14/103
【13】
―――『死』。
血の気が引いていくのが分かる。
喉はカラカラ。地に立っているか、宙に浮いているのか…。
でも、頭の中は妙に静かで…。あの時の光景がはっきりと蘇ってくる。
「『死』とは、もう、二度と会えない事」
男は目を閉じて何か考えてる様子。どうして、こんな事訊くの?
封印と何か関係があるの?
「今でも、会いたいと思うか?」
「…分かんない。でも、独りは悲しいし、淋しい」
強がっても仕方ない。私は1年前に両親を一度に失ったのだから。
「最後の問いだ。『生きる』とは、何だ?」
手に力が入る。ぐっと握る。
「約束…、約束だから。私は生きる!私は……っ!」
男の手がそっと私の頬に触れ、頬に伝うモノを拭ってくれている。
「泣かせるつもりは…、すまない」
えっ?
私は彼のその行為、その言葉で、自分が泣いてる事に気が付いた。




