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少女と呪石とほどほど人外  作者: 宮居/四葩
第4章
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72/80

071 集い

担当:宮居

「じゃあとりあえず商店街に……って来たけど、どこ探したらいいのかしらね」

「ひとまず果物屋のところへ行きますか?」

他に宛もないし。キョロキョロ探しながら、件の果物屋の方向へ歩く。


「さっきの子見た?」

「見た見た。綺麗な子だったよね~」

「外人さんかな。どこの国の人だろ」

「かもねぇ。どこの人だろ……」


ヒソヒソと話す女の人2人組の会話が聞こえてしまった。

綺麗な女性ねぇ……。


「こんにちは、店主」

「おお、いらっしゃい」

「今日は良い林檎、入りましたか?」

「あるぞ。買ってくか?」

「3つほど欲しいですね」

「……じゃあちょっと着いてきな」


ヤオが店主と共に奥へ行ってしまった。いつの間に仲良くなってるのよ……。


「ふーん。ここには来てねぇぞ。まぁでも噂は聞いたがな」

ヤオが林檎を抱えながら、店主と共に出て来た。

「王宮の方に歩いてったって話だか……それが彼女らとは限らんなぁ」

「そうですか……わかりました、ありがとうございます」

「こちらこそ、まいどあり」

「アンジェさん、図書館へ行きましょう」

「そこにいると?」

「恐らくは。先程の女性達が話していたのも聞くに、確実だとは思いますが」

「ヤオがそう言うなら。他に宛もないし行きましょ。だけどその林檎はどうするの?抱えていくつもり?」

「しばらく預かっててやってもいいが」

店主が提案する。

一瞬迷った様子を見せたヤオだったが、頷いて、

「それではよろしくお願いします」

と林檎を預けた。

そして早足で図書館を目指す。

結局同じとこに行くなら声かけてくれれば良かったのに。まぁまだ確定したわけじゃないけど。


「あ、てか、どうやって中はいるの?」

と聞くとヤオはカードを見せてきた。

誰のよそれ……。

「友人にお借りしました」

めっちゃくちゃな笑顔で言われた。何その笑顔。

「と、着きましたね」

さっとカードをかざして入ってく。


とても広い図書館には、ステンドガラスを通した光が差し込んでいて、なんでかとても綺麗だった。

中央のテーブルに、2人はいた。それと、

「……クレズさん?」

クレズも。


「あれ、君も来たの。どうやって入ったんだい?」

ヤオに目を向ける。

彼はカードをひらひらと振り見せてからしまった。

「ふーん……」

彼はそれだけ呟いた。

「あ、アンジェさん……どうしました……?」

エルが恐る恐る聞いてくる。

「あたしたちも知りたいことがあってね。あなた達を探してたのよ。目的の場所はここだったから良かったけど。で、あなた達は何故ここへ?」

「気になることがあって……」

「それは、この国の王様の話でしょうか」

エルは頷き、

「それと、姫様の話」

そう言って本の1ページを指さした。

そこにはロートそっくりな少女がドレスを着ている姿と、クレズそっくりな少年が写っていた。





「よし、出来た」

「お疲れ様」

義眼がやっと完成した。少し手間取ってしまったな。

体をグイーっと伸ばすとノックがされた。

開けてみるとそこに立っていたのはライだった。

「……どうした?」

「ちょっと手伝って欲しい」

「何をだ?」

「……ルイは気づいてるんだろ、この国が歪んでいること」

ライも気づいてたって言うのか……。

「元に戻すよう、動いてるんだろ」

彼の言葉は続く。

「俺は、この国が好きだ。壊したくない。だから、元に戻す前に、少し手伝って欲しい。この国が、崩壊しないように」

「……まぁ、そうさな。手伝えることなら手伝おう」

シナを見ると彼女も頷いた。

「助かる。じゃあとりあえず、図書館に行こう」

こうして3人て図書館に行くことになった。

旅の仲間が、その場所に集まろうとしている……。


長らくおまたせしてしまって申し訳ないです……。書く時間がとにかくなかった……。


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