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あなたがいたからこ そ、その気持ちに引き込まれた

最新エピソード掲載日:2026/06/24
幼稚園の頃から、恨は孤独な子どもだった。

周囲の子どもたちに避けられ、いつも教室の隅で一人きりで過ごしていた。そんな灰色の日々の中で、恨はずっと日向のことを目で追っていた。

明るくて、誰にでも優しくて、まるで太陽のような存在の日向。

ある日、日向は自ら恨に声をかけ、友達になってくれた。さらに、他の子どもたちに悪く言われた恨を庇ってくれたのも、日向が初めてだった。

あの日差し出された手を取った瞬間から、恨の世界は変わり始める。

日向と過ごす時間が増えるたびに、その気持ちは友情ではない特別な感情へと変わっていった。しかし、恨は何年経ってもその想いを伝えることができなかった。

そしてある日。

恨は放課後の校舎で、日向が一人の少女から告白される場面を目撃してしまう。

止めたかった。

伝えたかった。

けれど間に合わなかった。

日向はその告白を受け入れ、誰かの恋人になった。

失恋の痛みに耐えきれず、自室で抑え続けてきた想いを叫ぶ恨。

――日向が好きだ。

ずっと好きだった。

しかし、恨は気づいていなかった。

その告白を、日向本人が偶然聞いてしまっていたことに。

長年胸の奥に閉じ込めていた片想い。

決して伝えるつもりのなかった秘密。

そして最悪の形で訪れた、二人の関係が大きく動き出す瞬間を描く青春ラブストーリー。
1.盗み聞き
2026/06/24 15:29
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