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フネに穴

「さっき、徳吉さんもおっしゃってましたが、コレをホントウに実行し、じつげんするとなると、今の政治体制・統治機構そのものを、根底から壊しかねない。

そういう予感は、オレも高井も、そして、桂さんも感じてます。でも、イザぐたいてきに、『ナゼそういう結果になるのか』っていうことが、どうにも、言語化することがデキてません。ハッキリと、コトバになってないんです。

 ただなんとなく、そういう結果になるだろう。ということは、薄々、感じてはいるんですがね。

 でもそうなると、ホントウにコレを実行し、じつげんしたときに、コチラがまったく予想せず、把握することがデキないような、キケン・もんだい・トラブルが、起きかねないんじゃないかと。

 なにせ、今の政治体制・統治機構そのものに、ヒビをいれて、壊しかねないことなので。

 ですが、『ナゼそうなるのか』だとか、『どういうカタチで、そうなるのか』っていうことが、なんとなくしかわかっていない。アイマイで、ボヤけてるんですよ。

 こういう状態では、実行したあとに、コチラのほうが、後手後手にまわってしまいかねない。事前の時点・だんかいで、チャント対策をたてたり、たいおう・対処をするっていうことが、まずデキないだろうと。

 ですので、徳吉さんには、この件をホントウに実行し、じつげんすると、『ナゼ今の政治体制・統治機構そのものに、ヒビをいれ、壊すことになるのか』っていうことを、ぐたいてきに、言ってほしいんですよ。

 この辺がハッキリとわかっていないと、たぶんこの件は、最初はうまくいったとしても、あとになってから、たくさんのキケン・もんだい・トラブルがおきて、ソレにたいして、うまく対処・対応がデキず、対策をたてることができず、失敗するんじゃないかと危惧してます」

「さすがだね。ヤッパリ君たちは、すごくカンがするどい。フツウのニンゲンだったら、そこまで先のことまで、ぐたいてきに想定して、危機感を抱くことはできない。

 ソレに、おそらく藤柴くんも、高井くんも、ものごとを一個ずつ、積みあげて、組みたてて、組織化していくことを、つまり、ルーティン化して、実務化するっていうことを、得意としてないとおもう。

 カンがするどいタイプのニンゲンっていうのは、そういうことが、ニガテというか、ほとんどデキないケースがおおい。

 でも君たちふたりは、『じぶんがそういうことを、うまくデキない』っていうこと自体を、チャントわかり、理解している。

 コレはつまり、『じぶんが一体、どういうタイプのニンゲンで、なにが得意で、なにが不得意でニガテなのか』っていうこと自体を、チャント把握してることなる。だからこそ、そういう想定や危惧を、抱くことがデキたんだろうね。

 君たちふたりにだったら、オレがこの書類に書かなかったことを、つたえてもいいだろうって気がするよ。というか、つたえなければならないか。

 けつろんを先にいってしまえば、第4地区に住んでるニンゲンが持ってる、資産・財産をデータ化して、『ダレがなにを、どれだけ持っているのか』ってことを、ハッキリと明確化させる。

ソレによって、毎回、一定額の税を徴収するようにする。コレをおこなうと、おおきなフネの船底に、ちいさな穴を開けるようなことになるだろうね」

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