「お前の名は……【シャドー】。今日から、俺の相棒だ」
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「じゃあ…… 始めるぞ」
神から貰った持ち運べる家の一室で、タロウが新たなキャラクターを作り始める……
キャラクターをクリエイトするタロウの横には、黒い金属製の全身鎧が〝黒豹〟の様な姿に組み上げられていた。
タロウが新たにクリエイトしようとしているキャラクターは……〝魔法生物〟だった。
「よし! スズのおかげだな」
キャラクタークリエイトを終えたタロウの前には…… ソフトボールくらいの〝宝玉〟が現れる。
「後は…… こいつをフレア達が作ってくれた鎧に組み込めば!?」
横の金属製黒豹にタロウが宝玉を組み込むと…… 黒豹が光輝た!
タロウがクリエイトしたのは……〝ゴーレムの核〟だった。
カシャン!
ゴーレムの核が組み込まれた金属製の黒豹が動き出して、タロウを見上げた。
「お前の名は……【シャドー】。今日から、俺の相棒だ」
両足が魔道具になってからタロウの戦い方は、一撃離脱の戦闘スタイルになっていた。
しかし、この戦い方には生傷が絶えない。両足の急加速ブーストの時に、塵や小枝などの障害物でダメージを負うのだ。
そこで、タロウの身体を守る為の防具が必要不可欠となる。
最初は、市販の金属鎧で試して見たら…… 障害物に当たって変形した金属がタロウの身体に刺さり、死にかけた。
次に、レザー系で試して見たら…… 加速時に千切れた革で首吊りになった。
そう言った事があり、タロウの防具は魔道具にする事なったが……
「ジャンヌみたいな〝リビングアーマー〟じゃあ…… ダメか?」
魔道具となると、そう何度も作る訳にはいかない。まして、武器防具は消耗が激しい物だから……
「リビングアーマーを着るのはダメです。私の様に装着者を乗っ取ってしまうでしょうから……」
リビングアーマーだったジャンヌから反対の声が出たので、断念する。
リビングアーマーは怨霊系のアンデッドで、鎧自体は成長しないらしい……
ジャンヌの鎧は元が特別な鎧だった様で、〝防具具現化〟と〝防具融合〟と言うスキル化したらしいけど……
「ならば!」
次に目を付けたのは、ゴーレムなどの〝魔法生物〟だった。
偶然にも、キャラクタークリエイトする為にゴーレムを探していたら、ゴーレムを生み出せるスズに遭遇したと言う訳で……
タロウは…… スズにゴーレムに付いて教わり、ゴーレムの核をキャラクタークリエイトする事にしたのだった。
「さて…… 行くぞ、シャドー!【装着】!!」
タロウの掛け声に、シャドーが飛び上がり…… 分離! そして、変形! タロウの身体に装着されると……
日曜の朝番組に現れる様な…… ヒーローっぽい黒い戦士が現れるのだった。
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