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ヤミとカゲ  作者: まいまいഊ
-青い海と白い雲は、ときに渦巻き-
81/100

80・廊下を進んでいく。

 扉の開閉音は響くので、神殿に居座る魔王は既に二人の侵入に気づいているだろう。もとより、ばれずに忍び込めるとは思っていないのだ。

「何が出るかわからないから、気をつけないと」

 ここは自分が知る平和な時の神殿ではないのだ。油断は禁物である。


 両側の灯りが、二人の動きに合わせるように点いていく。

「すごいッピョ」

 プテリは火が点く度に感嘆の言葉を上げていた。

 グイはプテリの素直な反応に、笑いがこみ上げそうになった。

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