✒ 雪の女王 1
雪の中を2人の子供が歩いています。
1人は男の子,1人は女の子の2人組です。
?
「 ヒルダ、大丈夫? 」
ヒルダ
「 うん…。
有り難う……ペンデル(////)」
ペンデル
「 此の雪山を越えたら “ 混沌の樹海 ” だよ 」
ヒルダ
「 ………… “ 混沌の樹海 ” の何処かに “ 黄金のまつぼっくりの樹 ” があるのよね?
“ 黄金のまつぼっくり ” を持って戻れば、私のカルを返してもらえるんだ…。
氷漬けにされたカルを溶かしてもらえる… 」
ペンデル
「 そうだよ。
氷漬けにされた僕の妹──グレーデルも解放してもらえるんだ。
………… “ 黄金のまつぼっくり ” を持って戻れば──。
一緒に頑張ろう、ヒルダ! 」
ヒルダ
「 うん、ペンデル! 」
雪の中を御互いに励ましながら歩いていたのは、吟遊詩人となっていたペンデルと旅先で出会った少女のヒルダでした。
少女のヒルダの村は、突如として現れた雪の女王の手により、美少年と美少女だけが氷漬けにされてしまったのです。
氷漬けにされてしまった美少年の中にヒルダの友達でもあるカルも含まれていたのです。
何故、ヒルダが氷漬けにされなかったかと言うと、美少女ではなかったから──と思われるのは仕方無いですが、運が良いのか悪いのか……その日に限って父親の手伝いで共に町へ出掛けていた事もあり、ヒルダは被害に遭わずに済んだのです。
ヒルダはカルを助けたい一心で、雪の女王の城へ無謀にも1人で向かいました。
氷の城にある玉座に鎮座する雪の女王エリーザルグへ勇猛果敢に直談判をしたヒルダに対し、雪の女王は条件を出しました。
その条件が “ 混沌の樹海 ” の何処かに存在している “ 黄金のまつぼっくりの樹 ” に実る “ 黄金のまつぼっくり ” を取って持って来る事でした。
“ 黄金のまつぼっくり ” を献上すれば、氷漬けにしたカルだけではなく美少年と美少女の氷を溶かし、元に戻す事を約束してくれました。
「 魔法が使えるんだから自分で取って来いや! こんダボがぁ!! 」と言いたい気持ちをグググッと堪えて飲み込んだヒルダは、 “ 黄金のまつぼっくり ” を手に入れる為に、 “ 混沌の樹海 ” へ向かう旅に出たのです。
旅の道中にヒルダが出会った少年が、吟遊詩人として旅していたペンデルなのでした。




