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知らない場所に転移しました

 皆様こんにちは。この小説を視界に入れてくださるだけでなくポチっと押して、読もうとまで思ってくださり感謝しております。


 本日は、エレ達のちょっと変わったお話です。とある空間魔法具(我々の世界でいうゲームの世界)の中に記憶をなくして閉じ込められたエレ達のお話です。


 簡単登場人物役割説明

 エレ……なぜかお城に召喚された、平民らしき女の子。

 ゼロ……エレの使い魔。威嚇大好き。

 フォル……エレが召喚された国の王子様。

 シェフィ……隣の国の王子様。

 イシュ……エレの友達。

 ミディ……フォルの婚約者。

 となります。

 では、本編をどうぞお楽しみください♪


 

 見た事のない、広い部屋。赤い絨毯。白い床と壁。金色の豪華な装飾。地面には、謎の文字が書かれた魔法陣らしきもの。ここはどこなのでしょう。


「お……おおおぉぉぉ‼︎ 」


「本当に、本当に出てきたぞ! 」


「わにあんだいぶ」


 ふぇ? 最後の一人はなんて言っているの? 銀の鎧を着た人が三人。わたしを見ている。最後の一人の言葉は理解できなかったけど、他の二人の言葉は理解できた。


 ついさっきまでは、普通の生活をしていたのに、どうして急にこんな事になるの?


 わたしは、その辺にいるような、女学院に通いたいと願う女の子。試験で落ちて、通えず「まっ、いっか。」とお風呂に向かっていたの。なのに、扉を開けたら急にこんな場所にいる。お風呂返せなの。


「おい、言葉通じているのか……お前しゃべれ」


「テメェが喋れよ」


「だいまでんざん」


 やっぱり、最後の一人は理解不能。鎧を着ているこの人達が気を取られているうちに、お風呂を探しに行かないと。


「なんの騒ぎ? 」


 ま、また人来た。今度は、鎧着ていない。深緑色のケープを来た男の子。

 奥にある階段から、降りてくる男の子。鎧を着た人達が、敬礼してる。偉い人なのかな。

 この人の言葉は理解できる。


「そ、それが……」


「その……」


「あんだでんがーぼーたぶいず」


 なんて?


「星の姫の召喚。またそんな馬鹿げた事を。何度も言ってるはずだけど? あんなものはただの伝説。実際に存在しないって」


 星の姫……聞いた事ある。どこでだっけ? えっと……えっと……

 そうだ⁉︎ 思い出した。本で読んだの。星の姫と扇の奇跡。

 内容は……星の姫が、扇を持って現れる。その世界の危機を救うってお話。


 男の子が近づいてくる。足音がしない。この人、只者じゃないの。


 顔がこわばる。視線だけ、男の子に向ける。男の子は、にこぉと笑った。


「ごめんね。こんな場所に突然きてびっくりしちゃったよね? 君はどこの子なの? 」


「……シェレス」


「そっか。なら、そこまで送っていくよ」


 送っていける距離なのかな。男の子がわたしに右手を差し出す。手が重なった瞬間、ピカァァンと金色の光が溢れ出した。

 眩しい。何なの、これ。


「……こ、これは」


「まさか、本当に」


「ほしひめいとう」


 震える声。最後の一人だけ通常運転。光が収まる。何だったんだろう。

 男の子の笑顔が、変わった。何か裏がありそうな笑顔。

 ま、まさか、お家に帰してくれないとか言わないよね? 帰れる雰囲気出しておいて。


 一人でぷるぷる震えていると「怯えないで。」って優しく言われた。


「じゃあ、僕はこの子送ってくるから」


「し、しかし」


「殿下お一人では」


 殿下? 殿下って、あの殿下? えっ? ま、ま、ま、まさか……


「おうじでんかごえいだーん」


 ……あっ、今の前半理解できた。じゃないよ! 王子殿下って……

 この人王子様だったの⁉︎


「必要ない。ついてこないで」


 王子様が護衛をつけないなんて、ダメじゃない? 一人で自由にどこでも行けるような身じゃないでしょ。

 でも、わたしはただの一般市民。断れるはずがない。いくら護衛つけずに送っていただく話になっていても。


「行こっか」


「は、はい」


 握られる左手。手汗とか大丈夫だよね? 手を握られているだけなのに、震えが止まらない。

 立って歩けるようになった子供かと思う足取りで、なんとか、外へと移動する。



 扉の外、本の中で見た庭園のよう。色とりどりのお花の白い花壇。噴水もある。

 女学院も、とてもきれいな場所と聞いているけど、ここには負けるのかもしれない。


「……歩き? 」


「うん。ここからだと、二十分くらいで着くよ」


 そんなに近かったの? なんで今まで知らなかったんだろう。近くにこんなきれいな場所があるんなんて。


 あっ、美しい銀髪。ひらりと靡いている。ふわっとした藍色のドレス。本物のお姫様だ。

 こっち見た⁉︎ 両手でドレスを持ち上げて、こっちにくる。

 あ、あれかも。王子様の婚約者で、わたしが王子様と一緒にいる。だから、いい気になるなよ的なあれ。


「殿下! やっと婚約破棄してくださる気になったのですか! 」


 ……はい? えっ、もしかしてこの王子様、変な人とか? それとも、普通に悪い人?

 お姫様のエメラルド色の瞳が輝いている気がする。


「もう少し待って。ちゃんと、どうにかなるように進めてるから。ちゃんと、約束覚えてるよね? 」


「ええ。婚約破棄の後も、もちろん公務をお手伝いいたします。もうすぐ、あの方と」


「そうだよ。全く、よく婚約者にあんな事頼んだよ」


 あんな事? でも、悪い人ではなさそう。政略結婚なら、互いの感情なんてなさそう。お姫様が他にすきな人できちゃうも、あり得るお話。諦めるのがほとんどだけど。

 と考えると、むしろいい人?


 このお話の仕方だと、相手は一般市民。もしくは、低級貴族。恋する女の子のようなお姫様は、本当にその人に惚れ込んでいるみたい。


「ところでそのお方は? 」


「え、エレシェフィールです。その……シェレス出身の普通の女の子です」


 な、何言ってんだろう。焦って、必要ない事言っちゃってる。

 お姫様は、右手で口を隠してクスクスと笑う姿も麗しい。でも、すぐに真面目な顔になる。


「どのあたりにお住まいですか? 」


「えっと、三街区七番です」


 えっ、えっ。お姫様が、なんか深刻そうなお顔をし出した。ど、どういう事? 何かあったのかな。


「あの、そちらのお宅は……突然の崩落事故に巻き込まれたらしく」


 ……


 …………ふぇ? えっ? それって、わたし家無しになった? なんか変な場所飛ばされたと思えば、突然家消えただけど。何これ? 何かの冗談? 冗談にしては、やりすぎじゃない? というか、わたしお風呂入りたかったんだよね? お風呂入ろうとした代償重すぎない? じゃなくて……


 ……


 ……


 ……


「お風呂返せーーーーー‼︎ 」


 なんで、なんでよ。わたしのお風呂に何の恨みがあるのよ。


「お風呂? あの、エレシェフィール様は、平民、ですよね? 」


「うん。じゃなくて、はい」


「大衆浴場ではなく、家でお風呂」


「はい」


 何かおかしなところでもあったのかな。神妙な顔立ちも可愛らしい。でも、お姫様がそんなに表情見せていいのかな? 弱み握られない?


「……とりあえず、一旦僕が預かるよ。お風呂、入りたいんでしょ? 入っていいよ」


「お待ちください。でしたら、わたくしが、彼女のメイドになります」


「君身分って知ってる? 」


「どうにかしてくださいませ」


 なんだろう。なんか、ほわほわ。平和気まま。優しい世界。お城がこれだから、この国は平和なのかな。逆なのかもしれない。


 色々と気になる部分とか、今後どうすればいいかとかあるけど……

 まぁ、お風呂入れるならいっか。

 読んでくださりありがとうございます。

 少しでも、楽しんでくださりましたら光栄の所存です。

 

 星月の蝶や多世界転生物語シリーズとは全然違う物語です。

 お風呂に入ろうとしていたのなら、は、裸では⁉︎ と思われているお方がいればご安心ください。ちゃんと、服着ておりますよ。これからお風呂に入るところなので。

 ……そもそも、裸のまま何も違和感持たれないわけないかも。(偏見)


 そこまで長くならない予定ですので、引き続きお付き合いいただけると幸いです。


 引き続き、皆様のお時間に、彩と生きる希望と謎と不思議をお届けできるように努めてまいります。ちょっと大きく出過ぎてしまいましたが、皆様が少しでも読んでよかったと思えるようにしていきたいです。

 評価は求めませんが、笑顔は求めたい作者からでした。(どちらも舞い上がるほど嬉しいのには変わりありませんよ。やってくれー。頼むー。と言わないだけで)

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