『私ですね。初めまして、元【黒騎士】のジャンヌです』
「うっ!? う~! うぅぅん?」
「おっ、気付いたか?」
突然の激痛に見舞われて、目を開けると…
「そのまま押さえといて…」
「う~!? ううん、う~!」
「はい… 接続部の取り付け終わり♪ 続けて、新しい【足】を付けるよ~♪」
「うぅ~!? う~~~…」
屈強なマッチョ達に押さえ付けられて… 義足を取り付けられました。
「足だけで済んで良かったです…」
「くそ… あのメイドめぇ… 何者なんだ?」
「彼女は… 【カディナ】… 勇者の遺産の【メイドロイド】です」
「な!? ヒューリオン王国関係か?」
「はい… カディは、私… アーリアの護衛でした」
王家の護衛メイドかよ… しかも人間にしか見えなかったぞ? 生体ユニットか?
「タロウ兄、新しい【足】はどうだ?」
「あ… あ!? 足… が有る…?」
「機械人形のパーツで、タロウ兄の足と【ジャンヌ】の騎士甲冑を新調したんだ♪」
「ジャンヌ?」
『私ですね。初めまして、元【黒騎士】のジャンヌです』
「装甲のミスリルが2体分丸々手に入ったからね~♪ 装甲以外は、ギルドに1体分渡して… ジャンヌの甲冑とタロウ兄の【両足】にした」
「それじゃ… コイツとジャンヌは機械人形パーツか?」
「ジャンヌは親方と装甲を打ち直して、タロウ兄の足は… 機械人形の機能を… ちょっとね…」
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~ パンドラタウン周辺の森 ~
「うわあぁぁぁ!?」
「危ない! 【アクアウォール】!」ザァバ~ン!!
「ぷはー! さ、サンキュー… アイナ、これは慣れるのは大変だ…」
「やっぱり… 足だけではバランス取れないのかな?」
俺達は、冒険者ギルドの訓練場で… 新しい【両足】の性能を試していた。
「しかし、あの機械人形を作った勇者は相当なオタクだな… 足にスラスターやら色々仕込んでやがるなんて…」
「1000年以上前の人ですよ? 超古代文明の生き残りじゃないですか?」
「資料によると俺達の時代の人らしいんだよな… ただの転移じゃなく、タイムスリップもしてる可能性があるな」
「となると… 有名な社長のパワードスーツが元ですかね?」
「それだと、手にスラスターが欲しくなるな…」
「なんのはなし?」
「それはね… 」
ハナちゃんが、フレアとアリスに俺達の世界で有名なヒーロー系統の話を始めた。
戦隊と仮面のバイク乗りはいいとして… 日本版蜘蛛男の話を始めた時には驚かされた。
ハナちゃんは… ヒーロー、ヒロイン系のマニアでした。
「はぁ… とりあえず、【身体強化】系スキルを覚えるまで… がんばるか~…」
「グルルルル…」
訓練の続きを始め様としたら、ローザが森の奥に向かい唸る。
「旦那… ゴブリンだ!」
またお前か… 今の俺で戦えるのか?
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