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8・入学式と不穏な影

いつも誤字報告ありがとうございます。

多分これからもちょくちょく間違えると思うので教えていただけると幸いです。(いや間違えるなよ。)

(*- -)(*_ _)ペコリ

昨日の表彰が終わりアルと少し話をした後、私は家に帰り今日の入学式の挨拶を考えていた時に王城からアルの宛名が書いてある木箱が届いた。すぐに中身を開けるとそこにはベルベット生地に包まれたクリスタルのペンダントが入っていた。形から見るに多分ペアになる物だね。一緒に入っていた手紙には時々つけて欲しいと書いてあったからアルと会う時につけていったら喜ばれるかな。念の為『防御』の付与と『状態保存』の魔法をかけておき、今日の朝に制服を着て首にかけておいたら何故かアルが迎えに来てペンダントを見て顔を真っ赤にさせていた。












「アル様、エスコートありがとうございます。もうすぐ入学式が始まってしまいますよ?私は代表挨拶があるのでまた後で。」


「ああ。では頑張れよ。」


ありがとうとアルにお礼を言い先生に案内されて舞台裏にまわるのと直ぐに入学式は始まり特に何事も起きないまま私が代表挨拶をする時間になった。




「…………また、私はこの学園の身分制度廃止という方針に従い様々な方々と関わりを…「(バァン!!)すいません!!遅れました!!」……」


挨拶をしているとバァンと大きな音をたててピンクゴールド髪を肩甲骨あたりまで伸ばした子が入ってきた。…前世の経験で言う。こういう子には絶対に関わらない方がいい。ろくな事にならない。それに彼女、みんなに注目されてるのを見て嬉しそうな目をしている。あの子、腹黒いな。



「ゴホン。えー、これからもこの学園で勉学に励み己を高めていこうと思います。以上で挨拶を終わりにします。」


彼女が座ったのを見て仕切り直し他の言葉はは省略して締めた。






それで、これはどういうことだろう?

私が張り出されていたランダムに分けられたクラス分けの結果をみて教室にはいるとあの遅れてきたピンクゴールドの髪をした子…確かカール男爵家の子供だった気がするがこのクラスにはない名前だった気がする。


「あの、クラス間違えてませんか?と名前教えてください。クラス探しますよ?」

「私?私はアリナ・カールよ。ここには私が座るの。だってここはアルベルト様のお隣なのよ?ヒロインの私に相応しい席じゃない?」


この子は頭がおかしいのだろうか?とりあえずこの子はこのクラスではないね。クラス表になかったし。


「アリナさん。ここの教室じゃないですよね?間違えてますよ。先生がいらっしゃる前に戻った方がいいと思いますよ。ホームルームが始まる前に教室にいないと怒られると思うので」

「な、なによ。そんなの分かってんだから。待ってなさい。すぐにアルベルト様のお隣は私になるんだから。ふんっ」


本当に何だったのだろう。彼女は捨て台詞を吐いて教室から出ていったが、出て行く時に敵意の籠った目で見られたから念の為やけに彼女がこだわっていたアルには念の為精神干渉系の魔法無効の魔術を前にあげたピアスに追加付与しておくか。あれ、わからないように偽装しているけどこそっと採ってきたミスリルで作ってあるから付与効果が無理して使われない限り100年くらい続くんだよね。

クラスの人もアリナさんとのやり取りで遠巻きにされてしまっているし(まあそのうち無くなるでしょうけど)今作ろうとしている昔スラムで拾った私の従者にあげるための短剣の構造でも考えようとノートを開いて考えていると隣にアルが座ってきた。


「お疲れ様でした。アル様。」

「そちらもな。今日はホームルームをしたら帰っていいらしいからよかったらカフェテラスで共に昼食などどうだ?」

「あら。楽しそうですね。それでは御一緒させていただきます。」


アルと談笑していると長い茶髪を後ろで結った若い男の先生が入ってきた。


「諸君、入学式お疲れ様。俺はこの1組の担任となったベルス・アーフラバムだ。ベルス先生と呼んでくれ。元王宮魔法師だ。教師をやってみたくなってここにきた。よろしくな。それと、この学園のクラス分けはランダムだ。1組だからって成績がいいわけじゃない。


……………その他決まり事とかはそのうち覚えるだろうからいい感じでやってくれ。それじゃあ、解散。」


ベルス先生が教室から出ていくとアルの所に生徒達が集まってきた。まあ、そうだろうね。一応王族だし、仲良くしたいとも思うだろう。お母様に今日昼食はアル様と食べるから迎えと昼食はいらないと手紙を紙状の魔具で送っておいた。


「…すまないが俺は約束があるからな。失礼する。リーゼ待たせた。行くぞ」

「あら。ゆっくりお話していても良かったのですよ?」


お母様から了解の返事の魔具が帰ってきた所でアルが生徒の間をわって出てきたから何となくそのように返した。


「俺はおまえと話している方が楽しいぞ。」

「……ありがとうございます。」


アルはそういうとエスコートの為に手を差し出してくれ私は出していたノートを片付けてエスコートに従いカフェテラスへ向かうと何故かアリナ・カールが待ち構えていた。

因みに魔法学園の制服は青と黒を基調としたローブが男女統一で中に着るのは丈が自由のスカートタイプとズボンタイプでリーゼは基本ズボンタイプのものの上にローブを着ています。(時々ロングスカート)

基本的に改造OKの制服なのでリーゼは普通に『魔法防御』と『物理防御』『自動治癒』を付与しています。

因みにアリナはフリルをつけています。

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