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NBAマニアによるNBA 底なし沼講座~知識編~  作者: 十六夜亰也
用語解説&知識入門編
22/28

専門用語解説【コンテスト】

多少投稿頻度を多く出来そうです。


■21世紀に入って3ポイントシュートはNBA各チームのノーマルな戦術となっています。

チームの3ポイント成功率が30%台の中盤より上であれば、2点を狙うよりむしろシュート1本当たりの得点効率が良いというデータが浸透すると、昔はインサイドだけが仕事場だったサイズのあるPFやCもアウトサイドからシュートを狙うようになっており、そのポジションナンバーから「ストレッチ4」や「ストレッチ5」と称されるようにもなっています。


今季では1試合で最も3ポイントシュートを放っているのはブレイ―ズで平均42・6本となっています。

これはチームのショット数の46%を占めているのでオフェンスの2回に1回は3ポイントラインの外からボールをリリースしている計算できます。

ディフェンス側こらしてみると、勝利のためにはこの『長距離砲』をどうやって打たせないか、または打たれても外させるかがディフェンスの(きも)になっているのです。


「CONTEST」という単語は日本語で「コンテスト」、「競争する」、「争う」という意味でお訳されます。

ただNBAではシューターに対して手を伸ばし、ジャンプして妨害する行為を指しています。

このコンテストという行為は地味で数字に表れにくいのです。

ボールをはじいてブロックショットとなれば、相手のシュートを防いだという明確な結果をもますが、そうでない場合、たとえシュートが外れたとしてもコンテストをしたディフェンダーの功績なのかどうかはわからない場合がほとんどです。

おまけに3ポイントシュートなので相手はリングから離れた位置に立っています。

もし流れの中でいったん自陣ペイントエリア内に入ってしまうと、シュート体制にある相手をディフェンスするには相手に寄せねばならず、自分の体力を削り取ることになるのです。


だからNBAではトップシューターたちはオフェンスでは3ポイントをどんどん放ちますが、いざディフェンダーとなるとあまり手を出さないことが多いのです。

コンテストをやりすぎると体力を消耗し、自分のシュートの精度を下げてしまうことをわかっているからでしょう。

今季1試合で最も多く3ポイントを打って‼️いるのはステフィン・カリー(ウォリアーズ)とCJ・マッカラム(ブレイザーズ)の平均11.0回ですが、試合全体の3/4に相当する36分平均で、カリーは1.8回しか相手の3ポイントに対してはコンテストを挑んでいないのです。

得点ランキング1位のブラドリー・ビール(ウィザーズ)も2.8回です。

これは決して努力していないのではなく、チームに貢献する為には削らざるをえない不採算部門なのです。


しかしこれは3ポインターと言われるシューターやガードの選手に当てはまることです。


八村塁ウィザーズは36分換算で4.1回(2ポイントシュートを含めると7.6回)、ドラフト同期でトップ指名だったPF のザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)が6.4回(同10.2回)であることからも、インサイドプレイヤーはコンテストの回数がガード選手に比べて多くなる傾向にあります。


今季15試合以上出場した選手に限定して、36分当たりの3ポイントシュートへの平均コンテスト数を並べてみると、ウィリアムソンは2クラブに、そして1月末まで11位、2月最初の週には13位に入っているラプターズのベンチ・プレーヤーがいます。

平均出場時間は12.6分ですが、彼のスタッツは36分に換算すると5.1回(2ポイントシュートを含めると12.4回)となっており、八村をどちらも上回っている。


それが「2WAY契約」の選手ながら、今やラプターズのローテーションに欠かせない存在となった渡辺雄太である。

渡辺のコンテスト回数は、チームではクリス・ブーシェイ(5.6回&17.7回)に次いで2番目となっています。

3ポイント成功率(46.2%)とブロックの本数(平均0.7本)も向上していますが、ニック・ナースHCが渡辺の存在を重視しているのは、功績を認めにくい部門で主力選手が避けて通りがちな仕事を日々、ひたすら黙々と続けているその姿なのかもしれないですね。

そして、その献身的なプレーがファンのお気に入りとなるのです。


コンテスト、それは人の生き方にも通じるような感じがします。

一生懸命やっても評価されないことが多いが、それなくしてゴールにはたどりつけない。

だから数回の努力が報われなかったといってめげてはいけない。

結果は山ほどの失敗の中から生まれてくるものであると、ラプターズの背番号18には何かと教えられるものが多い。


誰にも邪魔をされなければNBA選手の3ポイントシュートの成功率は「89%」らしい。

だからいくら失敗しても何度でも相手のシュートにくらいついていかなければならないと認識しなければいけません。

相手の視野の中に自分の体のパーツをねじ込まなくてはシュートは防げません。

なぜ今季リーグ1位のクリッパーズの3ポイント成功率が42.3%でしかないのか?


それは渡辺以外にも黙々とコンテストを挑んでいるロールプレイヤーが各チームに多数いるからです。

 

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