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「ええ… よくぞ、この世界にお出で下さりました。私は【前世】で、貴方を喚んだ者です」


「で、男の魔法使いを仲間したい」


「なんで男性ですか?」


「パーティーに女子が多いからな… 男手が欲しい」


「確かに… 俺と旦那だけだからな…」


「待って… 神託が来たわ! はい… …そうですか。伝えます… 神が魔法使いは女の子にして欲しいって」


「女の子に? 何で?」


「私と同じ様な事みたいよ」


「エルと同じ… また殴りかかって来ないだろうな?」


「エルさん! 殴りかかったの!?」


「あの時は… 気が動転してたのよ」


「女の子かぁ~ 魔法使いだから【エルフ】にするか?」


「ちょっと待って、アタイがドワーフだから言うんじゃないけど… この辺でエルフが急に現れたら問題になるぞ!」


「不味いか…」


「ああ… エルフは基本的に里から出ないし、たまに旅立つ者が出るが… 此処はエルフの里が遠いのか? エルフの姿を見ないからな…」


「急にエルフが来たら変なのも湧くかもな… みんなも気を付けろよ」


「「「はい」」」


女姓陣が真剣に頷いて返事をした。


「エルフがダメなら… 人族が良いか?」


「魔法使いなら人族が無難ね。貴方の力なら種族関係無しに魔法使いに出来るでしょうけど…」


「魔法が苦手な種族が魔法使いになったら… 不味いよな…」


「不味いですね… ダンジョンアタック出来ませんよ」


「他の冒険者に見られたら引き抜きに来るんじゃない?」


「面倒な事になるわね…」


「じゃあ、人族の女性魔法使いを喚ぶか… 悪いが人目の付かない場所に連れてくれ」


 ・

 ・

 ・


俺達はフレアを呼び出した森に移動した。


「それじゃ… アリスを頼む」


「やあ! おいたんといっしょがいい!」


「アリス… おいたんは人に会わないといけないんだ。だからな、エルとフレア、ハナちゃんとローザと一緒に居てくれ。な?」


「うぅ… わかった…」


「アリスとアニアを頼むな」


「解ったわ。アドルフこっちは任せたわよ」


「任せな」


「アリスちゃんおいで」


時々振り返りながら離れるアリスを見送り、アドルフに警戒を頼んでアイテムボックスから馬車を取り出して中へ…


さあ、仲間を喚ぶか。


【キャラクター4】


【名】 アイナ


【種族】 人間族 女 Lv1


【職業】 魔法使い Lv1


【称号】 転生者(キャラクター)


【身体能力】


【体力】 7/7


【魔力】 35/35


【攻撃力】 3


【防御力】 5


【素早さ】 3


【賢さ】 16


【精神】 12


【器用さ】 6


【運】 10


【ユニークスキル】


【魔力収束】


【スキル】


【水属性魔法Lv2】


【火属性魔法Lv1】


【風属性魔法Lv1】


【土属性魔法Lv1】


【生活魔法Lv2】


【礼儀作法Lv3】


【護身術Lv1】


【魔法学Lv3】


【???Lv0】


うん? スキルの【???】って… 何だ? Lvが0(ゼロ)だし… 今は使えないのか?


何時もの【ど○でも○ア】から現れた魔法使いは…


魔法使いの服装だけど… 気品溢れてる女子高生ぐらいの女の子だった。


「貴方が私を喚んでくれたの?」


「ああ… タロウだ。よろしくな」


「ええ… よくぞ、この世界にお出で下さりました。私は【前世】で、貴方を喚んだ者です」


えっ… 今、何て言ったこの子… 俺を呼んだ?【前世】で?


どうやら… 俺の作ったキャラクターの魂は… 俺達をこの世界に喚んだ人物みたいだ。




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