99曲目 ツアーでやってみたかったこと
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
B面シリーズは不定期です。
5月はGWに大阪、後半に名古屋。
で、5月といえばスーの誕生日。
「ねーねー、パピー♪」
トラがルンルンで話しかけてくる。
4月30日の今日は大阪への移動。
新幹線は3人席で前が俺、楓、トラ、後ろにナツ、スー、ゆうが座ってる。
後ろ組はスーの勉強を両サイドが見てる。
スーは高校卒業後は大学に通いながら仕事をしていくことにしたらしい。
「ん?どうした?」
「スーくんの誕生日なんだけどさ!」
「ちょっとやりたいことがあって!」
楓も勉強の手を止めて言ってくる。
「?」
大阪に着いた俺たちはすぐにライブ会場に向かってリハーサル。
東京のクリップホールと同じぐらいの大きさだ。
「おー、でっかー」
「うわー、これ埋まったのかなぁ」
リハ着に着替えてステージに立つと思ったよりも大きい。
俺の隣にきたナツが少し不安そうだ。
仙台は小さめの会場だったのもあって満員御礼だった。
「大丈夫だって。ほら、リハするぞ」
背中をポンポンッと叩いた。
「わー!!でっかーい!!」
「すごー」
トラとスーもやってきた。
俺たちは配置につくことにした。
翌日、大阪本番。
「大阪ーー!!俺たちに惚れ直す覚悟、できてるかー!?」
「「きゃーーーー!!!」」
俺のセリフに会場が盛り上がる。
そのまま歌い続けるとさらに会場の気温が上がる。
前半が終わってMC。
「どうもー」
「「「clear skyでーす」」」
みんなで頭を下げる。
「大阪の皆さん、どうですか?楽しいですか?」
ナツが聞くと「楽しい!!」とあちこちから声が上がる。
「よかったー」
「ちなみにclear skyのライブ初めてきたぞ!って人ー?」
トラが安心したように言い、ゆうが聞くとほとんどの人が手を挙げた。
「わー!嬉しい!」
「どう?生の俺たちかっこいい?」
パァッと顔が明るくなる楓にスーがウキウキで聞く。
「「かっこいいーーー!!!」」
「ありがとございまぁす!!」
「スー、お前なぁ」
ナツが呆れたように言う。
そんなこんな話をしているとイヤモニから【着替え前半組お願いします】と指示が入った。
「あ、着替えだって。じゃあ前半組」
俺が言うとナツ、ゆう、スーが舞台袖へ。
「にしてもさー」
俺が話を続けているとモニターに【みなさまへ!このモニターには反応しないで読んでください!】の文字。
トラと楓はモニターを見てニヤニヤする。
全部の内容が流された後に俺は客席を見た。
「ねー、皆さんもそう思いますよねー?」
そう聞きながら口パクでOK?と聞くとみんな頷いた。
「はいはいお待たせー」
「パピーたち交代ね」
「おっまたせー」
ゆう、ナツ、スーが着替えて戻ってきたので俺たちが舞台袖へ。
着替えているとトラと楓のウキウキが目に見えてわかる。
「お前ら、わかりすぎ」
「だって楽しみじゃん!」
「ねー♪」
苦笑しつつも着替え終わって例の作戦へ。
「陽太、これで動画撮ってきてくれ」
「ほーい」
岡本さんから携帯を受け取って前にいる二人を撮り始める。
「音流しまーす」
スタッフさんの合図同時にバースデーソングが流れる。
「へ?」
スーが驚いてるとナツとゆうが客席に合図をする。
「「せーの!!」」
「「「ハッピバースデー トゥー ユー♪」」」
会場全体で歌っている中に楓がケーキ、トラがプレゼントを持ってステージへ。
俺はその後ろから撮影。
「「「ハッピーバー ディア スー(くん)♪」」」
舞台用のカメラがスーをアップにする。
スーはまだ驚いてる。
「「「ハッピバースデー トゥー ユー♪」」」
「スー、誕生日おめでとー!!」
俺が言うと会場中からおめでとうの嵐。
「まじ?」
「マジマジ」
ゆうが肩を組むとようやく現実味を帯びたのか嬉しそうな顔になった。
「めっっちゃ嬉しい!!!ありがとう!!!」
そのまま抱きつくスー。可愛いなぁ、と思いつつその様子を動画におさめる。
「今日、5月1日はスーの誕生日でーす!」
俺が言うとまた拍手とおめでとうの嵐。
「みんなでお祝いしようって密かに動いてました」
「えぇ!?全然気づかなかった」
「そんな気はしてた」
ナツの説明に驚くスーと予想通りという顔のゆう。
「「スーくん!誕生日おめでとう!!」」
トラと楓が声を揃えて言うとスーはさらにニッコニコ。
「ありがとう!ケーキだ!!」
「スーくん、持って!」
楓がケーキを差し出すと嬉しそうに受け取る。
スーのマイクはゆうが持つ。
「ありがとう!いちごのケーキ♪」
「ロウソクは施設のルールの関係でつけられないんだ、ごめんな」
ナツが申し訳なさそうに言うとスーは首を横に振る。
「ううん!!みんなにお祝いしてもらえることが嬉しい!!ありがとう!!」
本当に嬉しそうなスーに会場から「可愛い!」の声。
「でしょー?うちの子、可愛いのよー」
「パピーがまたキモいこと言ってる」
ゆうに言われて俺は怒る。
「キモくねーよ!!みんなも可愛いって言ってるし!!」
「まぁまぁ、とりあえず写真撮りたいからカメラさん、お願いします」
ナツが呼ぶとカメラマンさんが入ってきて、まずは俺たち6人ショット。
その後に会場のみんなと撮影。
「みんなありがとう〜!!」
「ケーキは後でみんなで美味しくいただきましょうかね」
ゆうがケーキを受け取って、スーにマイクを渡す。
「スーくん!これ俺たちから!!」
トラが持っていたラッピングされている袋を渡す。
「マジ!?ありがとう!!開けていい?」
「もちろん!!」
スーが開けている間にゆうは舞台袖に行ってケーキを置いてくる。
「あ!!これ俺欲しいって言ってたTシャツとバングル!!」
出てきたのはスーがずっと気になってたTシャツとバングル。
オシャレ上級者って感じだ。
「みんなで話しててもこれだよねってなってさ」
トラが言うとスーは抱きつく。
「ありがと!!」
ニコニコするトラ。
「ちなみにな、今回のお祝いはトラと楓が発案だぞ」
俺が言うとスーが驚く。
「え!?そうなの!?」
「そー。さっき俺たちが着替えてる間にモニターにスーのお祝いするよってメッセージも出てたんだけど、それもトラと楓がスタッフさんと話し合って決めたんだよね」
ナツの説明に頷く二人。
スーは二人に抱きつく。
「マジありがとう!!愛してる!!」
スーの愛の言葉に会場が悲鳴で包まれた。
ファンのみんなとお祝いしてみたかったんだ!
ライブの日がお誕生日だったスー。
メンバーだけでなく、ファンのみんなにもお祝いされて嬉しくてたまらないでしょう。
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