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作者の感想に対する返信



「さてさて、俺って奴は、用心深いんでね、さらに言えば効率主義者なのだ」


 さきほど、俺の物語に、つまりはコレだ、に、かなり中身のあるっぽい感想をもらった。

 まあ大体は全文書けたのだが、推敲が難しい感じだ。

 真の推敲とは、時間を置かなくてはいけない、別の視点から情報を、再精査しなくては、しなくちゃいけないのだ。


「だが裏技として、こういう物語という情報力場に、強制転写して、上手く捗る形で観測する、という裏技チート染みた手法が、ある」


 そうだ、俺は物語の中のエピソードとして組み込み、

 推敲と、本文の高次元化を成そうと、前人未到の、らしいっぽい、するのだ。


「感想が遅くなってすみません、自分は中途半端な熱量で、感想に返信を送るくらいなら、返信を見送るタイプなのですね」


 ちなみに、推敲前は「感想に対する返信を送るくらいなら」と、冗長になっていたが、この場で直観的に読みにくいと気づいた。

 物語に、こうやって転写する前にも推敲したが、なぜか、その冗長さが、果たして良いんじゃないかと? メクラな感想をコレに抱いていたのだが。

 やはり俺は天才らしい、

 このような独自の視点、独自の世界観に、情報を転写して、客観的な視点を強制創造して推敲する、俺って奴は恐ろしい位あたまが純粋に良いらしい。


「そしてもらった感想の熱量・文体が多ければ、それと同等じゃないと駄目な気が、個人的にしていましたので。

 故にそろそろ、熱量の温まった返信ができるくらいに成ったので、書いている今が有ります」


 うん、まあ此処は変えなくてもよかろう、なんとなくカッコいい感じだろ? なあ?


「さてヤアそもそも、こういう真っ当な感じの感想をもらうこと自体が、分不相応なのですが、もらったからには自覚をもつべきなのか?

 そんな事を思わされますね。」


 まあいいんじゃないか? ちなみに「やあそもそも」推敲前の最初だ、なんとなくオリジナリティーが溢れただろう?

 

「さて自分が、この作品を書く理由は、第一に情報の自給自足率を上げる事ですかね。

 一次創作ってのは馬鹿に出来ない利点として、自分の物語だからこそ、なによりも自分が必死になれます。

 とにかく、この物語は”他の全て”と繋がっていて、壮大な妄想を一手に引き受けるモノとして、自分の中では有用な世界観なのですね」


 流石だ、やはり俺は頭が尊敬できる。

 推敲前は「自分が必死になれたり、」と、歯切れが悪かった、それが逆に良いと、馬鹿みたいに受けを狙っていたのだ、超絶に捗るぜ!


「効率的に人生の経験値みたいなモノ、レべリングできる事は数あれど、自分のような奴にはコレが、一番近く捗る感じの利器だったのです。」

 

 ちなみに俺は声に出している、物語を読む俺は、俺が声を出して、自室で推敲している場面を想像しているのだ、それが創造力を一線越えさせてくれるのだが。

 さて、これも推敲前は「自分のよう奴にはコレが一番近く捗る」みたいに、句読点が無くて、読みずらかったのだ、

 どうよ、これが真の推敲作業だと言うものだ、おそれおののき、俺を超観測しろ!!


「物語の中身は、ほぼ自分以外には無価値・無意味な感じですので省略しますが。

 これからも、こういう感じの物語を書く感じに成りますかね」


 はあ、何も言う事は無い、野暮な突っ込み台詞は、情報の質を薄めるからな、何も言うまいよ。


「どれだけ人間のレベルが上がって、世界の頂点に至っても、

 所詮は人間ですから、外側に対する欲求が無くならないでしょう。

 この世の外側、絶対にありえない領域の、そこにあるモノを幻視する、

 少しでも僅かでも、不可能でも特異点を求めたくなるような。

 人間の根源的で、一生涯無くならないような、飽くなき情熱を刺激するような、

 それのみを、長く続く刺激と信じて、なんとかかんとか、自分は創生、作りたいと思っている今なのです」


 まあコレは良い感じだろ、実際この推敲前は、三行だったのだが、分けて六行にした方が、読みやすくて腑に落ちる、納得感が上がるか?

 書式的に、こういう思考をめぐらす時点で、クソ面倒くさい媒体だがな、文章はすこぶる非効率で、こういう面を無くせないのが忸怩たる。


「構想としては、想像が想像を刺激して、

 無上に短時間の刹那、近く一瞬で情報が次々と創造されるような、

 相互連鎖なネットワーク的な、有機的な繋がりのある感じの、

 高度な人間の脳味噌の中のような、そんな世界観を物語として書きたいですかね」


 推敲前は「想像が想像を刺激して、無上に近く一瞬で情報が次々と創造されるような」になっていた。

 まあ失敗前を知ると、己の思考過程が明瞭に成り、脳味噌の悪い癖を直すのに、これは捗ったりするのか? うーむ熟慮考慮しないとなああ!!。


「世界に対する情報価値の高いモノ、

 そういうモノよりも、コツコツと積み上げて、結果として情報価値の高いモノを作る、その方が自分には現実的っぽいです」

 

「何はともわれ、このような物語の形が、今の自分には最善だと思えるので、実際を持って書いているのです」


 推敲前は「実際に書いているのです。」だけ、なんとなく、この方が深みがあるような、俺はする。

 この「俺はする」ってのが、直観的に重要な、後の後のレベルアップに、経験値の取得率を上げるモノであって、

 俺が認識する俺の、キャラクター性にプラスに成る、これは他人から見て、至極どうでも良いモノでも、超重要であり。

 日常的に、ナルシストな快感、自分萌えに、萌えられるレベルを上げられると、日常的に物凄く捗るのです、はい。


「ありとあらゆる、脳のシナプスの繋がりを模索し、最適で最大な情報価値を、脳髄からくみ上げる方式として、これが最善」


 ふーむ、こっから最期まで、一息で語るのだが、これって大丈夫か? 要推敲、だなっ。


「無上に物語の方向性を自由自在に、拡散した挙句、所詮は落ち着く所、

 そこを物語の中核として、自らが必死に描ける所として、描き、

 その物語が飽和し、物語の枠から飛び出した、諸要素、物語の臨界点から外れた異端的なマテリアル、構成素材・分子、

 つまりは派生する形でのモノたち、それらは既存世界の色々な所で活躍できたりもしますが、

 大抵は上位存在的に、統合的に繋がる所に導かれ、一つに纏まりますね。

 そしてあるいは、そこが新天地としての彼らの故郷となり、統合的な場所・真なる世界として認識され、

 そのような上位構造と下位構造の、中間地点の全てを司る世界もあって、

 さらに複数以上ある、中核すらも、纏め上げる場所ってのもあって、それが物語の中軸になるし、

 実際に、物語の中軸が導く方向性に、作者自身が自覚的になって、作者が意図的に中軸の先の先まで見通し、

 世界の進むべき方向性として、物語を進めて、最終的な物語の世界の在り方を定義するのですね。

 そして中軸すらも、絶対に拘束する、物語の雰囲気のようなモノ、これが世界の最低限のルールとして遵守され、

 あらゆる世界を保ちながらも、世界の臨界点を極める作業、拡大事業、それを効率的に進められる法律、運営理念のようなモノになります。

 自分は、これをこそ研ぎ澄まして、高次元化していく事が、最高だと信じるのです。」


 はい、最高、これを投下しますよっと。


 ちなみに推敲前は

「無上に物語の方向性を自由自在に、拡散した挙句、所詮は落ち着く所、

 そこを物語の中核として、自らが必死に描ける所として、さらに複数ある中核すらも、纏め上げる場所で、物語の中軸にするのですね。

 そして中軸すらも、絶対に拘束する物語の雰囲気のようなモノ、これを研ぎ澄まして、高次元化していく事が最高だと信じるのです。」


 になってた、このままでも意味分かったかな? 良かったかな? まあいいかと俺は思って、本当に感想に返信したのだった。


 いや待て、この物語を読みなおし、推敲して、さらに最適化できた。


「さらに複数以上ある、中核すらも、纏め上げる場所ってのもあって、

 それがイコールで、世界と同一のモノとしての、物語の中軸にもなるし、

 実際に、物語の中軸が導く方向性に、作者自身が自覚的になって、作者が意図的に中軸の先の先まで見通し、

 世界の進むべき方向性として、物語を進めて果てに、

 最終的な物語の、世界における在り方、位置付けのようなモノが、物語世界の枠ってのが明瞭に分かり、分類され、

 世界を満たすピースとして、隙間なく、世界を効率的に埋め尽くし、

 世界の見えない場所、想像力の行き届かない暗闇空間、それを効率的に無くせるのです。


 その為にも、新規の中軸を求められるように、

 未知に限りなく近い既知要素を集めて、新機軸で、奇抜的なモノを優先的に抽出して、物語を定義するのですね。

 そして中軸すらも、絶対に拘束する、物語の雰囲気のようなモノ、これが世界の最低限のルールとして遵守され、

 あらゆる世界を保ちながらも、世界の臨界点を極める作業、拡大事業、真なる統合、

 それを効率的に進められる法律、運営理念のようなモノに成るのです」


 つまりはコレが真なる、最善だ、よし本当に本当に、感想に返信する事にしよう。


「もちろん、俺は今、感想を返信するボタンを押す前にも、さらに推敲している。

 なぜなら、完全に真に客観的に推敲して、この手法で本文を見れたのならば、

 俺はさらに高次元な視点で、今、俺の生きる現実世界という情報力場で、

 真にリアリティーのある迫真的で、臨場的な他人を前にして、

 さらに情報力場を上位解放できるからだ」


 実際にそうだった、投稿した、感想に返信した本文は、さらに昇華されて濃密なモノに成ったのだから。

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