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未来

マドリーヌの魔法は、ビクトルの精神を深く汚染していたらしい。


マドリーヌとブランジェの契約が無くなったことで、全ての影響が消え去った。


しかし、問題を起こしたことには変わらない。


廃嫡され、辺境に送られる事が決まったという。


出立の日、私は一通の手紙を受け取った。


中にはたった一言、すまなかったの文字。


それから、私が昔好きだった花が一輪。


私は黙って花を握りしめ、静かに遠ざかっていく馬車を見送った。


隣にはそっと、アスランが寄り添う。


私たちの薬指には、お揃いの指輪が光っていた。



とある城の一角。


たくさんの絵画が飾られている。


一際目立つ絵には、アスランとエルメローズが描かれている。


その周りを青い尾びれを揺らめかせた魚が舞い、足元には黒猫が寄り添う。


その隣の絵では、狸を抱き締めた少女が満面の笑みを浮かべていた。


エルメローズ王妃の、もっとも信頼の厚かった侍女の絵だそうだ。


これらの絵の作者は辺境の地で絵に没頭し、その才能を開花させ高い評価を受けたそうだ。


やがてその地は芸術の都と呼ばれるほどに発展し、作者は今でも英雄として語り継がれている。


文武両道、才色兼備と称えられたエルメローズ王妃は、芸術分野だけは不得意だったと、子孫たちは城に飾られた絵を見上げて笑いあった。


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