貴女の生を願ったこの人の思い以上に貴女が愛し、愛されるその時まで
平和な時代、何に不満を持ったのか、革命という名の謀反が起こり、幼い末の姫はその身を守る棋士を一人伴い山奥の村へ逃げ込んだ。
束の間の平穏を送るも、潜伏先は見つかり、末の姫を案じる棋士の願いを拾った邪神に呪いをもらう。
「邪神を必要としないおまえに呪いを授けよう。おまえの生を願ったこの男の思い以上におまえが愛し、愛されるそのときまでその体は我のものだ」
彼女の誰もが羨む黒くしなやかな髪は真っ白に変化した。
――――時は流れ、紫水晶の瞳を持つ紫苑と名乗る者が花街で暮らしている。
「女でも男でもない」と嘯く紫苑は真っ白な髪をしていた。
束の間の平穏を送るも、潜伏先は見つかり、末の姫を案じる棋士の願いを拾った邪神に呪いをもらう。
「邪神を必要としないおまえに呪いを授けよう。おまえの生を願ったこの男の思い以上におまえが愛し、愛されるそのときまでその体は我のものだ」
彼女の誰もが羨む黒くしなやかな髪は真っ白に変化した。
――――時は流れ、紫水晶の瞳を持つ紫苑と名乗る者が花街で暮らしている。
「女でも男でもない」と嘯く紫苑は真っ白な髪をしていた。
第一章
01不意打ちのような奇襲
2018/01/26 19:11
(改)
02末の姫様と分断された俺
2018/01/27 16:15
03あれから俺たちは誰も立ち寄らない古寺に隠れた
2018/01/28 08:10
04月が細くか弱い明かりを溢していた。
2018/01/29 08:28
05結局俺は二晩ほど眠ってしまった
2018/01/30 07:22
06その後の旅路は順調だった
2018/01/31 08:07
07おまえの生を願ったこの男の思い以上におまえが愛し、愛されるそのときまで
2018/02/01 08:03
08昨夜の騒ぎに村の男達は
2018/02/02 08:21
09異様な光景が広がり浪人が死んだ今
2018/02/03 08:06
10得体の知れない娘なんて
2018/02/04 08:06
第二章
11猫の鳴き声が場の緊張を間延びさせる
2018/02/10 08:05
12漏れるため息に俺は天を仰ぐ
2018/02/11 09:04
13笑えばいいってわかってるわよ
2018/02/12 09:04
14丁度良く、黄昏時だ
2018/02/13 08:01
15足抜けの手引きをしたと
2018/02/14 08:12
16黄昏時、市井に
2018/02/15 08:07
17言葉を信じられず、とんでもないことを言う
2018/02/21 08:09
18はじめての感覚だった
2018/03/01 00:13
19生活の足しにと始めた針子の仕事
2018/03/02 00:05
20またいなくなったのはすぐのことだった
2018/03/03 00:14
21なかなか良い仕事をしてくれる
2018/03/08 00:05
22本当に売られるとは思ってなかった
2018/03/09 00:00
23鈴の音が心地よく鳴った
2018/03/10 00:00
24昼間のヨシワラは夜と違って
2019/02/01 00:17
25初めて訪れるヨシワラは
2019/02/02 00:00
26命令通り連れて
2019/02/03 00:00