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【学園編開幕】異世界快進劇 ヤマトナデシコ ~超人カップルにとって、異世界転移は旅行同然!帰るまでが旅行です~【現:二章四節】  作者: 沢クリム
『緑ノ章 愛歌のロニア』 第四節 未来への行進曲

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156.森林探索2日目④。それぞれの役職。



一騒動の後、皆で昼食をとった。

午後から動くため、軽食だったがルスィスさんの腕前のお陰か、満足のいく昼食だった。

夜は、香草やスパイスにつけ込んだ肉を準備したとのことなので、今から楽しみだ。


「日程の途中ですが、我々、初日からこちらにお邪魔していました『メイド一同』はこれにて失礼いたします。今晩と明日の夕食は、私の信頼出来る者を残していきます」


そして、『メイドさん一同』の帰城時間になった

そう、つまり無かったことになったのだ。俺達はごく普通のメイドさんにお世話になっただけだ。



「……では、皆、お世話になったメイドの皆へお礼を」

教師のうっかりによる正体バレもなかった。


「では、僭越ながら、わたくしから。貴重な体験とおもてなしを、ありがとうございましたわ、メイドの皆様」

昨日、不敬に震えるメグの背中を流したのは退位した女王陛下では無く、メイド。


「メイドの皆様と出会えたことは、己と向き合おうきっかけになりました。ありがとうごさいました」

ナデシコから聞いた話だと、昨日の浴室でネリーと自分の胸の大きさの差をじっくり観察したらしいイザベラも、その認識をメイドとすることで平静を保っている、と思う。


「昨日と今日はお世話になりました。またトランプ、遊びましょうね!」

トランプの時に、フルリスがあまりに幸運続きだったので、面と向かってイカサマを疑ったライリーは……もう忘れてるのかも知れないな。


「うむ、数々のおもてなし見事であった。…茶化さず言うなら、ありがとう、かしら。楽しかったわ」

「料理も絵も、色々勉強になったよ。ありがとな」


こうして、皆が『メイド一同』にお礼を言って、


「じゃ、みんなまたねー!」

「皆様、ごきげんよう」

「それでは、これにて失礼いたします」


メイド服の一団は帰っていった。きっと、これから仕事だろう。

最近、訪問されてばかりだから、今度はコッチから行ってみるのも悪くないだろう。

友人の家を訪ねる気安さと、美味しい茶菓子を持って。


そんな事を考えて居ると、フルリスが降り返って、自分の唇に指を人差し指を当てて微笑んだ。

俺達『若葉組』は一斉に頷いた。


どうやら、女王陛下は人心を操るのがお上手のようだ。

これでは誰も、秘密の共有を手放すものは出てこないだろうな。



「……では午後の準備に入ろう」

「学園長、その前に一言、ありますよね?」

「……皆、すまない。…この件に関して、沈黙という形でキミ達に協力を願いたい」


生徒一同、しょんぼりしたユディット先生を責めるものは居なかった。



しばらくの後、皆装備を調え、別荘前に集合していた。


皆、動きやすい服装に革鎧は共通。

手甲、足甲は前衛組のみ付けている。後衛組は手袋とブーツだ。

俺とナデシコはラケル産だが、他の皆は学園の備品だ。


「……さて、各自で確認したとはいえ、今一度装備点検をしておこう」

「コレからの探索で使う装備の申告と、皆さんをパーティとしたときの役割を言ってください」



「ライリー。装備はメイスと円形盾よ。右前衛、防御を担当するわ」


前衛組、ライリーのメイスは学園の備品だが、円形盾は冒険者であった父の品らしい。

本人は心配しすぎと不満げだったが、どこか喜んでいるようにも見えた。


メイスについては、魔物を拳で殴るわけないじゃない、とのこと。ナデシコが顔を反らしていたのが印象的だった。



「イザベラ。装備は両手騎士剣、予備にショートソードです。左前衛、攻撃を担当します」


前衛組、イザベラは刃渡り1m程の剣を背負い、腰に短剣を差している。

俺の『姫桜』より長いそれは、普段素振りで使っている品だそうだ。


この一週間、魔力を付与した状態で投げた石を切る所を見せてもらったが、見事以外の感想が出なかった。


「ヤマト。装備は刀だ、予備にナイフ。中衛、全体のフォローを担当する」


俺は中衛、装備も右手は手袋、左手は手甲と少し特殊である。

全体に気を配って、前衛が不足しているなら前衛に、後衛が強襲されたなら後衛の護衛に回る。



「ナデシコ。装備は腕輪型の杖、予備にナイフ。後衛、牽制魔法を担当するわね」


後衛組、ナデシコは今ではマシだが、当初は不満たっぷりだった。

前衛で大暴れが本人の希望だったが、五人の連携で考えると、俺以外ついて行けない。

なので、中衛寄りの後衛として、低威力の魔法を連発し、牽制を担当をすることになった。

本人も最終的には納得していた。


ちなみに、腕輪型の杖はラケルの杖職人の作。

杖を握らなくても、杖装備した状態と同じ状態で魔法が使える優れもの。


ナデシコ命名『オレノデ・バンクル』、俺の出番くる、だ。

俺も同じ物を作ってもらったが、ナデシコがそうしたように、腕輪型の杖と読んだ方が分かりやすい。



「メグ。装備はロッド型の杖、予備に練習用杖。最後衛、指揮と高威力魔法を担当いたしますわ」


後衛組、メグは全長1m程の杖を持ち、懐には短めの杖を忍ばせている。

ちなみに、杖は特殊形状を除いて、大きさ順にワンド、ロッド、スタッフだ。


メグの持参品だが、俺がたまたま身の上を知った影響か、名品に見える。いい仕事してますな。

いや、学園で連携の練習の時も同じもの使ってたのだが、その時は背景を知らなかったし。



とにかく、『若葉組』生徒一同、探索に向けて武装完了だ!




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