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死に戻りする少年は、弱すぎる身体でダンジョンを攻略する  作者: タ・ケル


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第10話「外の世界」

第10話

ご愛読いただきありがとうございます。

俺は、これまでの階層を思い返す。


■ゴブリン系

第1階層~第9階層 ゴブリン

第10階層 ゴブリン・チーフ


■魔法使い系

第11階層~第19階層 レッド・ローブ・メイジ

第20階層 クリムゾン・アークメイジ


■虫系

第21階層~第29階層 マンティス

第30階層 アイアン・マンティス


■獣系

第31階層~第39階層 ウルフ

第40階層 キング・ウルフ


■両生類系

第41階層~第49階層 トード

第50階層 サラマンダー


■鳥系

第51階層~第59階層 ストーム・ホーク

第60階層 テンペスト・イーグル


■植物系

第61階層~第69階層 バインド・エント

第70階層 エント・オーバーロード


■物質系

第71階層~第79階層 ストーン・ゴーレム

第80階層 ストーン・アークゴーレム


■スケルトン系

第81階層~第89階層 スケルトン・ウォリアー

第90階層 スケルトン・ロード


■ゾンビ系

第91階層~第99階層 デス・ウォーカー

第100階層 デス・キング


この道のりはまさに “死と隣り合わせ” そのものだった。

実際に、はじめに一度、死んでいるのではあるが。


腹に穴が空いたこともあった。

火の玉で皮膚が焼けたこともあった。

毒で視界が揺れたこともあった。

骨が折れたまま戦ったこともあった。


それでも――俺は生き抜いた。


そして今、第百階層のデス・キングを紙一重で倒した。

満身創痍だ。

体はぼろぼろ。

息をするだけで痛む。

立つだけで膝が震える。


俺はデス・キングのドロップアイテムに、エクスポーション――再生薬を期待した。

だが、落ちていたのは真っ赤な果実だった。

(……果実?)

苦笑が漏れる。

「……こんなときに、果物かよ……」

俺はその真っ赤な果実をかじった。

甘酸っぱくて、驚くほど美味しい。


だが――ただ美味しいだけだった。

HPも回復しない。

MPも戻らない。

傷も治らない。


(……何なんだよ、これ……)


この果実の意味はわからない。

ただ、甘いだけの果実。


茫然としながら、第百階層の出口の大扉を見る。

これまでの大扉とはまったく違っていた。

壁一面を覆うほど巨大で、黒い石に金の装飾が施されている。

扉には、細かく迫力のある紋様が彫り込まれていた。


・粗い三角形の連続模様

・逆向きの三日月と歪んだ円

・鎌のような鋭い曲線が交差する模様

・牙と爪を象った二重の曲線

・波紋と丸い粒の組み合わせ

・翼を広げたような左右対称の曲線

・絡み合う蔦のような細い線

・岩の割れ目のような直線の亀裂

・重なり合う細い直線が“骨格”を形づくる模様

・骸骨の輪郭を抽象化した歪んだ楕円


これまで戦ってきたモンスターたちが、すべて刻まれているように見えた。


そして、中央には、それら10種類のモンスターを支配しているかのような 10角形の模倣が彫られている。

まるで、頂点で輝く星のようだ。


俺はその豪華な大扉に手を触れた。

いったいこの先には何が待っているのだろうか。

冷たい石の感触が指先に伝わる。

押すと、扉はゆっくりと、重々しく開いた。

軋む音はない。 ただ、静かに、淡々と開いていく。


・・・・・・・・・・


扉の向こうは――外だった。


「……っ!」

俺は思わず目を閉じた。

あまりに眩しい。

光が痛いほど強い。

瞼越しに太陽の明るさと温かさが伝わってくる。

それも眩しすぎて、手で瞼に当たる太陽光を遮る。


ゆっくりと、徐々に目を慣らしていく。

細めた目から始めて、少しずつ視界を開いていく。


そして―― 目に飛び込んできた光景に、俺は息を呑んだ。


そこには―― 屈強なモンスターの大軍が広がっていた。

視界を埋め尽くすほどのモンスターの数。

ゴブリン、魔法使い、虫、獣、両生類、鳥、植物、物質、スケルトン、ゾンビ。

ありとあらゆる種類のモンスターが、俺を見ていた。

(……ああ……これは……死んだな)

俺は、その大軍を見回しながら、静かにそう思った。

最後までお読みいただきありがとうございました。

気に入っていただけた方は、ぜひ、

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よろしくお願いいたしますm(__)m

つけてくれると、嬉しいです。

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