「ますたー! このしたでした」
倒したゴブリン達から、戦利品を回収していると…
「このソードマン… 剣が新しい… まさか!」
俺はアイテムボックスから、魔導家を取り出す。
「リリル! 血の匂いを探ってくれ!」
「りょうかいでした。ますたー」
魔導家で、アリスの護衛をしていたリリルにソードマンの剣の元の持ち主を探らせる…
まだ… 間に合うかも知れない…
「ますたー! このしたでした」
俺は、リリルとアドルフを連れて周囲を捜索すると…
大きめの亀裂を発見! まだ新しい血痕と崩れた跡が在る。
リリルが亀裂の中を指差している。
「深いか? どうするよ… 旦那?」
俺は、アイテムボックスからロープを取り出し…
「見張り… 頼むな」
「はぁ~ 了解だ… 気を付けてな」
ため息を吐きながら了解したアドルフとリリルを残し、亀裂の中をロープで降りる…
ダンジョンアタックの為に用意したランタンで、亀裂の中を照らしながら… ゆっくりと… 確実に…
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~ とある転移者 ~
「くっ…」
「気を付けて! 罠が在るよ!」
ぼくは、ダンジョンの奥で… 【勇者】のお兄さん達とモンスターに囲まれていた…
この世界に来た… あの日から、戦いの日々…
初日におじさんが消えて… しばらくして、【魔物使い】のお姉さんが逃げてた。
ぼくと同じくらいの背丈だったお姉さん… 騎士の人たちは、魔物に拐われたと説明していたけど… 嘘っぱちだ!
城の人たちのお姉さんに対する態度が、ぼくたちと違うのを知っていた…
おじさんの姿が消えて、1番不安そうにしていた姿を思うと… 仕方がないと思う。
それから、ちょっとしたら…
「死んだ!? 何で…」
錬金術士の人が… 死んだ…
魔物に突っ込んだそうだ。城で物を作る様に指示されていたらしいけど…
「俺は、戦闘タイプの錬金術士なんだよ!」
そう言って、戦場に単身で突撃したらしい… たぶん、ぼくも読んだアニメ化したマンガか、最近の有名小説の錬金術士のまねをしたのかな?
職業が【魔法剣士】だった。ぼくには… 戦わない職業がうらやましかったけど…
その人は、違ったらしい。
ぼくは、はじめての魔物に… 恐怖した…
今でも、命を賭けた戦いが怖い…
「まだ来る! 警戒して!」
捜索者のお姉さんが、魔物の接近に気付く!
「ギ、ギヤー!」
「うわぁ~!?」
追加で現れた魔物に突き飛ばされた!
「そこは…」
「えっ!?」
突き飛ばされて倒れたぼくに… 突然、眩しい光が発生した。
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「な、なにも見えない!?」
光が消えて… 暗闇に包まれる…
「みんな! 勇者さん!」
なにも見えないし、聴こえない?
さっきまで… 激しく戦っていたのに… 怖い!
「ギシャア!」
「うわぁ~!?」
暗闇から、何かに襲われた!?
「う、うわぁ~!」
恐怖に負けて、走り出したぼくは… 突然の浮遊感を感じた…
ぼくの記憶は… 途切れた…
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