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ダンジョン第4階層

砦の時計は9時、朝のルーティーンも終わり、リンリオ一番隊久しぶりのダンジョンだ

昨日、屋台が隣の通称棒おじさんが強い棒が出来たと言うのでみんなで買って来た

パッと見は木だが中には鋼が通り両端は円錐状に同じく鋼が付いている

運び屋の休みも重なり、公務のエリアスを除く一番隊でダンジョンに行く事に


「これはかなり強いだろ?」


「マリーの棒と重さは変わらないか?」


「いやこっちの方が重いよ」


マリーとサンナが棒の持ち比べをしている、扉の前でロゼ達がお見送りだ、アル兄ィ達も居る

プイはロゼの隣に座りしておとなしい、脱走兵は年少と鬼ごっこ

屋台組、道場組、ダンジョン組で砦を出る


「アレン兄ィ達とダンジョン行くの久しぶりだね」「うん」


エドとクリスにタビーとクスターだ、二番隊の1パーティー4人も一緒


「そうだな、一番隊が4人ていうのも最近は無いな」


「みんな忙しいからな、たまに遊んでるけど」


そんな話をしながら沢の道を歩いてると冒険者も結構歩いてる、朝一並んでる列がある程度減った

頃に出てくる者も多いみたいだ


二番隊は第二階層ゴブリン、一番隊は第五階層まで潜れるが今日は第四階層オークの予定

狩はしないで夕方には戻る予定


「しばらく来てないと変わったな、なんだこれ!」


「ああ、くり抜いたんだな」


パトリックとレオンが入口の崖の岩がくり抜かれ受付や休憩スペースが出来てるのに驚く

受付はくり抜かれた岩に石のカウンター、鉄格子も入って奥に広い、その前は20メートル四方ぐらい

木のテーブルと椅子がある


「ちょっと前に出来たよ、あっちに水もトイレもある」


クリスが指さす方を見ると木の扉があった


「ほう、ダンジョン入口が変わっただけで初めて来る場所のような気がしてくるな」


「あら、珍しい組み合わせだね、一人居ないようだけど」


「エリアスの事かな?公務があってね」


「ああそうなの?じゃあ入っていいよ」


受付の人にタグを見せて8人はダンジョンに入った、前より通路が明るい気がする

縦穴の階段を降りてる最中下を覗き込むエド


「知ってる?下の方は空気が無くて進めないんだって」


「誰から聞いたエド?」


「Aランクパーティーの人が言ってたよ、第七階層から下は誰もいけないらしい」


「ふーん、じゃあ魔物も居ないのかな?」


「それが居るらしいよ、変だよね」


「じゃあ気つけてな」


「うん」「行ってくる!」


二番隊と別れ更に下へ、縦穴は気持ち悪い、どこまでも深い闇

空気が無いってどういう事なんだろう?


「サンナはどれくらい息止めれる?」


「気にした事無いな、どっちみちAランクじゃないからいけないな」


第四階層に着いた、第二階層と同じく魔物が出てくる事は無い通路がまっすぐ伸びている

そこから横穴が左右に無数にある、攻略中の板がある穴を数えながら奥に進むと昨日の

攻略済みの板がある、回収して今日の攻略中の板を置いて入る


「さて、新しい棒はどうかな?」


「いつでも長剣に持ち替えるけどね」


「さあ行くよ、魔石拾い一人でいいかな?」


「いいんじゃないか?前3人で」


外套をマジックバックに入れ魔石は普通の革袋が一つ、4人交代で進む


一匹目、左右に分かれたレオンとサンナがオークの両ひざを長めに持ち直した棒で狙う

骨が折れた音が二回、倒れたところをパトリックがみぞおちを突く、貫通して地面に着いた音だ

オークが消えるのを先行二人が確認すると次に向かう、俺は拾って後ろを確認する


「貫通力あるね、二人で仕留めるよ」


「了解!」


次のオークが現れた、右手にこん棒持っている、左側のサンナが顔を狙うフェイントでオークの右腕が

少し上がった、そこへサンナは棒を均等持ちから手の中で棒を遊ばせ左を伸ばして手首を叩く

オークの右手首は折れ、こん棒を落とすが立ったままだ、レオンが右を伸ばした棒を真上に振り上げ頭を叩く

棒は頭にめり込みオークは倒れて消えて魔石だけに

この一連が一瞬で決まる


「俺の出番なしかい!」


「遅いぞ!パトリック!」


「二人でってさっき言ってたよね?」


「そうだっけ?ハハハ」


1つのパターンは出来上がった、ゴブリン階層の半分ぐらいしかいないオークは大きいだけで鈍い

鋼入りの棒も調子いい


「じゃあ腹は俺やるから!」


「ああ、俺は頭専門にやる!」


次のオークは右手に剣を持っていた、長い、大剣クラスの長さだ

パトリックがみぞおちを真っすぐ狙う動作をすると剣を振り下ろした瞬間サンナがカウンター、

下から掬い上げるような右側の振りで当てる、オークの腕がまた折れた、剣がこっちに飛んでくる

この軌道は当たらないなと無視して見てるとレオンの飛びながらの右振りがオークのこめかみを砕く

サンナは走り抜けて前に居る、これも一瞬だ


「オークは魔石拾いが楽でいいな」


誰も聞いてない、ペースは上がっていくしローテーションも忘れてる


「おい!交代交代!!」


「ああ悪いな忘れてたハハハ」


「ハハハじゃないよ!」


今度はパトリックが魔石拾い、俺が左でサンナが右、一歩後ろにレオンだ


「剣の時は剣持ってる腕何とかしてからの方がいいだろ、飛んできた剣は危ない」


「じゃあ俺が飛ばない様に剣受けるよ!」


「棒持つかな?やってみよう」


右手に剣を持ったオークが来た、レオンが剣の軌道を見切って棒で斜めに受ける予定

振り下ろす手首を右側を伸ばした棒を下から上に振って手首を狙う、止めて待つレオンの棒より

俺の振りの方が先に手首を叩いた、剣はレオンの棒を滑りながら下に落ちる


「ああああ!」


サンナの真上からの振り下ろしが頭にめり込む、消えていくオーク


「今の感じだな」


「ああ」「ああ」


ペースはまた上がる、もう一回交代して俺が右になった時、終点に着いた、小ボスの登場だ


「あれはオークキング、ジェネラル?」


「さあ、ちっとでっかいオークでいいんじゃないの?」


袋を下ろし、レオンも参加する4対一、パトリックと俺が奥に回り込む間にサンナに膝を刈られる

ちょっとでっかいオーク、レオンに膝を着いたところを剣を叩き落される

パトリックが頭を、俺が背中を突く、消えていくちょっとでっかいオーク


「魔石拾って戻るよ!」


「了解であります!サンナ姉さん!」


「誰が姉さんじゃ!!」


レオンが二番隊の真似をしたところで一本完了、これで魔石は大体100,000ゼニー、金貨10枚相当になる

通路まで走って戻ると朝一組の他のパーティーが飯を食っている


「あれ?肉パン屋さん来てたんだね」


「ああこんにちは!俺らも昼飯です、もう一本行くんですか?」


「いや帰るよ、肉パン買って」


そう言えば昼のピークが過ぎてた頃に屋台に来てたっけ、5人で分けて一人20,000ゼニー十分な収入だ

4人は鋼入りの棒の話になる


「これ十分使えるな、チョット重いと思ったが使ってると違和感ない」


「うん、ダンジョンは兎も角、普段はこれだけでいいんじゃないか?剣いらんだろ?」


「剣受けたところも少し凹んでる様な気もするがなんともないな」


なんて話になった、今日の日付の攻略済みの板を出た穴に置き、もう一本攻略中の板を置いて横穴に入る

一本目と変わらないぐらいで出て来れたかな?攻略済みの板と入れ替え出口に向かう


「8階層から空気無いんだろ?謎だらけだよなダンジョンて」


「気にし出したらキリが無いよ、翌日同じだけ魔物も復活してるのも変だし」


受付で使わなかった板を戻すと二番隊は少し前に帰って行ったと聞いた

俺たちもさっさと戻ろう、炭焼き用の丸太も切らないと


「たまに潜ると楽しいな」


「うん、連帯感も強くなる」


「一番隊は強い!」


「そうですね、サンナ姉さん!」


「レオン、シバくよ!ハハハ」



何とも楽しいオーク討伐だった








お読みいただき有難うございます

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