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「アーリアとしては… ですが、今の私は【アイナ】ですから…」


「前世… 俺達をこの世界に転移させたのは君なのか?」


「はい、私… 正確には、前世の私… ヒューリオン王国第一王女の【アーリア】の力を使い、貴殿方を【勇者召喚】したのです」


「第一王女!? 前世って事は…」


「はい… 王女だった私は死にました」


「死因は… 何だ?」


「国王と教会… 【聖女派】が私の力を恐れたからです…」


「力? スキルの事か?」


「スキル… 勇者様達が使う力の事ですね。私… 第一王女だった私は… 勇者の力が使えたのです」


「勇者の力? ユニークスキルか!?」


「ユニークスキル? が何か解りませんが… 伝承の勇者様が使われた【転移魔法】と魔法の効果を上げる【魔力収束】が使えたのです」


「転移魔法に魔力収束…」


「そして… 前世の私… アーリアには、神聖魔法の適性も在りました」


「レアスキルだらけだな… しかし、何故に王女に勇者のスキルが…! まさか、王族の血筋は」


「はい、大昔の勇者様と聖女様です」


「第一王女は… 先祖帰りだった訳か… しかし、なら何で死んだ? 勇者の力を使う王女を国王と教会が狙う理由は? まさかの派権争いか?」


「その通りなのでしょうね… 国王… 父は私の力を恐れ、聖女派は転移魔法を利用して新たな勇者様を召喚する為に… 私、アーリアを捕らえました」


「勇者召喚の為に… 転移魔法で逃げられなかったのか?」


「私… アーリアの転移魔法は、1度行った場所にしか行けないのです。自由の無い王女に行く場所など無く…」


「では、どうやって勇者召喚を?」


「… 聖女派は… 狂っています。目的の為ならば、平気で人々を犠牲にします… 彼らは人体実験を繰り返して、魔法の効果を上げる魔導具を作り上げたのです」


「それは、もしかして!?」


「はい… 私の… アーリアの体を魔導具の核にして、魔力収束と転移魔法の効果で召喚陣の効果を上げる… 勇者召喚を行ったのです」


「な、そんな非道な!? それで、30人以上も召喚出来たのか…」


「さ、30人以上!? そんなに勇者を… 召喚したんですか?」


「え、知らないのか?」


「はい… 魔導具に組み込まれた時に私の… アーリアとしての人生は終わりました。アーリアの体は魔導具の核して生きていますが… 魂の無い人型の動力源です」


「そうか… 俺を含めて少なくとも30人ぐらいは転移している。転移した人物は俺と俺のパーティーにいる女の子一人しか、どうなってるかは解らないが…」


「そうですか…」


「気になるか?」


「アーリアとしては… ですが、今の私は【アイナ】ですから…」


「後で色々聞く事になりそうだが… とりあえず、よろしくな。アイナ」


「はい、旦那さま♪」


「だ!?」


驚く俺を見ながら、楽しげに首を傾げるアイナを見て…


「箱入り娘か…」


ちょっと可愛いなって思いながら… アイナが世間知らずなお嬢様なのか? 心配になって来た。




誤字脱字報告と文章とストーリーの評価して貰えると、助かります。

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