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メンバーカラーは無色透明を希望します!!  作者: ひなた


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121/123

115曲目 俺の可愛い弟がぁぁ!!

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。

また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。

両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!


毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)

B面シリーズは不定期です。

「……可愛い弟がグレたぁぁぁぁ!!!!」

5月のGW。

ホールツアーの最終会場である名古屋会場の楽屋で膝から崩れ落ちる俺が叫ぶ。

メンバーは予想通り、という顔。

ナツにいたっては呆れ顔。

俺以外のメンバーは前日から入っていたけれど、俺はおれにちの取材の関係で朝一で移動。

『はよーございまーす』

あくびを噛み締めて挨拶をして楽屋に入るとトラと楓以外がいた。

『おはよ!』

『おはよう。朝の移動お疲れ』

『パピーおはよー』

スー、ナツ、ゆうが返事をしてくれる。

他愛のないことを話しながら準備をしていると楽屋のドアが開く音がした。

『あ、パピーだ!おはよ!!』

『パピーおはよ!!』

『おー、おは…よ』

元気な声に振り返るとまさかの光景に俺は言葉が止まる。

そして悲痛の叫びに繋がる。

「あーあ、やっぱりこうなった」

ゆうが苦笑する。

「予想通りじゃん」

ナツが呆れながら言う。

「パ、パピー、大丈夫?」

駆け寄ってきた楓の声に顔をあげる。

そこには金髪の楓。

「俺の可愛い弟がグレたぁぁぁ!!!!」

しがみついて叫ぶ。

それにしても近くで見るとより一層感じる。

「イケメンだなぁぁぁぁ!!!!」

「もはや精神おかしくなって褒めてる」

「あちゃー」

スーとトラがおかしそうに笑う。

「陽太、うるさいぞ。さっさと準備進めろ」

岡本さんに注意されて俺は涙を堪えながら準備を再開した。


その日のMC。

「皆さん、楓の金髪ビックリしたでしょー?」

ゆうが客席に問いかけると「ビックリしたー!!」「かっこいいー!!」と聞こえる。

「ねー、可愛い顔の時代から知ってるから急に青年感出るよね」

「可愛い顔時代って」

「初めて会ったのが小学生だったからな」

ゆう、楓、ナツが話しているのを眺めていると隣のスーが笑いながら俺の肩を叩く。

「ねぇ、大丈夫ですか?」

「え?うん。イケメンだなって」

「また意識おかしくなってる。戻ってきて」

おかしそうなスーが俺の肩を掴んで揺らしてくる。

「本当にさっきは面白かったなー」

トラがおかしそうに言う。

ナツが呆れ顔で説明をする。

「実はですね、俺たちは前日入りだったんで、昨日5人で移動したんですけど、

パピーだけ今朝移動して入りだったんですよ。

俺たちは昨日、楓の金髪をいいね!カッコいい!イケメンだ!って大盛り上がりしてたんですけど、

この人だけさっき絶望してました」

「"俺の可愛い弟がグレたぁぁ!!”って叫んでたよね」

トラが思い出し笑いをしながら言う。

「しかもその後、"イケメンだなぁぁ!!”って叫んでて混乱状態だったよね」

スーも笑いながら言うと笑いが起こる。

「いや、だってビビるだろ。いつもの楓だと思って見たら金髪なんだぞ」

「しかも、メンバーで初の金髪だしなー」

ゆうが納得して頷く。

「ビビるけど、楓がグレるわけないじゃん」

もはやため息混じりに言うナツ。

「そりゃそうだけど」

「それにイケメンだからいいじゃん」

「そりゃそうだけど!!」

スーに半分条件反射で答える。

「あ、キレた」

「キレてない!楓はイケメンだ!!」

トラに笑われて俺はまた叫ぶ。

「どっちにしても楓を褒めてるんだよなー」

腹を抱えて笑っていたスーが目尻に溜まった涙を拭った。

「いやー、改めてパピーって俺らのこと大好きなんだなーって思ったよ」

「は?当たり前だ。大好きだし愛してるぞ」

ゆうの言葉に俺は真顔で言うと客席から黄色い悲鳴。

メンバーはテレてるのか目をそらした。

「あっれー??テレてる??テレてる??」

ここぞとばかりにメンバーの顔を一人ずつ覗く。

「みんなテレちゃって可愛いなー♪俺の弟たち、かっわいー♪」

満足した俺はスキップで定位置に戻る。

客席からは笑い声。

「俺、可愛い弟が5人もいるんですよ、いいでしょ?」

客席に自慢してキャッキャしているとナツがボソッと呟く。

「…パピーの独占場になってるのがムカつく」

「はっはっはー」

俺はドヤッとする。

「どんな弟たちでも俺はまるっと愛せるぞー」

俺が言うとトラ、楓、スーが反応する。

「俺だってみんなのことまるっと愛せるし」

「僕も!!」

「俺もー」

何歳になっても素直な3人だなーっと思って双子を見る。

ゆうは俺の視線に気づく。

「そりゃ俺もですよ」

「ほぉん。ナツくんはー?♪」

ナツにふると睨まれた。

「当たり前だろーが!!」

「そっかー♪全員相思相愛だなー♪」

最近のナツは恥ずかしくなったらキレ気味に反応する。

遅れてきた反抗期的な。

そんなのも可愛いなー、なんて思うけど怒られるから言わない。


どんな弟たちでも大好きなのは変わりません!

金髪楓に驚いて混乱したパピー。

金髪楓を初めて見たパピーは絶対に崩れ落ちて絶望になるだろうなーと思ったら笑いが止まりません。

でも結局最後はパピーの独占場になるのでした。

そして最近のナツくんはちょっぴり反抗期気味なのでした。


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