072 紐解かれる
担当:四葩
「ロート…これあなたよね」
「たぶんそう…全然覚えてないけど」
ページに載る少女を指差し確認すれば戸惑いがあれどロートが頷く
「で、これはあなたよねクレズ」
「えぇ間違いないでしょう彼女とは面識がないと思っていましたけどね」
ずっと捜していた王の手がかりが近くにいたことに気づけなかった自身にやや皮肉を込めた返答が返ってきた
「ロートさんが呪石を貰えた訳がわかりましたね。王女ならそんな機会あってもおかしくはないですし……つまり王はあのご主人、ということになりますね」
ヤオはあの果物屋の店主が、とひとりごちていた。何かと親しげにしてたからあたしより驚きが大きいのだろう
「これで王捜しは解決…なのかしら」
呪石がロートから外れることで記憶が戻ればいいのだけど、とりあえず呪石外しのときには店主も確保しておいた方がいいわね…その辺はクレズがやってくれるはず
「全員揃ってるみたいだな」
扉から声をかけてきたのはルイ
後ろにシナともう一人が着いてきていた。
「義眼出来たのね」
「ああ。あとは交換するだけだ」
ルイが箱をそっと開くとろりとした白の球体にロート本来の虹彩が緻密に彩り、生々しくも美しい義眼がそこにあった。
「これはこれは…職人技ですね」
ヤオが覗きこみながら感嘆の息をはく
義眼が出来たしこれで条件が一つ満たされた
あとはこの国の歪みが正せるようにしないといけないけど、どうしようかしら
「俺から一ついいか」
シナの後ろに控えていた人が手を挙げ問う
「俺はライという。まぁ俺のことは今はいい…それよりもこの国を崩壊させないようにいくつかしたいことがある」
「したいこと、が成せれば確実にこの国は元に戻るのか」
いつの間にか代わっていたロートが問えば強い頷きが返ってきた。
「なら、安心だ…何をすればいい」
「術やなんたらは俺たちのほうでする。その間に説得してほしい人たちがいる」
「ほう、人、ではなく人たちなのですね」
「ああ、この国の王はもちろんだがもう一人、あんたんとこの王様を説得してほしい」
あんた、のところでロートを見つめライが言った。
「噂は本当なのね」
ヤオからきいていたあたしが口を挟めば少し驚いたように肯定した。
「王の説得は私とクレズさんが主導致しましょう。知り合いですし…もう一人の王はロートさんとアンジェさんにお願いしても」
「いいわよ…面倒だけどそれで呪石が円滑に手に入るなら」
さっさとやりましょう
チームに別れての作業なんてずっとしてることだし
もう少し……!
次で終わりの方まで進めたいと思ってますがどうなるかはわかりませんw




