9
更新遅くなってすみませんm(*_ _)m
ニヤニヤと楽しんでいただければ嬉しいです( *´꒳`*)
「……好きだよ。
―――本当だよ?」
モヤモヤする。イライラする。考えたくない。もう嫌だ。
そう思ってるのに、俺は気がつくと委員長のことばかり考えている。
いつのまにか目は委員長を追っていて。
いつのまにか彼女を探している。
そのクセ、目が合うとそらしてしまう。
あぁクソっ。……俺は何がしたいんだ?
「おっ。どうした? 浮かない顔して。」
「げっ。フクチョー」
今一番会いたくないやつ出てきたよ……。
はぁ。ほんと憂鬱なるわー。
「なんだよ。その何か言いたそうな顔は。」
「何でもない。元からこの顔だ。」
「………まぁいいや。ホイ。これ委員長から頼まれたやつ。」
「委員長から!?」
差し出された物をフクチョーから勢いよく奪い取った。
心を弾ませながらそれをよく見ると……
「俺のノートぉぉ!? なんで!!!?」
「彼女の机の中に入ってたんだと。
うっかりなやつだなー。」
「ふぅーん。彼女ね……。
そりゃどうも。」
なんでフクチョーが持ってくんだよ。直接来れば良いのに……。
「そんなニラむなよ。
お前に避けられてるって委員長が凹んでたぞ。
何かあったのか?」
「……フクチョーには関係ねぇよ。
凹んでる彼女をフクチョーが慰めてやればいいじゃねぇか。」
くそっ。フクチョーのニヤけた顔がすっげーイラつく。
「ふふっ。何勘違いしてんだよ。
委員長とは付き合ってない。ただの幼なじみだ……って、前に言わなかったか?」
「……はあああああ!!?
んなの聞いてねぇし!!!」
付 き 合 っ て な い !?
「あははは!前言ったよ!
一週間くらい前か? 委員長の代わりに起こしてやった時に言ったんだが……ふふっ、聞こえてなかったか。やっぱり。」
「やっぱりってなんだよ!!
聞こえるまで言えよ!!」
「聞いてないやつが悪い。
ふふふっ。」
「笑うな!!」
「いや、だって……あははは!」
笑いすぎじゃねーか!?
「何だよ!」
「なんでもない。」
めっちゃ良い笑顔いただきました。要らないけど。
……てか、俺の勘違いだったのか。
そっか。……そっかぁ。
「安心した?」
「おぅ。めっちゃ安心し……!?
ご、ごほんっ。 なんのことだ?」
「照れんな照れんな。
安心したなら、ほら。
迎えに行ってこい。」
「……おう! フクチョーまたなー!!」
「次泣かしたらお前の髪の毛全部引っこ抜いてやるぞー!!」
フクチョーの怒鳴り声を背に、俺は教室へと走り出した。
委員長が待つ、あの教室へ。