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プロローグ


「豊穣の神が復活した」


ポツリと呟いた者の言葉に、本を読んでいた男は顔を上げる。


「何だと?」


窓の外を見ていた者は、男の方へ振り向き。


「今、彼女が目覚めた...」


「どういう事だ?復活するはずが...」


男は荒々しく本を閉じると、机へ放り投げる。


「...でも、魂が違う」


「.....は?」


男はその言葉に片眉を上げる。


「お前は一体何を言っている?魂が違うとはどういう事だ?」


「...魂がレティアでは無い。別の何かが豊穣の神として復活したみたいだ」


「....」


男はその言葉に顎に手を当て考える。


「ふん、考えるとすれば、レティア(しん)が何かしたのだろう」


「...どうする?」


男はその言葉に首を傾げる。


「...どうするとは?」


「前みたいにやるのか?」


「いや?何もしない」


男は怪しげな笑みを浮かばせると。


「我々の目的はレティア神だ。復活したのが彼女では無いのならば問題無い」


「.....」


男の言葉を聞くと、その者はまた再び窓の外へと視線を向ける。


「もし何か動きがあれば報告する様に」


男はその者に向かってそう言うと、小さな声でポツリと呟く。






「彼女が完全に消えたのであれば、さぞかの国の神は悲しみに暮れるだろうな」








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