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④ 一触即発!?

 

「精霊王様! そうとは知らず、失礼致しました」

「良い良い。そう畏まるな。我はシャーロットに会いたかったぞ!」


 まさか彼女が精霊王だったとは思わなかった。偉大なる存在に対して私は頭を下げるが、彼女は気さくに声をかけてくれる。彼女の発言に首を傾げた。私は精霊王と面識はない。更にいえば、会いたいと思われる功績もないのだ。


「えっと……それは如何いうことでしょうか?」

「ん? 我との最終試練で敗北しそうになったが、シャーロットのペンダントがオリバーを守ったのだ。そして我に一太刀入れることが出来た。愛の成せる業だな!」


 王太子として認められる試練の旅は、苛烈を極めるとは聞いていたが彼女の言葉に絶句する。まさか最終試練で精霊王と戦うなど、夢にも思わなかった。

 オリバー様が無事にこの場に居ることと、私が渡したペンダントが役に立ったことに安堵する。


「オリバーをそれ程に想う相手に会いたくてのう! 会えて嬉しいぞ、シャーロット!」

「きゃ……わ、私も精霊王様とお会い出来まして光栄に存じます」


 笑顔の精霊王様に抱きしめられる。突然の抱擁に驚くが、彼女の歓迎に応える。


「堅苦しいのぅ、我のことはフロイと呼ぶがよい!」

「……は、はい。フロイ様」

「うむ! シャーロットは素直で良い子だ!」


 精霊王様の名前を呼ぶなど畏れ多いことだが、申し出を断ることは不敬に値する。私は呼び名をそっと口にした。すると彼女は満面の笑みを浮かべた。優しい温かい方のようだ。


「精霊王。いつまで私のシャーロットに抱きついているつもりだ?」

「なんだ、オリバー様? お主が言うように我は女子の姿をとっているではないか」


 低く冷たい声がオリバー様から発せられる。何時の間にか精霊王様に対して敬語が無くなり、その表情はとても険しい。精霊王様の不敬を買ってしまわないか、私は心配になる。


「俺以外がシャーロットに近付くのが問題だ。精霊王でも例外ではない」

「ほぅ? シャーロットの助けが無ければ、我に敗北をしていたというのに言うではないか青二才が……」

「一太刀ではなく、代替わりさせた方が良かったか?」

「面白いことを言う……此処でその根性を叩きなおしてやろうかのぅ?」


 先程と同じように二人の間には火花が散る。オリバー様は剣を構え、精霊王様は魔力を身に纏う。一触即発の状況である。


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