紫雀の婚活物語 その3
こんにちは、紫雀です。
私の「釣り書」は当時、2枚ありました。
そして、母が2人の仲人さんに「見合い」をお願いしていました。
世の中には、いろんな考えの人がいますが
見合いで、それを思い知ることになるとは思ってもいませんでした。
5人目の見合い話はいきなり振られました。
本人と会ったわけではありません。
仲人が相手の両親に、私の写真と「釣り書」
を渡してしばらくしてから電話がかかってきて
「この人のお父さんは亡くなっていますね。
片親で育ったような人は、うちの嫁にふさわしくありません。
この話はなかったことにして下さい」
と断ってきたのです。
私は相手の写真も、「釣り書」も見てなかったので
別に未練はありません。ただ、私に理由を告げてきた仲人さんが
「馬鹿正直だな」と思った程度でした。
私は母に
「こんな考えを持った人の所へ、仮に嫁に行ったとしても
幸せになれるわけがないから流れて良かったよ」
と言いました。
この時『この男性、結婚できるのかな?』と思いました。
こんなご両親では、来る話、来る話、難癖をつけてぶち壊すに
違いないと思ったのです。
それから、3年ほどたったある日
実家に電話がかかってきました。
例の仲人さんです。
この時、私は、別な仲人さんの仲介で
6人目の今のダンナ様と出会い結婚して子供がいました。
「あの時のお嬢さんは、まだ独身ですか?
前に「釣り書」を渡して断ってきた人がいたでしょ。
先方から、問い合わせがあって、ぜひお見合い
したいっておっしゃてね……」
ずうずうしい申し出です。
「娘は結婚して、子供ができ、幸せに暮らしております」
即座に母はいいました。
予感は的中しました。
相手を品物のように、値踏みするご両親を持った
この男性は未だに結婚できていなかったのです。
かれこれ10年以上前の話です。
皆様の婚活の一助になればと思いこれまでの経緯を書いてみました。