表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超訳 河口慧海「チベット旅行記」  作者: Penda
第二章 知識編
103/146

清国とチベット


 チベットは中国の属国として保護をうけているので、税金を納めなくてはならない。だがこの頃は納めていない。なぜなら中国皇帝の大祈祷会の費用が中国から納められないからだ。納税金を大祈祷会の費用にあてている。

 中国人の勢力は日清戦争以後、かなり落ちた。チベット政府は自分に好都合の命令しか聞かない。

 中国政府の皇帝の勅語が、ラサ府の釈迦堂の隣家の壁に貼ってあった。内容は、中国は外国と和合したので人民や外国人が来たら、害を加えず、通過させるように、というものだ。

 しかしチベット人は「中国の皇帝が勝手に言い出したことを聞く訳はない」と平気なものだ。あるいは「皇帝のそばの悪人が、外国から金をもらってああいうことを言わせたのだ」「中国の皇帝は文殊菩薩の化身だから、チベットに外国人を入れるはずがない」などと言う人がたくさんいる。

 チベットで中国皇帝の詔は、遊女の手紙ほどの効き目もないのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ