第08章
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【???のインターフェース】
名前:???
存在種:ダンジョンコア
称号:ダンジョンマスター
ステータス:侵入中
【リソース】
・未加工マナサイト(R.M):3▲ / 3▲
・使用可能マナ(M.A):1003▲ / 1067.7▲
・神格潜在値(G.P)獲得量:86.9
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「……は? 侵入中?」
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【???のインターフェース】
システム通知:
《???ダンジョンドメインにヴェルデンカインド(バーバリアン・レベル3)が侵入しました》
【ラルガレのインターフェース】
名前:バイランレベル:3種族:ヴェルデンカインドクラス:バーバリアン称号:なし
【ステータス】・HP:25 / 28・MP:1 / 1・SP:22 / 31・疲労度:8%・防御:31・攻撃:35
【スキル】・強化打撃:Lv2・肉体強化:Lv2・狂戦士の怒り:Lv1
【アビリティ】・血の渇望:解放済み・疼痛軽減【小】:解放済み
《???ダンジョンドメインにヴェルデンカインド(ナイト・レベル2)が侵入しました》
名前:ラルガルレベル:2種族:ヴェルデンカインドクラス:ナイト称号:なし
【ステータス】
・HP:15 / 15
・MP:1 / 1
・SP:20 / 21
・疲労度:37%
・防御:17
・攻撃:25
【スキル】
・斧術:Lv2
・盾術:Lv1
【アビリティ】
・勇猛突撃:解放済み
『詳細表示』
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突如として現れた通知に、意識が一気に引き戻された。
「ヴェルデンカインド……この世界における“人間”の類いか」
いや、正確には、普通の人間というより“超人”寄りだったはずだ。だが、この世界ではそれもまとめて“人類”と呼ぶらしい。
「二人のヴェルデンカインドが俺を……俺のドメインに侵入しているのか……」
口にした瞬間、自分でも妙な感覚に陥った。
驚きはなかった。むしろ、どこかで予感していたと言っていい。これまで見てきた召喚体やその機能、インターフェースの情報が、そうなることを暗示していたかのようだった。
通知を目にした途端、意識が研ぎ澄まされるだけではなく、奥底から何かが湧き上がってきた。かつて“屠殺者ハッサン”として生きた血塗れの日々すらも凌駕する、獣のような興奮と緊迫感。抗うことすら困難な衝動だった。
この感覚……これが、あの偉大なるK.R.U.Lが語っていた“役割”なのか?
「……動け、ってことか?」
何かしなければならない。それは間違いなかった。だが、具体的に何を? どう動くべきかを考えていた――その時だった。
再び、通知が表示される。
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【???のインターフェース】
システム通知:
《侵入報告》
二体の存在があなたのダンジョンドメインに侵入しました。G.Pの安全性が脅かされています。
提案:
G.Pを確保し、侵入を排除してください。
侵入者を迎撃・排除せよ。
予想報酬:
G.P +3.5
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「侵入者を排除……これ以上分かりやすい指示はないな」
G.Pの安全性が揺らいでいる――その一文を見た瞬間、悟った。迷いなど不要だった。
報酬の提示とともに、全ての疑念が霧散する。
昔のように手を汚す覚悟を決め、迎撃のために動こうとした、その矢先――気づいてしまった。
「……俺、何もできないじゃないか」
いくつものインターフェースを開いては閉じる。それでも表示されるのは同じ無情な一文。
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【???のインターフェース】
このインターフェースは侵入中は使用できません。
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まるで全ての操作が封じられているかのように、いくつかの機能しか使えない。
その中に唯一動かせるのは【ダンジョン可視化】のみ。……つまり、俺にできるのは“見届けること”だけだった。
「マジで……何もできないのかよ……どうすりゃいいんだよ……」
苛立ち混じりの独り言を吐いた直後、その答えが目の前の画面に映し出された。
侵入者を示す赤い点が、ダンジョンの奥へと進んでいく。その先で、二つの青い点――巡回中のスペクトラル・リーヴァーたちと遭遇した。
即座に反応し、青い点が動き出す。明らかに、迎撃のために。
赤と青の点が交錯するまでの数秒間。画面は極限まで簡素で、戦闘描写など皆無。
ダンジョン可視化――本来は三次元立体ホログラムで領域を映す機能だ。だが、敵の姿はあくまで点。ならば、想像するしかない。
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【???のインターフェース】
システム通知:
召喚体:スペクトラル・リーヴァー Lv1HP:59%ステータス:戦闘中
『詳細表示』
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【???のインターフェース】
システム通知:
召喚体:スペクトラル・リーヴァー Lv1HP:62%ステータス:戦闘中
『詳細表示』
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「……いやいや、これ絶対ヤバいだろ」
スペクトラル・リーヴァーと侵入者たちのHPの減少速度を比較してみた結果――悲しいほど明白だった。
このままでは、俺の召喚体である二体のスペクトラル・リーヴァーは確実にやられる。
最悪の結末を予測しつつ、急いでインターフェースを操作し、保有している他の召喚体を呼び出せないか確認してみた。だが、彼らはそれぞれ「警備」や「生成」行動に割り当てられており、指定された位置からは動かない仕様になっていた。対して、巡回設定にされていたスペクトラル・リーヴァーたちは、侵入者を感知した瞬間に自動で迎撃に向かっていたというわけだ。
その制限を強引に上書きしようと試みたが――結果はこれだ。
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【???のインターフェース】
このインターフェースは、侵入中は使用できません。
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もう分かったってば!!
「くそっ……俺のミスだ。巡回に割り当てる召喚体、二体だけなんて舐めすぎてた……バカか、俺は」
悔しさに唇を噛みながらも、諦めきれずメニューをいじり続けていたそのとき、青い点――スペクトラル・リーヴァーを示すアイコンに意識を向けた瞬間、意外な画面が現れた。
「……ん?」
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【???のインターフェース】
システム通知:
召喚体:スペクトラル・リーヴァー Lv1HP:38%ステータス:戦闘中
ターゲット変更戻る
『詳細表示』
召喚解除(ロック中)
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「ターゲット変更」を選択してみると、侵入者たちのステータスが表示され、それと同時に興味深い選択肢が現れた。
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【???のインターフェース】
ターゲット変更
名前:ラルガルレベル:2種族:ヴェルデンカインドクラス:ナイトHP:72%ステータス:戦闘中
『詳細表示』
名前:バイランレベル:3種族:ヴェルデンカインドクラス:バーバリアンHP:76%ステータス:戦闘中
『詳細表示』
ターゲットに指定戻るターゲットに指定
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このままでは、俺のスペクトラル・リーヴァーたちは確実に倒される。バーバリアンと戦っている方が先に落ち、次いでナイトと戦っている方もやられるだろう。
ここで俺に突き付けられたのは――選択。
何もせず、ただ敗北を見届けるか。
それとも、たった一つだけ与えられた介入手段――全召喚体の攻撃を一体に集中させ、せめて一人でも道連れにするか。
答えは、火を見るより明らかだった。
変わったとはいえ、俺は――俺だ。
俺が選んだのは後者だった。
クリック一つで、ターゲットをヴェルデンカインドのバーバリアンに設定する。すると即座に、スペクトラル・リーヴァーたちは攻撃対象を切り替え、戦況が動いた。
もちろん、スペクトラル・リーヴァーたちのHPは依然として急速に削られていた。特に最初からナイトと戦っていた個体は危険域だった。だが、同時にバーバリアンのHPも見る見るうちに減っていく。むしろ、それ以上の勢いで。
「これは……競争か……」
スペクトラル・リーヴァーのHPが減る速度と、バーバリアンのそれがシンクロするように落ちていく。どちらが先に落ちるか、それはまさに紙一重の勝負だった。
そして――
インターフェースから、ひとつの点が消えた。
続いて表示されたのは、無情な通知だった。
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【???のインターフェース】
システム通知:
召喚体:スペクトラル・リーヴァー Lv1HP:0%ステータス:撃破されました
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【巡回召喚体 スペクトラル・リーヴァー(Lv1)が、ヴェルデンカインド ナイト(Lv2)によって撃破されました】
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俺の勇敢な召喚体が、侵入者によって倒された――それは紛れもない悲しみと、苦い敗北感だった。
怒りすら湧いてきた。だってあの一体、0.35G.P分の価値があったのに!
だがその直後、マップ上からもう一つの点が消え、続いて表示された通知に、俺は顔のない顔でニヤリと笑った。
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【巡回召喚体 スペクトラル・リーヴァー(Lv1)が、ヴェルデンカインド侵入者 バーバリアン(Lv3)を撃破しました】
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「ざまあみろ! はははっ!」
たしかに召喚体を一体失った。だが、その死と引き換えに侵入者の一人を葬った。
十分すぎる成果だった。
思わず勝利の余韻に浸ったが、長くは続けられない。まだ一体、侵入者が残っている。
第一防衛線は崩された。だがそれで終わりではない。奥に進めば、さらに強力な召喚体が待ち構えている。
そう、次の迎撃ポイントで仕留めればいい――そう思っていた矢先。
マップに目を戻すと、俺の目を疑う光景が広がっていた。
赤い点――つまりナイトの侵入者が、青い点――奥に潜む召喚体から離れ始めたのだ。
「……逃げてる?」
それは紛れもない、撤退だった。
「おいおいおいっ! 待て! 逃げんな!! お前、俺に召喚体一体分の命を返せ! 返せぇぇ!」
俺の叫びも虚しく、ナイトはダンジョンの入り口方面へ逃げ出し、そのままマップから完全に消え去った。
直後、インターフェースに新たな通知が表示される。
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【???のインターフェース】
システム通知:侵入報告
侵入の撃退に成功しました。G.Pとドメインは確保され、全インターフェースが再び使用可能になりました。
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そのとき、目の前にふわふわと浮かび上がるように、新たなウィンドウが展開された。
ホログラフィック映像で表示されていたのは、どう見ても男――いや、「原始人」と言った方が近いかもしれない。
髪の毛一本も生えていない頭部に、妙に若々しい顔立ち。だが全体の雰囲気は野蛮そのもので、その不釣り合いさがむしろ不気味だった。
その男の傍らには、木でできたような棍棒が浮かんでおり、両者の隣には【収穫】という選択肢が表示されていた。
「収穫」を選ぶと、そこに記載されたのは――
(※ここで次の収穫結果やステータス表示が入るなら、次回パートへ続けられます)
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【???のインターフェース】
名前:バイランレベル:3種族:ヴェルデンカインドクラス:バーバリアン
収穫【2.36 G.P】
???
【名称変更】
収穫【0.098 G.P】
保管する
すべて収穫【2.43】
あとで収穫【2.43】
戻る
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ホログラムに映るバーバリアンの姿を見つめながら、俺はぼそりと呟いた。
「2.43 G.Pか……最初に通知された報酬にしては、悪くないな。ちっ、もう一体のやつも倒せてたらもっと美味しかったのに。たぶん、他の召喚体がいれば余裕で仕留めてただろうな」
その隣に映る武器――ボロボロの棍棒を見て、俺は少しだけ沈黙した。
……これにもG.Pがついているのか。
森で拾ったような、何の変哲もない木の棒。なのに、その価値は0.098 G.P。下級の下僕一体分に相当する数値だ。考えれば考えるほど、ちょっと不気味だ。
とはいえ、この画面でできることは限られている。選べる選択肢は一つ――「収穫」しかなかった。
収穫を選択すると、すぐに通知が表示された。
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【???のインターフェース】
システム通知:
収穫に成功しました。
+2.43 G.Pを獲得しました。
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ホログラムの中で、バーバリアンの姿が静かに消えていく。その場に残ったのは、例の棍棒だけだった。
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【???のインターフェース】
システム通知:
収穫に成功しました。
+2.43 G.Pを獲得しました。
ステータス:
名前:???存在種:ダンジョンコア称号:ダンジョンマスター状態:待機中
【リソース】・未加工マナサイト(R.M):3▲ / 3▲・使用可能マナ(M.A):1002▲ / 1967.1▲・神格潜在値(G.P):110▲
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「……ふふん、これはこれで悪くないじゃないか」
声のない口元が、満足気に笑った気がした。
本来約束されていた報酬の半分程度ではあるが、それでも二体のスペクトラル・リーヴァーの損失を上回る成果だった。
「初めてにしては上出来、いや、むしろ大成功かもしれん」
そう思った瞬間、少しだけ、また侵入者が現れてほしい――そんな気持ちが頭をよぎった。……が、それと同時に、我に返る。
「いや、来るだろ。奴らはまた来る……間違いない。ならば――備えねば」
そう決意し、俺はインターフェースへと戻る。目指すは召喚体管理セクション。配置の見直し、そして失った戦力の補填が急務だった。
だが、その前に――まだ処理していない棍棒が残っている。保管するか、それとも収穫するか。
再び侵入があると確信していた俺は、防衛体制の再構築に着手した。新たな召喚体を取得し、それぞれの行動を戦略的に設定。どんな脅威が来ても対処できるように、配置も細かく調整した。
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【???のインターフェース】
召喚可能ユニット
召喚体一覧:
・スペクトラル・リーヴァー Lv02【巡回:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv02【巡回:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv02【警戒:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv02【警戒:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv03【巡回:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv03【巡回:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv03【巡回:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv03【巡回:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv03【巡回:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv03【巡回:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv05【巡回:行動変更】・スペクトラル・リーヴァー Lv05【巡回:行動変更】
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もちろん、やったことは配置だけじゃない。
スペクトラル・リーヴァーたちの「レベル上げ」も行った。
前回の侵入で悟ったのだ――ケチってる余裕なんて、もうないと。
たった二人の敵であの損害。もしあれが6レベルくらい高かったら、全滅していたかもしれない。
迷いなく、俺はこれまでに得たG.Pの大半を費やし、彼らのレベルを底上げした。
平均レベルは3、さらに一部はLv5まで強化。代償は大きかったが、それだけの価値はあると信じている。
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【???のインターフェース】
名前:???存在種:ダンジョンコア称号:ダンジョンマスター状態:待機中
【リソース】・未加工マナサイト(R.M):3▲ / 3▲・使用可能マナ(M.A):207▲ / 1978▲・神格潜在値(G.P):54.7
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今や手持ちのG.Pは、見るも無残なほど減っていた。その画面を眺めながら、ふと、かつての人生を思い出してしまう。
――あの世界では、投資しなきゃいけないって、ずっと思ってた。――何か始めるべきだって、ずっと分かってた。
けれど結局、安定した稼ぎと日々の刺激に甘えて、足を止めた。そして……たぶん、少しだけその刺激に依存していたのかもしれないな――。
もう、今さら変えようとしても遅い。でも、あのときできなかったこと——いや、しなかったことを、この新たな世界では「賢い選択」として実行できる機会があった。
召喚体をレベルアップさせる。それは、始まりとしては悪くなかった。特に、〈スペクター・リーヴァー〉が敗北したあと、敗北が必ずしも「投資した神格値(G.P)が無駄になる」ことを意味しないと知ったときは、思わず息を呑んだ。あれは、ちゃんと残っていたのだ。
〈召喚〉の項目を確認しに行ったとき、ちょっとしたサプライズがあった。短いカウントダウンのあと、マップ上に〈スペクター・リーヴァー〉が再出現したのだ。
それを見た瞬間、もう迷いはなかった。迷う理由が、どこにもなかった。
***
必要だと思ったものを収穫し、必要だと思ったものに投資し、それらを自分の領域の適切な場所へと割り当てたあと、他の機能についても探索してみることにした。
その一つとして判明したのが、「アイテムを保存できる」機能だった。たとえば、収穫せずに取っておいた棍棒などを、ダンジョンマスター・コア機能のインターフェースに格納できるのだ。
今のところ、その棍棒は〈資源管理〉の項目にきっちりと保管されており、いつでも収穫、召喚、あるいは召喚体の内部に保管することすら可能になっている。
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■ ダンジョンマスター・コア機能 ■
【資源管理】
???
《収穫》[0.0007 G.P]《召喚》《召喚体に保管を割り当てる》
『展開する』
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棍棒を〈スペクター・リーヴァー〉の中に保管するという発想は、正直言って理解の外だった。でも、この世界にはこの世界の「ルール」があり、それをいちいち疑っていたらきりがない。いや、それこそ無駄だ。
「そういうものなんだ」この状況を表すには、それが一番ふさわしい言葉だった。そして、この世界を渡っていくうえでも、それが一番しっくりくる姿勢だった。
***
準備が整った今、あとは待つだけ。必然として訪れる「侵入者」を迎え撃つため、じっと構える。この世界では時間の感覚もおかしい——引き延ばされることもなければ、急ぎ足でもないし、一定でもない。だから退屈でもなければ、焦ることもない。
そのうえで、僕はひたすらモンスター図鑑を眺めていた。次なる戦力の候補たちを確認するのも、悪くなかった。
その間にも、僕はたびたびメインインターフェースをチェックしていた。あるとき、また通知が届く。
どうやら「サイクル」が一つ完了したらしい。この「サイクル」が何を意味しているのか、未だによく分かっていないが、文句を言う気にはなれなかった。それによって神格値(G.P)が追加で得られるなら、文句を言う理由なんて、どこにもない。
刻一刻と侵入者への期待が膨らんでいくが、その気配はまだなかった。今のところ、受動的な強化に満足するしかない。サイクル完了によって得られるG.P。そして、いつの間にか増加している〈使用可能マナ(M.A)〉。気づかぬうちに上がっているのが、逆に怖い。
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■ ???のインターフェース ■
【名前】:???【存在】:ダンジョン・コア【称号】:ダンジョンマスター【状態】:待機中
【リソース】
原始魔核(R.M):5▲ / 5▲
使用可能マナ(M.A):1951 / 3722▲
神格値(G.P)獲得量:72.7 G.P
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原始魔核クラスター(R.M.C)が「5」になったことで、マップ上には合計で四つのクラスターアイコンが出現した。
……そろそろ、ダンジョンの拡張を考える時期かもしれない。
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そうしてまた、僕は「待った」。ただ、静かに。するとある日、ついに——
待ちに待った、そして唐突に現れるシステム通知が、僕の前に現れた。
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■ ???のインターフェース ■
【名前】:???【存在】:ダンジョン・コア【称号】:ダンジョンマスター【状態】:侵入中
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「……ははは、ようやくだ!」
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■ ???のインターフェース ■
【システム通知】『???のダンジョン領域が、ヴァーデンカインドの騎士によって侵入されました。』
【名前】:ラルガー【レベル】:5【種族】:ヴァーデンカインド【職業】:騎士【称号】:アンデッド・スレイヤー
【ステータス】
H.P:182 / 220
M.P:5 / 5
S.P:215 / 250
疲労度:14%
防御:135
攻撃:142
【スキル】
剣術:Lv2
盾術:Lv2
肉体強化:Lv3
下級防壁:Lv4
【アビリティ】
勇猛突撃
獣牙斬
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■ ???のダンジョン領域に、ヴァーデンカインドの騎士(レベル4)が侵入 ■
【名前】:ダイン【レベル】:4【種族】:ヴァーデンカインド【職業】:騎士【称号】:なし
【ステータス】
H.P:92 / 105
M.P:15 / 15
S.P:91 / 100
疲労度:16%
防御:75
攻撃:80
【スキル】
剣術:Lv2
盾術:Lv1
風裂き:Lv2
剣強化:Lv3
【アビリティ】
強化武装(アンロック済)
『展開する』
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■ ???のダンジョン領域に、ヴァーデンカインドの騎士(レベル4)が侵入 ■
【名前】:ヴェイラン【レベル】:4【種族】:ヴァーデンカインド【職業】:騎士【称号】:なし
【ステータス】
H.P:100 / 101
M.P:15 / 15
S.P:98 / 100
疲労度:12%
防御:95
攻撃:80
【スキル】
剣術:Lv2
盾術:Lv2
【アビリティ】
勇猛突撃
『展開する』
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■ ???のダンジョン領域に、ヴァーデンカインドの戦士(レベル2)が侵入 ■
【名前】:ジョラン【レベル】:2【種族】:ヴァーデンカインド【職業】:戦士【称号】:血流使い(ヘモロジスト)
【ステータス】
H.P:15 / 15
M.P:6 / 6
S.P:18 / 18
疲労度:10%
防御:15
攻撃:30
【スキル】
剣術:Lv3
血流舞踏:Lv2
【アビリティ】
血流の刃
『展開する』
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■ ???のダンジョン領域に、ヴァーデンカインドの蛮族(レベル2)が侵入 ■
【名前】:ゼリン【レベル】:2【種族】:ヴァーデンカインド【職業】:蛮族【称号】:なし
【ステータス】
H.P:16 / 18
M.P:1 / 1
S.P:15 / 15
疲労度:5%
防御:21
攻撃:22
【スキル】
重武器術:Lv1
狂戦士の怒り:Lv1
【アビリティ】
血の渇望
『展開する』
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「……え?」