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7 もっと近くで観察したい

青い惑星の成長が楽しみでしょうがない神さま

どうしても間近で観察したいようです

さてどうするのでしょう?


7話 はじまります

興味が尽きないどころか、何か常に見続けていないとウズウズして、気持ちが落ち着かない神さま


太陽の意思である神さまは、遠くから見守ることしかできません


でもウズウズが止まらない

もっと近くで見てみたい 


神さまは考えました


神さまは新しい生命を生み出す事はできません


でもすでに存在している生命を模倣した人形を作ることは出来ないか?


その人形に太陽の意思である自身を憑依させ、青い惑星に移り住む事は出来ないか?


そうすればもっと近くで青い惑星を観察出来る……


そう考えたら神さまの欲求は止められません


そもそもこの世界を、たった1人で何もないところから作り出した張本人です


誰も止めることなどできませんし、止める者もおりません


早速人形を作ってみることにしました


あまり目立たずに各地を旅する事ができる姿

獣人やエルフでは人の多く集まる場所では目立ってしまう


とりあえずは森の奥にひっそりと拠点を構えて世界を観察したい


森の周辺の村に住む、標準的な村人を参考にすれば、森にいても町にいても外観的には目立たないんじゃないか


そして数年の月日をかけて、1体の人形を作りました


「うん、どこから見ても普通の人間ですね。」


人形と言ってもそれは神さま特製

本当にどこから見ても普通の人間です


意思も魂もない、中身は空っぽの人形


見た目は10代半ば位にみえる少年

標準的な背格好に、笑顔が素敵な中性的な顔立ち


「これならどこでも違和感なく暮らせそうです。」


神さまは人形に憑依しました


「よしよし。手足もスムーズに動くね。では早速青い惑星に向かってみましょうか。」


神さまはわかっていませんでした

理解もしていませんでした


それはそうです


今まで話す相手も相談する相手もいなかったのですから


神さまはしばらく青い惑星に滞在するつもりです


そのために、太陽や残りの2つの惑星に大きな変化や不具合が無いかを確認しつつ、作業の合間に人形を作っていたのです


主に灼熱の惑星と、氷の惑星を行き来し滞在しながら


この人形、何もかも一瞬で燃え尽きる溶岩の大地でも、何もかも一瞬で凍りつく氷の大地でも、大気のない宇宙空間でさえ日常生活が出来てしまう程の、そして小さな隕石が直撃してもキズひとつ付くことがない、常識を逸した強靭な身体でした


そして憑依するのは、宇宙規模の自然現象を行って太陽系を維持する神さま


見た目はともかく、普通の人間であるはずがありません


「さて。行ってみますか。いざ青い惑星へ!」


見た目だけは人間の身体をした神さまは、ニッコニコ笑顔で大気圏を突破し、青い惑星の大地に向かって降下していきました


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