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更新遅くなってすみませんm(*_ _)m

ニヤニヤと楽しんでいただければ嬉しいです( *´꒳`*)

「……好きだよ。

 ―――本当だよ?」




 モヤモヤする。イライラする。考えたくない。もう嫌だ。

 そう思ってるのに、俺は気がつくと委員長のことばかり考えている。

 いつのまにか目は委員長を追っていて。

 いつのまにか彼女を探している。

 そのクセ、目が合うとそらしてしまう。

 あぁクソっ。……俺は何がしたいんだ?


「おっ。どうした? 浮かない顔して。」


「げっ。フクチョー」


 今一番会いたくないやつ出てきたよ……。

 はぁ。ほんと憂鬱ゆううつなるわー。


「なんだよ。その何か言いたそうな顔は。」


「何でもない。元からこの顔だ。」


「………まぁいいや。ホイ。これ委員長から頼まれたやつ。」


「委員長から!?」


 差し出された物をフクチョーから勢いよく奪い取った。

 心を弾ませながらそれをよく見ると……


「俺のノートぉぉ!? なんで!!!?」


「彼女の机の中に入ってたんだと。

 うっかりなやつだなー。」


「ふぅーん。彼女・・ね……。

 そりゃどうも。」


 なんでフクチョーが持ってくんだよ。直接来れば良いのに……。


「そんなニラむなよ。

 お前に避けられてるって委員長・・・が凹んでたぞ。

 何かあったのか?」


「……フクチョーには関係ねぇよ。

 凹んでる彼女・・をフクチョーが慰めてやればいいじゃねぇか。」


 くそっ。フクチョーのニヤけた顔がすっげーイラつく。


「ふふっ。何勘違いしてんだよ。

 委員長とは付き合ってない。ただの幼なじみだ……って、前に言わなかったか?」


「……はあああああ!!?

 んなの聞いてねぇし!!!」


 付 き 合 っ て な い !?


「あははは!前言ったよ!

 一週間くらい前か? 委員長の代わりに起こしてやった時に言ったんだが……ふふっ、聞こえてなかったか。やっぱり。」


「やっぱりってなんだよ!!

 聞こえるまで言えよ!!」


「聞いてないやつが悪い。

 ふふふっ。」


「笑うな!!」


「いや、だって……あははは!」


 笑いすぎじゃねーか!?


「何だよ!」


「なんでもない。」


 めっちゃ良い笑顔いただきました。要らないけど。

 ……てか、俺の勘違いだったのか。

 そっか。……そっかぁ。


「安心した?」


「おぅ。めっちゃ安心し……!?

 ご、ごほんっ。 なんのことだ?」


「照れんな照れんな。

 安心したなら、ほら。

 迎えに行ってこい。」


「……おう! フクチョーまたなー!!」


「次泣かしたらお前の髪の毛全部引っこ抜いてやるぞー!!」


 フクチョーの怒鳴り声を背に、俺は教室へと走り出した。


 委員長が待つ、あの教室へ。



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