113曲目 また一段上へ
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
B面シリーズは不定期です。
年末の周年ライブも無事にスタートして、年越しをして初めての1月のライブ。
「皆さん、明けましておめでとうございます」
MCでナツが新年の挨拶をファンの皆さんにするとみんな「明けましておめでとうー!」と返してくれた。
俺たちも軽く頭を下げる。
「初めてだよねー!1月!」
「いつも4月にライブ再開だったもんなー」
楓とゆうが言うとトラとナツも頷く。
「楓が高校生になって、全員義務教育終わったからなー」
「あ、僕たち、義務教育中は仕事制限あったもので」
俺が言ったことにナツが説明をしてくれた。
「しかもさ!今回のツアー、公演回数増えたし!」
トラがウキウキして言うと拍手が起こる。
「ありがとうございます」
「皆さんが応援してくださるおかげです。本当にありがたい」
スーとナツがお礼を言う。4人もお礼と頭を下げる。
「冠番組も始まりましたし、個々のお仕事もいただけるようになったので、より皆さんの目に触れられるように6人、頑張ります」
ナツの言葉に全員で頷く。
「じゃあ、1月だし各々の今年の目標みたいなの話す?」
ゆうが誘導して順番に目標を言っていく。
「じゃー、最後パピー」
「健康第一、技術向上」
スパッと言うみんな小さく笑う。
「職人じゃん」
「健康だからこそ仕事ができ、技術向上するからこそ仕事の幅が広がる。これ以上にない目標だろ」
「そりゃそうだ」
トラのツッコミに真面目に答えるとナツが頷いた。
年末年始の様子などを話していると舞台袖からラジコンカーが走ってきた。
「なんだあれ」
一番端の俺は全体が見えてるから思わず呟く。
「へ?」
「本当だ、なんか出てきた」
俺とはシンメの位置にいるトラはキョロキョロする。
スーは俺の隣だから気づいた。
ラジコンカーはそのままナツの足元に止まる。
「なんか置いてある」
ゆうが言うとナツはそれを取る。
するとラジコンカーは舞台袖に戻って行った。
「バイバーイ」
「操縦上手い」
楓が手を振って、ゆうは思わず呟く。
「ナツ、何それ」
俺が聞くとナツはマジマジと見てる。
「なんか、メモ書いてある。えーっと"モニターを見よ”としか書いてない」
「え?なに?僕たち、何も聞いてないよ」
楓がオドオドしてる。
イヤモニからは「メンバーは真ん中に集まって固まって座ってみるように」と指示が入る。
言われる通りに真ん中に集まって座ってモニターを見上げる。
モニター側にナツ、俺、ゆう、後ろに楓、スー、トラ。
暗くなってモニターが映ると同時にピンポンパンポーンと響く。
【clear skyとファンのみなさまにお知らせ】
【※業務連絡 clear skyは特にちゃんと見るように byボス】
「ボスからの業務連絡」
俺が呟くと会場から笑い声。
【全ての始まりは番組の企画】
高野さんがオーディションを始めます!と言っていた当時の映像が流れる。
【オーディションを経て集まった6人】
当時のオーディション映像が流れていく。
「うわ、懐かし」
「楓とトラ、小学生だもんな」
スーとゆうが言う。
【Q.clear skyになって感じることは?】
【恵まれてるなって思います。尊敬する5人の背中を追いかけるのに必死です】
【迷ってる時に背中を押してくれる存在が5人もいるんです。いいでしょ?もちろん俺も押しますよ】
【年齢関係なく尊敬できるんです。それぐらい5人は魅力的なんです】
【切磋琢磨ってこういうことだなってメンバー見てて思います。高め合える存在ってすごいです】
【支え合うし、刺激し合うし、尊敬し合う。こんな最高な出会いができたのがこの人生の一番の幸せです】
【自分の人生の中で死んでも守るって決めた大事な存在が5人もいるんですよ。羨ましいでしょ】
楓、トラ、スー、ゆう、ナツ、俺の順でインタビューの切り取りが流れる。
【結成6年、デビュー5年】
楓、トラ、スー、ゆう、俺の順で顔が流れる。
【応援してくださるファンの方に、一人でも多く会えるように頑張るだけです】
ナツが真っ直ぐな目で言うのが流れる。
【一人でも多くのファンに会いに!】
【LIVE TOUR step up! 追加公演決定!!】
ドンッと文字が写し出された瞬間、会場中歓声が上がる。
次に会場2箇所の外観が映し出された。
「え?」
【8月横浜アリーナ、大阪城ホールで開催!!】
【LIVE TOUR step up! INアリーナ 8月開催!!】
そこで会場が明るくなる。
会場は歓声が上がってる。
「…本当に?」
マイクを下ろして呟く。
本当にアリーナライブができる…?
呆然としていると隣と後ろから抱きつかれる。
「やった!!やったよ!!」
「アリーナ!!アリーナだって!!」
楓とトラが泣きながらはしゃぐ。
「やったー!!」
「…っう!!」
「やっば…!!」
スー、ゆう、ナツの声も聞こえて現実なんだと実感する。
「…っつ!!やったーーー!!!!」
俺が叫ぶと拍手と歓声が会場中に響く。
また一段、グループが成長したんだ。
5周年になったclear sky。
アリーナライブは彼らのファンが増えた証拠です。
冠番組やソロの仕事が増えたのは彼らの努力の証です。
アリーナライブの発表の仕方はこの話を考え始めた初期から決めてました。
いざ文字にすると泣きそう←
(何回も数えたから合ってる…はず)
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