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水上戦隊歴戦禄 ~ Scenery I saw long ago  作者: 東郷藍


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エピソード4 我休暇…?ニ突入ス!



谷津萩「戦艦型空母勝龍、翔龍、加賀・改、赤城・改」

谷津萩「提督がお呼びです」


桜蕾鎮守府 執務室


翔龍「失礼します!」

???「どうぞ〜」

加賀・改「提督ぅぅ〜!」

提督「うおっ…加賀…ベタベタくっつくのはよしてくれよ…」

加賀・改「えぇ〜?どうして〜?」

提督「暑い!!」


しばらくして


提督「…コホン」

提督「君たちを呼んだのは他でもない」

勝龍「…」

翔龍「…出撃…でしょうか…」

提督「違う違う、タイトルを見てくれたら分かるだろう」

翔龍「たいとる…?」

提督「今日は君たちに休暇を取ってもらう」

提督「ほら、小遣いだ」

勝龍「こんなに…」

提督「十分に休みな」

第一艦隊第二迎撃部隊航空戦闘班「はい!!ありがとうございます!!」


勝龍「失礼しました!!」


翔龍「やった!休暇もらえた!!」

勝龍「やったぁぁ!!遊びに行こぉぉ!!!」

加賀・改「私は良いわ」

赤城・改「私もかな」

勝龍「えぇ!?どうしてぇ!?」

加賀・改「…私達も…早く一航戦の皆さんに近付きたい…」

赤城・改「…そうね」

勝龍「…加賀さん…赤城さん…」

勝龍「…分かった!」

翔龍「私達も特訓します!」

加賀・改「え?休んでてもいいわよ?」

翔龍「駄目です!二人だけ強くなろうなんて!抜け駆けなんて許しません!」

勝龍「そうですそうです!!私達も混ぜて下さい!」

勝龍「それに!」

翔龍「皆でやった方が楽しいです!」

加賀・改「…あなたたち…」

赤城・改「…ありがとう…」

勝龍「…それに…」

勝龍「艦隊旗艦が遊んで、艦隊士気は上がりませんしね!」

翔龍「私も頑張りますから!皆で強くなりましょ!」

赤城・改「…勝龍さん…翔龍さん…」


???「…練習熱心ね」

翔龍「…か、加賀先輩…!?」

加賀「その心意気たるや、賞賛するものがある」

加賀「…良いわ、私たちも特訓に付き合う」


コツン…コツン…


???「…武闘安ずる事なかれ、これは我々水戦少女に言い伝えられてきた」

???「一つの魂の掟なのです」

加賀「…赤城さん」

赤城「努力はいつか報われるかもしれない」

赤城「努力はいつか牙をむくかもしれない」

赤城「それでも、安ずる事なくば相応の結果が返ってくる」

赤城「私たちが戦えば、私たちが訓練すれば」

赤城「私たちの未来は、確かなものになる」

赤城「…例え私たちの世界が、"連鎖"していても」


勝龍「…連鎖…?」

翔龍「あの…赤城先輩…連鎖って…?」


赤城「…貴方たちはまだ分からないのね」

赤城「…私たちが囚われている、悲運の歴史に」


加賀「1945年8月14日」

加賀「第十三号海防艦が香住沖海戦」

加賀「通称KO作戦で、米海軍潜水艦トースクによる攻撃により大破・炎上」

加賀「…轟沈した」

赤城「…そこから、私たちの地獄が始まった」

赤城「幾度となく抗えど、結果は全て同じ」

赤城「…まるで、我々の生を歴史が拒むように」

赤城「戦い、そして沈み、冷たく暗い世界に閉じ込められる」

赤城「…その度に…仲間を失い…孤独を味わい…そして…」

赤城「…それが…繰り返される…永遠に…」

勝龍「…じゃあ…私たちは…努力しても…沈む…?」


???「努力に憾みなかりしか!」

長門「我々が弱音を吐いてどうする!!」

長門「努力せねば変えれるものも変えられん!!」

長門「我々水戦少女は!そして!提督殿たち人間は!!」

長門「諦めたその瞬間から!!全てが終わる!!」

長門「我々は何のためにここにいる!!何のために戦う!!」

勝龍「…平和な海を…取り戻すため…」

長門「そうだ!!そのために我々は輪廻転生を繰り返し!!」

長門「悲運の歴史に終止符を打つのだ!!」


赤城「…そうね」

加賀「…まさしく、武闘安ずることなかれね」

長門「…第一艦隊第二迎撃部隊航空戦闘班」

第一艦隊第二迎撃部隊航空戦闘班「は、はい!」

長門「…お前たちの活躍、期待しているぞ」


赤城「…なんだか、頑張れそうな気がします」

加賀「…そうね」


赤城・改「…赤城先輩」

加賀・改「…加賀先輩」

勝龍「私たちを、鍛え上げて下さい!」

翔龍「皆でこの悲運の連鎖から抜け出しましょう!!」


赤城「…その目…」

加賀「…若かりし頃の、私たちと同じ目をしているわね」

赤城「…ふふ…やる気が出てきたわ」

加賀「…良いわ」

加賀「今度こそ、貴方たちを特訓してあげる」


次回 練習の波

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