「何してんだ! このクソゴブリン!」
「うん? 見つけた… 生きてるか?」
ダンジョンの地面の亀裂の中で、鎧姿の人物が出っ張りに倒れていた。
ゆっくりと出っ張りに近付く… ガクン!? 不意に身体が浮くのを感じた!
「ヤバイ!」
ロープが切れたか!?
俺は… 焦りながらも、出っ張りに向かい【足】を機動した。
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~ ロープが切れる前 アドルフとリリル ~
「ますたー… だいじょぶでした?」
「でした… もっと言葉の練習が必要だな」
「あい… !?」
「来やがったか…」
アドルフに言葉使いを指摘されて、項垂れたリリルが暗闇に反応すると… アドルフが弓矢を構える!
ドゴ~ン!
「しまった!」
暗闇から放たれた【火魔法】が、ロープを縛っていた岩に直撃!
「ますたー!」
ロープが焼き切れて、亀裂の中へ…
「リリル! 敵を倒して、救援に行くぞ!」
「よくも、ますたーを… 許さないでございまする!」
ゴブリンシーフとゴブリンメイジが現れる。
「ぶっ殺してやる!」
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「よっと!」
ピキ…
「おいおい… まさか…」
ピキピキ…
騎士が倒れてる出っ張りに… なんとか飛び乗ったが…
ピキーン!
「このおぅぅぅ!」
騎士を抱え上げて、足のスラスターを全開にして駆け上がる!
「クソがぁ~!」
スラスターをフルに機動して、崖を垂直に駆ける!
改良してなかったら… ヤバかったな…
「後ぉぉぉぉぉ少しぃぃぃぃぃ!? 出たぁ!?」
亀裂から飛び出たら… ゴブリンがリリルに飛び掛かっていた!?
「何してんだ! このクソゴブリン!」
飛び出た勢いのままに、ゴブリンを蹴り飛ばした!
「ますたー!」
「旦那!? 自力で這い上がったのか?」
「いや、駆け上がった」
「駆け…」
「状況は?」
「てきは、あと一匹でした!」
「す、だ! リリル」
リリルの言葉使いを訂正しながら、ゴブリンシーフを蹴り飛ばした。
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「旦那… 生きてるのか?」
ゴブリン共を倒した後… アドルフが、俺の抱えた物について聞いて来た。
「息はある… エル達と合流して回復させるぞ」
「ああ… リリル、行くぞ」
「あい!」
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「で… 拾って来たから、回復しろと?」
「頼めるか?」
「アニアの訓練に丁度良いわ」
「アニア、頼む」
「はい!」
「冒険者ですか?」
エルとアニアに拾った騎士の回復を頼んでいると、ハナちゃんがやって来た。
「この子!?」
「知ってるのか?」
「私達の同類です…」
「「「「「!?」」」」」
同類… 召喚された人間か!?
ダンジョンで助けた騎士は… 召喚された勇者達の一人だった!?
「でも… 何で、ダンジョンに?」
「それは… 本人に聞こうか…」
俺達は、魔導家に騎士を運び込んだ。
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