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ヤミとカゲ  作者: まいまいഊ
-草原の風は、ときに揺らめき-
36/100

35・巨大な遺跡を探索する。

 崩れた建物の瓦礫と、名も知らぬ草木に挟まれた道が広がっている。

 その遺跡はあまりにも巨大な遺跡であった。

 一度に探索できる範囲に限りがあったこともあり、遺跡の奥深くに着く頃には、日も暮れかけてきた。あと数時間もすれば、すっかり闇に包まれてしまうだろう。


 廃墟ともいえるこの遺跡には、こんな噂がある。夜な夜なアンデットと呼ばれる魔物が闊歩しているらしい。大量の人骨が発見された場所という理由によるものだろう。

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