検査、心レンズなどの検査をうけ、診察室のある場所に向かい看護師と名前を呼ばれるまで待った。
しばらくして名前を呼ばれ一人で診察室に入ると小太りの若い女の医者が座っていて、向かいの椅子に座り持って来ていた紹介状を渡した。
医者が紹介状の封をあけ、それを見て
「中川です。話をうかがいます」
「はい」
「どうのうな症状ですか?」
「職場でパワハラを受けて、うつ病だと診断されました」
「どうゆう事をされたのですか」
「無理な仕事の押し付けや、暴言を吐かれたり、最後には絶対に出来ないような事をさせられてミスした事を写真に撮られ、それを事務所に張り出され、精神的にしんどくなって上司に『精神的にしんどいので、帰ってもいいですか』と聞き
『タイムカードは書いて行けよ』と言われ、家に帰り、やなだクリニックに行ってその事を話して診断書を書いてもらいました」
パソコンで起債をしながら、
「裁判にはなっているのですか」
『書状は出している』と弁護士が言っていますが、まだ裁判にはなっていません」
「訪問看護とヘルパーは来てますか」
「はい」
「週にどれくらい来てますか」
「訪問看護とヘルパー、それぞれ週に2回です」
「
「タバコは吸いますか?お酒は飲みますか」
「タバコは脳の病気になって辞めました、酒は飲みます」
「お酒は何をどれ位飲みますか」
「ビール、酎ハイ、ハイボール、焼酎、日本酒、ワイン、ウイスキーなんでも飲みます。量は分かりません」
「量は大体でいいです。例えばビール350ml2本、酒2合とか」
「最近はアルコール9%の500ml2本と、アルコール25%の焼酎をロックで適当に飲みながら足していくので焼酎の量はは分かりません」
「そうですか、薬物を使用した事はありますか?あ、これは全ての患者さんに聞いているので」
「ありません」
「分かりました、何か聞きたいことはありますか」
「ケータイとパソコンは持って行っても大丈夫でしょうか?
あと、脳の病気と歯医者に通院してるのと、パワハラで相手を訴えてるので、弁護士に合う時など外出は出来るでしょうか?」
「ケータイは大丈夫です。時間は決められていますが、持っていても問題ありません。
パソコンは仕事で使うのですか?」
「仕事ではありません。パソコンは弁護士とのやり取りや、今回の事に興味をもっている新聞記者などにメールでやり取りをしているので」
「分かりました、大丈夫です。
歯医者はどうして行っているのですか」
「パワハラからのストレスで歯を噛みしめる様になって歯がボロボロで、大学病院で見てもらっています。歯医者は退院するまで行く事はないと思います」
「分かりました、大丈夫です。病院に行く時、数日前にもう一度言ってください」と、無愛想に言われ診察室を出て、看護師がいている場所に向かった。