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革命転生 〜両性高身長美女になった俺は敵味方の魔法をレンタルして世界を正す〜  作者: 月影光貴


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第1話 俺、両性具有になりました

異世界で革命を固有魔法(この作品では真名魔法と呼ぶ)レンタルをつかって小さい悪から巨悪まで世直しして行く作品です、よろしくお願いします。


Twitter https://x.com/high_high_baby6

 夜の東京の街中、くたびれた俺は良い匂いを漂わせる袋を持って歩く、若いうちに昇進できたのはラッキーだ。

 だが仕事が多くてやってられない、でも給料は同世代にしては高い方なのがラッキーだと思いたい。しかし、前任者は過労で失踪したし、俺はそんな事無い様に長生きしたい。

 長生きしたいと言えどもやめられないモノがある。それは今手に持っている、ジャンクフードの代表のハンバーガーだ!

 それもダブルチーズバーガー、ギトギトにて濃厚で噛むたびに肉汁とトロトロとしたチーズが絡んで美味しい。

 こいつが何よりも俺の生きる原動力だ、何せハードワークながらも小太りを維持している。まあ、太りたくてしているんじゃないけどね......。

 今日は奇跡的に定時上がりな為、ポテトもLL×4個にしてビールやカシオレも買った!

 これでダチとゲームするかアメコミ映画をレンタルするか悩ましいところだ。

 そんな事を考えていると足を止める。信号が赤だ。


 だが目の前の幼い女の子が赤信号を無視して飛び出した、白いトラックが猛スピードで迫ってくる。


「......っ!!?」


 俺は考えるよりも先に咄嗟に女の子を突き飛ばした。


「うぎゃああぁあ!!!」


 激痛が俺の体を貫く、骨が砕ける音に肉が潰れ裂ける感触。視界が激しく回転し地面に打ち付けられた。

 周りの悲鳴が耳につんざく、そして反射で涙が出る、痛い、苦しい。呼吸がまともにできない上に下半身が裂けて千切れたせいで熱い。

 そして憎たらしくトラックは血を引いて走り去る。

 そんな悲鳴と苦痛の中で、俺は必死にハンバーガーの入った紙袋を血溜まりから、持ち上げ引き裂いたところで周りの人達が寄って来てくれた。


「おい!アンタそれ以上動くな!女の子は無事だ!救急車も呼ぶぞ!」


 そうか、よかった。女の子は無事なんだなと視界を上げると五体満足で泣き喚いていた。

 もう声もまともに聞こえなくなってきたが、俺は安心しつつも最後の晩餐になると思いハンバーガーを齧る。

 ――だが鉄の味しかしない、これは俺に絶望を更に突きつけて来た。


「あぁ、そんな......寒い。最後の晩餐なのに味が。せ、せめて甘いコーラを......」


 半分くらい溢れたコーラをカップを潰すように必死に掴み少し飲むと、血塗れで散らばったポテトの上に頭を落とし俺は事切れた。

 俺は幸い女の子が助かった事に安堵しつつもやるせない気持ちで死んだ。

 

 享年27歳。

 村雨光(ムラサメヒカリ)はそうして死んだ。まあ呆気なく何ともつまらない平凡な一生だった。

 

――――――――――――――――――

 

 夢の中で誰かと会話をした気がする、俺は曖昧な有であり無である存在になった様な気がした。そして目覚めるとふんわりと懐かしい様な、気持ちの緩む優しい香りに包まれている。


「はっ......!?病院?助かったか!?......違う、ここは?ん?この声はなんだ」


 見覚えのない木の天井、柔らかいふかふかベッド、明らかに病院ではない他人の家だ!?それに俺の声はおかしい、女性のクールな低く澄んだ声に聞こえる。

 これは人気声優待ったなしだな!

 とにかく今は起きなくてはと思い体起こそうとすると、ずっしりと重い感触が胸を揺らす。

 咄嗟に俺は胸に手を当てると爆乳がぶら下がっている......!?

 なんだ!?なんだこれは?治療の副産物とは思えない、とにかく全身の確認をと思い毛布を取り払って立ち上がり下を向いた。

 そこには千切れたはずの下半身もあったがすね毛も無いツルツルだ。

 白く滑らかな肌、形の良い大きくハリのある胸。そして細くくびれた腰に赤いロングヘア。

 困惑が止まらない、俺は女になったのか?そう思い股間を触るとおかしい。

 性器が2つある!?なんでだ!小便はどうしたら良いんだ!......それに何だか少し恥ずかしいぞ!


「マジかよ......あ、また良い声が聞こえる。イケボだな俺。にしても周りが小さいな?」


 立ち上がった時に天井にぶつかりそうになり屈んだ、家具なども妙に小さい気がするぞ?それに何だか古臭い?

 廊下から慌ただしい足音が近づいた。ガシャっと音を立ててドアが開く。


「起きた!良かったぁ」


 部屋に飛び込んできたのは小柄で金髪ロングヘアの可愛らしい少女だった。俺はロリコンじゃないが彼女は正直イケてる。

 それに背丈は俺の胸元にも届かない程だ。俺は状況とこの子など全てにおいて困惑していると少女は続けていう。


「森の中で全裸で倒れていたのよ。目を覚まして本当に良かったわ!......あの、因みにお名前は?」


 何が何だかわからない、俺は車に轢かれ死んだ筈。なのにこの子の言う通りなら森で露出プレイして気絶したアホみたいじゃないか。

 俺の身体と言い状況と言い訳わからん、頭が爆発しそうだ。更に理解できないのは彼女は武装している、両刃の手斧に軽装だがアーマーを身に纏っている。

 だが恩人なのは事実。優しい人なのには間違いがない。


「私はムラサメヒカリです、助けて頂き感謝します。記憶が曖昧で、ここはどこでしょうか?」


「あら?大丈夫ですか?頭を強く打ったのでしょうか?あ!申し遅れました、私はライラ=レリエルです。そしてここは王国の外れの小さな村よ。貴女は......外国の方かしら?」


 ライラ=レリエル?何人だ?天使にそんな名前のやつがいた気がする......?

 それに俺を外人と思うと言うならば、やはり俺は日本人のままではあるのか?この子は白人系に見える。

 あと場所もわからない、ダメだ俺はバカだから理解しきれない。

 もしかして創作物にある異世界転生?転移?とやらにあったのか?この俺がか?嬉しい様な元の世界に戻りたい様な......とにかく話は繋がなくては......。


「外国人?何故、そう思われるのですか?」


 そうだ言葉だって通じているじゃないか、異世界なら赤髪のやつくらいいるだろ。


「えっ......だ、だって貴女みたいに性別が両方の方なんて見た事ありませんし、その金と銀の目に高身長の方はこの辺りでは見ませんわ」


 恥ずかしそうに言うな?......ん?まて、そうか。俺は全裸だから全て見られているのか、恥ずかし過ぎるだろ!

 まあ幸い粗末なモノとは程遠いのは触って確認済みだ

 いや股間の事はわかっていたから良い。目だ、今俺の目はどうなっている?


「そうなんですね、レリエルさんの身長はどの程度ですか?......因みに鏡はありますか?」


 俺がそう質問すると彼女は答えながら片腕を前に突き出す。


「144センチです、鏡ならここに!」


 そのまま何かを呟くと彼女の目の前の空間に文字が浮かび上がった、俺はその瞬間とても興奮した!


「おお!それは魔法ですか!」


 これが魔法か!これが魔術か!未知なる力だ!と、そうしていると鏡が出現する。


「......??えぇ、そうですよ?頭の方はお医者さんに見てもらった方が良いかもしれませんね......」


 そんな目で俺を見るな、貴女にとって常識なんだろうなって事は察せるが、俺にとっては非日常なんだよ!

 とにかく今は鏡で姿を見て......!!す、すごいぞ!

 と興奮のあまり口に出してしまう。


「この真紅の髪に金銀のオッドアイ!それに端に書いてある205は身長か!?めっちゃクールで理想の見た目だ!!容姿ガチャ大成功!よっしゃあ!!」


 自分と付き合いたいほどに美人だ!そう胸を揺らしジャンプして喜ぶ。見た目と行動のギャップにライラは後退りする。

 君悪がる彼女に気づいたヒカリは焦って一か八かで事情を全て説明する。これは賭けだ。

 

「あー......申し訳ないです。実は......」


 そうして俺は全てを話した、彼女は真剣に全てを聞いてくれて頷き相槌をしてくれる。


「それは大変でしたね......ならば、この世界に困惑するのも当然ですわ」


 信じてくれるのか?この俺をイカれ野郎とは扱わずに?天使か?

 いや異世界転生の事だ、俺以外にも同じ境遇のやつがいるって事だろう。


「信じてくれるのは助かりますが疑わないのですか?」


 それに対して彼女は優しく口を開く。


「貴女の様な存在は神話やお伽話に登場します、ただ実際に現れたのは数百年ぶりかもしれません」


 そう言う彼女は少しこちらを、怪しむ様に見た様な気がした。だがその疑念を振り払う様に彼女は頭を振って下を向いた。

 とにかくもう迷惑はかけられない、異世界とやらがどうなのか外に出て見るとするか。


「そうでしたか、これ以上レリエルさんに迷惑はかけない様に立ち去りますのでご安心ください」


 そう言い俺は頭を下げ部屋から出ようとすると彼女は俺の手を掴み必死とも取れる勢いで止めてくる。


「今は1人で暮らしていますから大丈夫ですよ!それにライラとお呼びください、私は17歳ですが貴女は20歳くらいに見えますので」


 あまりにも都合が良すぎる、転生者には懸賞金がかけられているからとかなのか?

 いや、違う。この必死さはそんな意地汚さが無い、寂しさなのか?なんだか悲痛に聞こえる。

 今は甘えるのが危なくないし無難か。


「じゃあ、ライラよろしくね!あと敬語は不要だよ!私は生前27だけど今は20歳くらいで合っていると思う!元気溌剌(げんきはつらつ)だし!」


 この身体ならエナドリやコーヒーに頼らずにデスクワークが出来るな!グチグチうるさいバカ上司に、報告しない無能な部下のストレスにも耐えられる肉体だ!

 いや、もう働かなくて良いんだよ俺の馬鹿......なんだかんだ前の人生はしあわせだったのかなぁ。俺は何だか虚しくなった。

 未練とは容易く切り離せない。


「そうなのね!よろしくね!!」


 眩しい笑顔だ、こんな元気な子に少し影を感じたのは勘違いだったのか?取り敢えず握手でもしよう。

 そう思い右手を差し出すと応えてくれた。


「ふふっ、律儀ね!......うぅ」


 !?どうしたと言うんだ、彼女は膝を急についてしまった。俺は咄嗟に肩を貸して倒れない様にした。


「大丈夫?」


「ごめんなさい、今日は頑張りすぎちゃったみたいで......」


 疲労というよりは苦悶に近い苦しみに満ちた表情をしている。俺は慌てて彼女を抱き上げてベッドまで運んだ。


「いきなり運んでごめんね、寝た方が良いよ。さっきまで寝ていて世話になった身で言うとじゃないけどさ」


 この巨体はハリボテじゃないな!とにかく恩には恩で返す、何かして欲しいことがあるか質問しよう。


「何かする事はある?やるよ、この世界の常識はわからないけどさ」


「ありがとう......この村はよそ者を信じないから外に出ないで。じゃあら夕食をお願いしてもいい......」


 そう言うと気絶する様に眠った。

 村人はよそ者を信じない?なら何故みんなでと俺を運んだんだ?もしかして嘘なのか?1人で無茶して運んだから今過労で倒れたのか......?


「マジか、やるしかないな」


 そう呟き台所の方に向かう。


「冷蔵庫?裸電球?中世寄りの異世界かと思ったが電気は通っているんだな」


 なんだここは、科学が思ったより発達しているぞ?まあその方が都合は良い。

 とにかく冷蔵庫や保管庫を見る限りチーズバーガーもどきを作れそうだからそうするか。

 俺はチーズを味見してミンチ肉はなかったので、よくわからない肉を焼いて刻んでパンに挟んで皿に乗せ、ライラの方に持って行き優しく起こして夕食を披露。


「これは?パンにチーズとツノナシツノアリオオウシモドキの焼き肉を挟んだの?サンドイッチ?」


 なんだそのトゲアリトゲナシトゲトゲみたいな名前の生き物は?反応的に少し変なのか?この料理は?


「あ、ああ。もしかしてダメか?」


「サンドイッチを夜に食べるのはあまりないわりけどダメなんて事はないわ!とても美味しそうね、じゃあ頂きます!」


 そう言うと彼女は小さい口で食べ始めた。味の感想が気になる......一人暮らしで自炊は割とする方だったから大丈夫だと思いたいが。

 そんな不安を払拭する反応を見せるライラ。


「美味しいわ!シンプルだけど良いわね〜」


「本当はミンチ肉をこねて焼くんだ、ハンバーガーって料理名だけどこの世界にある?」


「うーん、同じ様なモノで言ったら肉塊サンドイッチって王国のマーケットで見たかしら」 (モグモグ)


 良かった、頑張ればこの世界でもチーズバーガーを食べれそうだ。バンズ用のパンを作るだけかな?

 それよりもライラはだいぶ回復した様でひとまず一安心かな。


「まあ似たのはあるよね、満足してもらって何よりだよ!」


 対面に座りながら答える。と俺にライラは質問をしてくる。


「貴女は食べないの?」


「私はいいよ、備蓄は1人分だし。こっちに来てからあまり空腹感はない」


 実はチーズを味見したせいで変にお腹減っているのよね......。まあ明日食糧を手に入れれば良いかな、そう俺が考えていると彼女は言う。


「ふふっ、半分こにしましょう?この世界には心を見れる魔法があるのよ、デリカシーのないことをしてごめんね」


 そ、そんな魔法が!?読心術ってやつか!すごいな、驚かされてばかりだ。俺も学べば使える様になるのだろうか。

 まあ言っている感じ、感情を読み取れる程度かな?


「あ、ありがとう、俺にとっては非凡で面白いな」


「ふふっ」


(嘘よ、読心術は専門外、それに貴女の顔を見ればわかるわ。悲惨な亡くなり方をして、こんな世界に転生なんて大変よね)


 ただ今はライラの優しさに甘えて食事は2人で摂ったのであった。

 俺とライラは少しの雑談とこの世界の事を聞いて時間は過ぎた、もう寝る時間だ。


「貴女はさっきのベッドで寝ていいから気にしないで、他に2つあるから」


 2つ?1人暮らしの筈ではないのか?今は不在で両親か兄弟でもいるのだろうか?まあ今日は寝るしかない、慣れない爆乳で肩がこってきた気がする......。


「そうなのか、ありがとう。じゃ、おやすみ」


「うん、おやすみなさい」


 彼女は常に優しい声色で返事をして他の部屋に行った。


「......まだ実感湧かないなぁ、スマホもないし寝るか」


 心地よい夜風が窓から吹いてくる、このベッドの良い匂いに包まれ俺は眠る。

 だが地響きと爆発により俺は目を覚ました。何が起こっているんだ?

お読み頂きありがとうございます。評価などして頂けると喜びますのでお願いします。

次回初戦闘、初レンタル。

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