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1:風で飛びそうな少年
受付が提示された書類を見ながら、心配そうに目を細めた。
「やだなあ、僕は男ですよ、これでも、あー……うん、あと一カ月で成人です」
苦笑いしながら答える少年に、受付は思わず言いよどんだ。
「まだ成人前じゃないですか……しかも、見た目すごく、えっと……」
周囲も受付が言いたかったことを察する。
小柄で華奢、線の細い容姿。
あまりに心配になる見た目をしているいのだ。
「大丈夫ですって、見た目とか関係しないでしょ?」
本人はにこにこ笑いながら手続きを進めていた。
「あ、この採取依頼、やりたいです」
「え……? ええ、初めてならやりやすいかと思います。初任務なので、同行人を選んでくださいね」
「はーい。誰かお願いしまーす」
笑顔で振り向く少年に、ため息をつきつつ二人の男が手を挙げた。
「よろしくお願いしまーす! じゃあ行きましょう!」
元気よく挨拶をし、ギルドのドアを開ける。
その途端、風が吹いて、少年の外套がバサっと煽られた。
「……飛ばされないでね」
受付は思わず呟いていた。




